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26.議会2日目

26.議会2日目 


「えー……では、通常国会2日目を始めたいと思います。昨日の1号議案可決のために、本日より本会議は全て公開することとなりました。初日にもかかわらず、多くの希望者に詰めかけて頂けたようです。


 ありがとうございます。議長を任命されました、エルムグリム・ミシュレニアです。

 見学者の皆様方は、議事進行の妨げとなるような発言及びヤジ等控えて下さいますようお願いいたします。


 では……本日もよろしくお願いいたします。議員の発言は挙手を持って指名されてからお願いいたします。」


 国会2日目となり、議長である王子様の第一声から始まった。2日目から公開会議となり混乱するかに思われたのだが、案外スムーズに始めることが出来た。


 昨夕からの告示にも拘らず、本日の朝5時くらいから並んだという1番目の希望者はじめ(徹夜組を避けるため、夜間並ぶことは厳重に禁止した)、片側20人ずつの40枠に対し、なんと5百名を超える希望者が並んだようだ。なんと……12倍以上……それだけ関心があるというか、旧議員らの汚職や背任の様子が裁判で明らかになっているところなので、新議員らも同様な不正をしないよう監視したい気持ちがあるのだろう。


 まあ……悪い意味合いがあっても注目を浴びることはいいことだと俺は思う。なんせ皆の暮らしにかかわる国政のための会議なのだからな……自らのことのように……というか、正に自らのことなのだ。


 各人の生活に関わることを議論しているのだという事を念頭に、注目していただきたいと思う。


 前の世界では……他国の大統領や首相の名前も大半の国は知らなかったし、当時の首相の名前も思い出せないという……選挙権まであと少しという年齢であったにも拘らず政治に対し無関心だった俺が、こんなこと思うのはおこがましいのだが、自分が政治活動を行う一員となって初めてこう考えるようになれた。


「はいっ」

 勢い良く手を上げる。


「では……多田羅殿。」


「2号議案を提出いたします。王様が政治の場から退かれ、エルムグリム民主主義連邦が復活して、我々13名が議員として選出されたのですが、王政復古を提案いたします。


 俺は旧議会の政治は全く知りませんが、王様が国を見ておられたこの3年間のこの国の様子を見て、大変満足しているからです。この状態を変えたくありません。


 とはいえ、元のような王様が全執務を取り仕切る王政は、王様が国民一人一人の希望を叶えることはたった一人の政務では賄えないと発言されて、議会制民主主義の復活を提案なされた経緯があります。


 その為王様のご意見は尊重させていただいたうえで、この国会を元老院化することで、王様の執務の査問機関として、王政を復活させたいと考えております。


 元老院と言ってもさまざまな形態があると考えますが、貴族議員制や地域の有力者代表に頼るのではなく、我々国会議員のように、選挙によって選出される国民の代表で構成されるようにするのです。そうすれば国民の代表が、常に王様の政治をサポートする形になるはずです。」


 早速、議員選挙に出馬した最大の目的である案件を提出する。


『おおっ……』


 これには見学の聴衆含め、議員の多くもどよめいた。まあなあ……ここまで具体的な王政復古案は、事務長以外には伝えていなかったからな。でも……全員に対して俺は王様の政治が良かったと思っていると伝えてあるし、皆も賛成してくれていたのだから、あながち全面反対とはならないと思うのだが……。


「ははは……はいっ}

「では、兵士長さん。」


「只今の議案だが……王様も御承知なされていらっしゃるのかな?」


「はいっ」

「多田羅殿、お願いいたします。」


「この議案に王様は、一切関与していらっしゃいません。王様に相談したところで……恐らくお断りされると予想できましたので、俺が勝手に議案として提出させていただきました。」


「そそっ……そうだよな……ああっいかん……はいっ」


「発言は挙手後指名されてからですね……兵士長さん、どうぞ」


「王様は……あくまでも政権を国民の皆様方にお返しする……という強い意思表示をなされていた。


 戦後の復興もかなり順調に進み……曲がりなりにも勝利……であったのだからな……魔王国からの賠償金などが大きかった。復興予算に不安はなく、復興すべき優先順位をおおまかに決めておくだけで、該当地域からの要望に対して予算を割り当て進行状況を見守るだけで、目まぐるしいほどの速さで復興は進んだ。


 最早戦前までの暗く、将来への見通しに不安を抱える様な生活環境ではなく、誰もが明るい明日を夢見る新しい社会へと改善され、これでもう……自分がやるべきことはないと王様はおっしゃられた。


 この国の政治をもう一度国民の手に戻し、国民の総意で歩んでいってほしいと……それでもレルムとともに、国民は王様の政治を望んでいると説明し何度も説得した。


 多田羅殿が提案したように元老院議員を国民から選挙で選ぶことにして、王政を続けることも提案したが、それでも断られたのだ。今更このような議案が仮に通ったとしても、王様は承諾なされないだろう。」


 兵士長は神妙な表情で、俯き気味に小さく左右に首を振った。


「はいっ」「多田羅殿……どうぞ。」


「ですが兵士長さん……これまでの議会制民主主義の政治は、国民に寄り添った政治でしたか?俺は前の状況をよく知りませんが、先ほど兵士長さんが王様のお言葉として伝えていただいた、戦前の……暗く将来への見通しに不安を抱えるような国だったのではないのでしょうか?


 それは……貴族しか出馬できない選挙環境で、選択肢のないまま貴族議員らの汚職や背任行為で政治が蝕まれ、国民の生活が脅かされていたからではないでしょうか?何もしなければまた元に戻ってしまいませんか?」


 そう……今また議会制民主主義に戻すといったところで、元の腐敗政治へ逆戻りしかねないのだ。


「はいっ」「兵士長さん……」


「以前の選挙制度の反省点は王さまだって承知されていらっしゃる。だからこそ……今回からは議員への立候補に男女の区別なく、しかも貴族など身分にも関係なく誰もが立候補できるように、改善されたのだ。


 おかげで我々も立候補でき、そうして当選することが出来た。」

 兵士長は自慢げに胸を張る。


「はいっ」「多田羅殿……」


「ですが……今回選挙の立候補者……貴族らの立候補者は地域選挙でも複数人いましたが、貴族以外の立候補はここに居る我々以外には、1人もいませんでしたよ。しかもここに居る13人は俺以外は全て俺が立候補をお願いして、ようやく出馬していただけたんでしたよね?


 別に当選できたのは俺のおかげだ、なんて馬鹿なこと言いたいわけではありませんよ……つまり俺以外の皆さんは俺が立候補をお願いしていなければ……果たしてこの場にいらっしゃったでしょうか?」


『あっ……』

 全員が小さく声を上げ、俯いた……


「確かに最低獲得票数に至らなかった場合、保証金が取り上げられることになっていて、保証金が高額であったことも理由の一つではあります。ですが……保証金を下げ過ぎれば冷やかしの候補者が乱立して、まともな選挙戦とはなり得なかったでしょう。


 次回から保証金はもう少し下げるべきとは考えますが、しかし最低獲得票数さえ上回れば、保証金は戻ってくるのです。当選する必要性はないのですからね。ですが……貴族以外の立候補者は俺たち以外にはいなかった。そりゃあ……俺を含め皆さんに期待して立候補は取りやめた……という事は考えられますがね。


 先王様は国民の手に政治を委ねようとして、選挙で選ばれた議員らによる政治を目指した。その時に高い教育を受けていて、国のかじ取りを任せられる貴族から国民の代表を選んでもらおうとしたのだと思っています。


 ところが貴族らはその権力の上に胡坐をかいて、自分たちの権益を守る政策ばかり行うようになってしまったわけです。今回選挙制度を改革されたけど、それでも立候補者が貴族及びその家族だけになってしまったなら、同じような政治になってしまう可能性が高かったのではないでしょうか?」


「はいっ」「兵士長さん、お願いいたします。」


「その辺のことは我々だって考えていたし王さまにも進言はした……だが王様はこうもおっしゃられた。

 何も行動を起こさずにただ嘆いているだけでは何も始まらないし、何も変わらないのだと。


 人が集まって集落ができ街に発展し、大きな塊はやがて国となって行くのだが、初めから貴族であった人などいるはずはないのだと……獣や侵略者などの外敵から人々を守るために武器を持ち、立ち上がった人がその地の長となって、やがて豪族となり国として形成されると貴族と称される。


 つまり元はみな平等にただの人であったはずだとな……自らの命を懸けて周りの人々を守ろうと戦った人は、称賛を受けて人々の上に立つ。そのような人々に国の今後をまかせようと、先代王は考えられたのだと……。


 だがその称号はすでに形骸化していて、政治腐敗を招いてしまった……そうだとすると……貴族の称号が腐敗してしまったのならば、王族だって同じく腐敗化する可能性があるのではないかとな……だから王政の継続は危険だとおっしゃっておられた。」


 兵士長はしんみりと、王様のお考えを説明してくれた。なるほど……俺なんかが考えつくことは、既に議論しつくされていたと言う訳ね?その上で……


「更にこうもおっしゃっておられた……。」

 なになに……まだあるの?兵士長の話は続く……


「戦前の議会制民主主義は名ばかりだと、恐らく国民の多くは不満をいだいていたはずなのに、それを改善しようとする動きは全く見られなかった。少なくとも王都には、そのような動きの片鱗すら見られなかったと……これは私も王様と同意見だ……下級兵士らと飲む機会も少なからずあったが、どの兵士らも酔った勢いで政治の腐敗を嘆き叫ぶがそこまでで、行動を起こそうとする者は一人もいなかった。


 国会議事堂入り口に設けられていた目安箱に、旧政権への不満と改善要望を投書する者すら皆無だった。目安箱の中身は週に一度全議員及び王様もご覧になられ、個人的な悪口でなければ一度は議題として取り上げられることが周知されていたにもかかわらずにだ……。


 確かに議事堂前には常に衛兵が立番していて、目安箱に投書するものは顔を覚えられてしまうという懸念はあった、さらに旧政権時はどの国民もきゅうきゅうとした生活でゆとりなく、投書する間もなかったのかもしれないとも考えられた。だが今は違う……衣食住のうち、食は満たされ住環境も最高といえるはずだ。


 だから今なら国民たちも、自分たちの生活は自分たちで守らねばならないと……そう考えて立ち上がるべき時が来ているのだとおっしゃっておられた。自身が立ち上がることが出来なければ誰か代表を立てて、その人を支援する形で理想に近づけて行けばいいのだと。


 旧政権下であっても貴族の中には庶民派で、国民のためになる政治をするであろう候補者も少なからずいたはずとも仰っておられた。ところがそういった候補者は質素倹約を善とし、地味で目立たない。派手で人目を引き、しかも気前よく選挙活動で周囲に施しをばらまく候補者だけが当選してしまっていた。


 施しをばらまける候補者は、何処かで儲けていなければばらまくことは出来ず、自然と腐敗政治に繋がって行ってしまうのだそうだ。そうなると腐敗政治は貴族議員たちだけのせいとも言えない……。


 以前は見抜けなくても生活に余裕のある今ならば、国民はそういった不適な候補者を取捨選択出来るであろうと……だからこそ、今しかないのだと……そう仰っておられた。」


 兵士長はふっと息を吐いて、席の前の水差しからコップに水を灌ぐと一気に飲み干した。


「はいっ」「多田羅殿……どうぞ」


「王様が兵士長さんとレルムさんらとよくよく議論されて、その上で議会制民主主義に戻されたのだと、よく分かりました。王様のお考え通り、国民は貴族ではない候補者を選び、こうして我々は国民の代表としてこの場に居ます。その国民の代表が、もう一度王様の政治を希望したならどうなります?


 俺は選挙演説の際は常に王様の政治に満足していたことと、その政治を踏襲したいと宣言しておりました。他の候補者たちもそうではないかと考えております。だから、今ここで王様の政治に戻すことを決議することは、十分に民意を反映していると自負しております。


 しかもそうするには本来ならば、憲法を改正しなければならないそうではないですか。憲法を改正するには議員の三分の二以上の賛成票が必要で、さらにその上国民の過半数の賛成票を得る必要がありますね?


 魔王軍が侵攻してきた際は議会が満場一致で王政復古を決め、国会議事堂取り壊しを議決して取り壊しを命じたのちに議会を解散し、議員らは逃亡してしまいました。国民投票は省かれていましたが、魔王軍が迫る中、国のかじ取り不在では国民を守れないと、王様は仕方なく王政復古を宣言されたのでしょう。


 緊急事態であった当時はともかくとして、今回は仮に議案が通ったと仮定するならば、国民審査を行うわけです。そこで……国民の過半数の支持を得られたならどうなります?


 王様がおっしゃったとおり、国民が王様を代表として選んだことになりませんか?


 王政もいずれは腐敗する懸念があるとするならば……いずれは代表者を国民の直接選挙で選ぶ形にしてもいいのではないかと考えています。大統領制……ですね。


 ですが今しばらくは……王様が国民の代表者であってほしいと……俺はそう考えて2号議案を提出いたしました。いかがでしょうか?」

 発言を終えて深く頭を下げる。


「ふうむ……だが王様はどうお考えになるであろうか……」

「兵士長さん……今のは発言でしょうか?」


「あっ……いや……今のはただの独り言で……議事録に入れないでください。ふうっ……。」

 兵士長は突然そわそわと、落ち着きなく小刻みに動き始めた。


「はいっ」「中西部地域代表のネハイルさん、どうぞ。」


「確かに勇者殿の仰ることは、正論だとは思う。だが……王様は頑固なお方だからな……例え国民審査で過半数の賛成票が得られたとしても、恐らくお考えを改めはしないだろう。下手をすれば王位を退く……等と宣言される危険性もあるから、十分に注意して進める必要性があるだろう。


 国民の総意と言いたいのであれば……8割か9割程度の国民の賛成があったほうがいいと、私は思うのだがね。如何だろうか……。」


「はいっ」

「では事務長さん……。」


「現状の憲法改正のための国民審査のルールだと、全有権者の半数以上の賛成で良いことになっている。だから、この法案が仮に国会を通って国民審査に回されたとするならば、全有権者の8割などという獲得票は必要なく、例えギリギリであったとしても半数票の獲得で法案は通ってしまい、王政へと移行されることになる。


 だがそれは……実際に国民審査に委ねてみなければ、分からないことです。もしかすると過半数どころか有権者のほぼ全員が王政復帰を望んでいるかもしれませんし……。」


「はいっ」

「兵士長さん、どうぞ」


「そうなのだ……例え国民審査にかけたとしても、過半数の賛成票で王政へ戻すことが確定してしまう。だがそれは……王様が望んでいらっしゃることではないと考えている。国民の総意でなければな……

 なんとかならんだろうか……。」


 ふうむ……皆が心配しているのは、国民の半数の賛成で王政へ戻すことが決まっても、王様が引き受けないだろうという事のようだな……つまり……王政復古に関しては概ね良好のようだ。あとは……如何に王様の気持ちを動かせるかどうか……なのだろうな……


「はいっ」

「多田羅殿……どうぞ」


「その……王様は、1人だけの判断で政治を行うことは、全国民を満足させることができないから退くとおっしゃってました。さらに延々と続く権力継承は、いずれ政治腐敗を招くとお考えのようですね。


 だから……我々が、そうならないような新たな王政のルールを決めておけばいいのではないでしょうか?


 とりあえず元老院という政策の査問機関を提唱しましたが、王政の補助目的だけではなく、元老院側にも王政の暴走を防ぐ権限を持たせるとか……勿論王様側からも元老院側の暴走を防ぐ権限を与える……。


 互いに互いを監視し合うわけですね。


 例えば元老院にて政策議論を重ね法案を議決し、王様に最終判断を頂く……この場合は王様に拒否権を持っていただき、不適の際は再審議として再度議会へ戻す権限があることにします。


 戻された議会は再度議論し票決を行い、今度は三分の二以上の賛成をもって議決することにすれば、議会の暴走も、王様の独裁も防ぐことができるのではないかと考えます。勿論王様自ら政策や法案を提出することも可能といたします。


 別の案としましては、王さまにも議会に出席いただき、王さまには個人票を多く持っていただく。例えば4票とか6票……6票あれば、4人の議員が賛成すれば王様の考えが通ることになります。


 あるいは王様に各省庁の執行役人選出権限を持っていただき、議会は立法機関に特化するとか……色々な方法はあると思います。皆様のご意見を伺い、最適と考えられる形式を王さまにご提案したいと思うのですが、如何でしょうか?」


「はいっ」

「では……西部地域代表のブーメリアさん、どうぞ」


「多田羅殿がおっしゃることは尤もだとは考えますがね……ですが、仮に議会の腐敗化を防ぐような仕組みが作れるのであれば、特に王政が必要ではないだろうと、王様が反論されたならどうなされます?


 先ほどおっしゃっていた大統領制のように、全国民の代表者を別途選出する方法などは、王様に代わる代表者として政治を行うのにふさわしいのではないかと考えます。


 王様が王政復古ではなく、大統領制への移行を願われたならいかがいたします?勿論大統領制への移行に関しても憲法を改定しなければなりませんから、国民審査となりますね。」


 うーむ……なるほど……いずれ王政はやめるのだと強調したくて、大統領制を参考に言ったのがまずかったか?


「はいっ」

「多田羅殿……どうぞ」


「例えば大統領制へ移行したとして……どなたが立候補されるとお考えでしょうか?今回選挙の全国区の立候補者が王子様と事務長さんと俺以外は全て貴族候補者であったように、恐らく大統領選に立候補するのは貴族の方以外はいないと俺は考えています。


 それがだめだとは言いません……どんな候補者であっても、厳正なる選挙で当選されたならそれは紛れもなく国民の代表者です。ですがまた……万が一にも魔王軍が攻めて来たならどうなります?


 またもや大統領の地位を放棄して、真っ先に逃げ出しませんか?俺が聞いた話では前議会は魔王国からの宣戦布告を受けた時、すぐに議会解散と王政復古を議決して、国民に何も知らせずに自分たちだけ先に逃げ出したらしいではないですか。


 魔王軍に征服されたら国の最高責任者は処刑されると通達されていたようですから、逃げても仕方がないとは言えますが……それでも王様は逃げ出しませんでした。


 逃げずに何とか対抗できる策を見出そうとし、過去の事例に習って大魔導士を召喚しようとされたのです。まあ……誤って俺なんかが召喚されてしまいましたけれど……それでも何とかして国民を守ろうと必死で考えられていたようでした。


 わが身を賭して国民のために何とかしようとする……そのような方を俺は王様以外には知りません。


 この国の民主主義は、今回から始まったようなものですから……もう暫くの間だけ……王様のお力を借りて国を豊かにしたうえで、本当の議会制民主主義に持っていければいいのではないかと俺は考えています。」


 とりあえず、俺が抱いている懸念を詳細に説明しておく。元の世界の政治がどうだったのか……俺は全く興味を持たなかったから分からないので、もしかするとどこでも同じようなことになってしまうのかもしれないが、少しでも国民のことを考えてもらえる政治になってほしい。


 その為だったら王政だって全然ありだと俺は思っているのだ。


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