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幻夢

「高橋く~ん♪だーいすき♪」

な、なんて良い夢なんだ。

目の前で西口さんが柔和な笑顔を浮かべて立っている!!

なんて幸せな夢なんだ!!

現実だなんてハナから思わない、これは夢だ!!

“ゴスッ!!ゴスッ!!”

ほらっ!!顔をこんなに殴っても全然痛くない!!

「うふふ♪今日も元気いっぱいね♪でも・・・そんなところもダ・イ・ス・キ♪」

うひょー!!

やべぇ、この夢録画してぇ!!HDに保管して、死んで棺桶に入る時に入れて欲しい!!

“ペチペチ”

ん?頬に若干の痛み。

自分で顔面を殴っても全然痛くなかったのに・・・そうか!!これは現実世界で誰かが俺を起こそうとしている!!

夢はいつか覚めるのが道理だが、覚めるその前に僕は想いを遂げる。

「西口さんすきでふ!!」

あっ、噛んじゃった。



“ペチペチ”

「おーい、起きてぇ。」

夢から覚めてしまった僕。

起きて最初に見たのは、僕の頬を紅葉の様な手で叩く幼女の姿だった。

「あっ、起きた。じゃあさ、お菓子ちょうだい。コスモスちゃんお腹すいた。」

僕を起こすなり、お菓子を要求してくる幼女。

ジャージ姿の僕がお菓子を持っていると思うのか?

そもそも持っててもやらんけどな、僕は子供嫌いなんです。

しかも幸せな夢を切り上げさせられてるんだから、もう、この幼女が憎くて憎くてたまりません。

末代まで祟ってやる!!

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