日記
清水です。
夏休みが終わって数日が経ったある日。
“お兄ちゃん観察日記帳~あの夏の日の20XX~”
・・・という恐ろしい本が教室の私の机の上に置いてありました。
読め。
彼女からの無言のメッセージが伝わってきます。
私は夏休みは母方の祖母の家に帰省していたので、彼女の動向は全く知り得ませんでしたが、これで大体何をしていたか予想出来ますね。
パッと周りを見ても彼女の姿は見当たりません。
それがまた怖いですよ、絶対私を見ているくせに。
・・・見るのは怖い、でも見ないと後が怖い。
はぁ、おそるおそる私はページを捲りました。
7月22日
私は愛しのお兄様を殺してしまった。
理由はお兄様がビッチな彼女を連れてきたからだ。
家に来て早々に二人は濃厚なキスをし始めたので、私はプッツン!!してしまった。
気が付けば辺りは血の海、私の手には血まみれの刺身包丁。
テヘペロ。
つい殺ってしまった。
でもお兄様、この愚妹も後をマッハに追いますよ。
いつまでも夏希はお兄様のお傍に居ます。
・・・という夢を見た。
通算29回目の夢を見た。
29・・・肉・・・お肉。
そうだ今日の晩御飯は焼き肉にしよう♪
現実のお兄様は今日も誰の者でも無いのであった。
はわわわぁ!!
予想してたのと桁違いに恐ろしい!!
これが出だし!?
これ以上ページを捲れるワケ無いです。
通算30回目が載ってたら私は吐きますよ!!
私は急いで日記帳を閉じました。
でも本当に恐ろしいのは日記帳を書いた本人。
彼女が後ろから私の肩を叩くまで5・・・4・・・3・・・2・・・1・・・0。




