開戦
魔戸博士だよ。
俺のことを天才科学者って人は言うのだけど、まぁ言いたければ勝手に言えば良いんじゃん。
富や名声とか昔は興味はあったかもな。でも今は実験すること自体が楽しくて、そんなの気にしてる暇は無い。
「高橋様に秋桜様の誘拐は完了ですが、本当のターゲットは来ますかね。」
「寺島、ウエストゲートはともかく汐留博士は来るだろうよ。なにせ自分の子供が人質なんだぜ。」
「だから助けに来るんですか?理解出来ませんね。」
俺が言うのもなんだけど、寺島は人として大事なモノが欠落してんな。
「ねぇねぇ、白いお兄ちゃんと黒いお兄ちゃん。」
白衣の俺が白いお兄ちゃんで、執事服の寺島が黒いお兄ちゃんか、中々面白い表現だな。
「どうした?おチビちゃん。」
「早く私達を解放した方が身の為だよ。ママがキレたら凄く怖いんだから。」
確か汐留博士は暴走族の総長をしてたんだったな。
暴走族が今はロボット工学の天才科学者とは、人生は分からないもんだな。
“ガンガン‼”
「ゴメンくださ~い!!オラッ!!早く開けろ~!!ぶっ殺すぞぉ~!!」
廃工事の扉が揺れる。
どうやら汐留博士がココを突き止めたらしいな。
「招待はまだしてないのに、そんなに家族が大事なのですかね?」
「いいから開けてやれよ。」
寺島が扉を開けに行く。
早くしないと汐留博士が扉をブッ飛ばしてしまいそうだな。
“ドガーン!!”
・・・ブッ飛ばしやがった。
飛んで行った扉は寺島に当たりそうになったが、寺島は身を翻して難なく避けた。
俺だったら当たって死んでたかもしれねぇな。
そうして乱暴な来客が二人入って来た。
「舞ちゃん、アタシが言うのもなんだけど乱暴だな。」
「・・・今日の私はロボット三原則を守る気ありませんよ。」
「おぉ、いい感じにぶちギレてるねぇ。相手さんには落とし前はつけてもらおうかね。」
メイド服の女と白衣着た科学者・・・じゃないな特攻服を来た女ヤンキーが入ってきた。
「さて喧嘩しようぜ。」




