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傍観

「オイッ!!何やってンダ!!コッチハ、試行シテ、錯誤シテ頑張ってるノニ!!」

「あー!!うるさい!!仕方ないでしょ!!コンタクトレンズ初めてなんだから!!」

西口様と孫鈴様が仲良く口喧嘩しています。

零野です。相変わらず体が自由になりません。

“ギュィイイイイン!!”

それにしても、私を操縦している御方はドリルの扱い方がなっていませんね。

古来よりドリルという物は魂の在り方。

その高貴かつ強大な力を扱うのには、使用者にも、それ相応の覚悟と礼節が必要なのであります。

出来ることなら操縦者の方には、私によるレクチャーと実技、そして名作と名高い1981年度版の「よい子にも分かる、はじめてのドリル。」のビデオ教材でドリルの扱い方と歴史を教えて差し上げたいです。

・・・どうしてでしょう?先程までは、この様な事を考える余裕すらありませんでしたのに。

“ドッ!!ドドドドッ!!”

「ゲェッ!!地面えぐりながら突っ込んで来やがッタ!!ハァ!!ハァ!!死ヌ!!乳酸溜まって来テル!!動き悪イ!!オイッ!!クソ女!!何かするなら早くシロ!!」

「ちょっと待って!!あと片目だから!!」

きっと、強くて茶目っ気がある方々が私を足止めしてくれているからですね。

「よし!!はまった!!準備完了!!」

・・・どうやら私に最後の時が来る様です。

愛想が悪いまま壊れる事だけが悔やまれます。

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