煩悩
どうも二回連続語りの高橋です。
突然ですが、僕には大きな悩みがあります。
西口さんに、いつまで経っても、まともに会えないのです。
もちろん僕がストーキングしたり、倒れている西口さんを助けたりとかはしました。
あとはヤクザ事務所で助けてもらったりもしましたね。
でも日常生活で全然会わないし、イベント事では不運が起こりすれ違い。
隣のクラスなのにおかしいよ!!僕は西口さんに認知されたいですよ!!
・・・はぁ、夏希と1日だけ体入れ替わりてぇ。
そんな悶々とした日々を最近送っていたんですけど、今日は体育大会。
西口さんとは敵同士ですが、全学年、全クラスが入り乱れるワケですから、会える可能性は比較的高い筈です。
もう最悪会えなくても、久しぶりに今日はストーキングさせてもらいます。
ストーキングしないと自我を保てないです、はい。
意気込み十分に、僕は教室で体操服に着替えてグラウンドにレッツゴー!!・・・したんですが、渡り廊下で不審人物に出会ってしまいました。
黒いスーツ姿、黒い革靴、黒い指ぬき手袋、赤い髪、そして割かし巨乳のスタイルの良い背の高い女の人が立っていました。
「やぁ♪」
うわ、なんか陽気に話し掛けられた。
絶対に学校関係者じゃないし、嫌な予感がします。
「あはっ、お姉さんを警戒してる?無理も無い♪だけどコッチに来て貰える?私の手の届く範囲にさ♪」
いやいや怪しすぎる。
人気も無いし絶対何かされるよ。
ダッシュで逃げようかな?
「もう、早くしてよ。人来ちゃうでしょ。折角通りすがりの年下好きな痴女お姉さんがエロいサービスしてあげようと思ってるのに、君はこのチャンスをドブに捨てるのかい?」
なっ!!なんだって!!
・・・いやいや!!そんな上手い話があるわけ無い!!明らかに罠だ!!
大体罠じゃないにしても、僕には西口さんという女神が居るんだ!!
「分かった、シャイなんだね?じゃあお姉さんの方から近づくね♪」
そう言うと本当にスタスタと近付いて来る謎のお姉さん。
に、逃げないと!!・・・あぁ!!でも恐怖からか、足が動かねぇ!!なんてこったい!!足さえ動けば逃げられるのに!!足がなぁ・・・動かないんじゃ仕方ない、うん!!仕方ないんだ!!
「はい、手が届いた♪」
ぼ、僕の両肩に両手を置くお姉さん。
く、くそぉ、足さえ動けば逃げれたのになぁ・・・。
「それでは誘拐しまーす♪」
「へっ?」
そこからは鮮やかな手口だった。
僕をあっという間にロープで体をぐるぐる巻きにして、口を布で猿ぐつわ、仕上げは人一人が入る黒い巨大な麻袋に入れられて、エッホ♪エッホ♪と担がれながら誘拐されちゃいました。
・・・もし助かったら、僕は滝に打たれに行ってきます。
僕は邪な煩悩を消したい。




