表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
53/303

責任

零野でございます。

とうとう私は、一人の少女に被害を与えてしまいました。

鉄球が当たって少女は、吹っ飛ばされて刃物店に突っ込んでしまいました。

怪我は無いでしょうか?

私は今、自らの意思で行動出来なくなっています。

おそらく先程のニット帽の男性が、私をリモコンで操っているんでしょう。

御嬢様から私のリモコンを彼が抜き取ったのに、もっと早く対応していれば・・・悔やんだ所で時間は元には戻りません。

“バキィ!!”

鎖付き鉄球を振り回して暴れまわる私。

まるで他人事の様に自分の愚行を見せ付けられて。

“ズキッ”

逃げ惑う人々。

“ズキッ”

崩れ落ちる建物。

“ズキッ”

何故でしょう?機械である私が胸に痛みを感じます。

AIに負荷が掛かっているのでしょうか?

誠に勝手ながら、願うことなら誰かを私を壊して下さい。

「零野、止まりなさい。」

御嬢様が私の前に立ちはだかりました。

「お逃げ下さい。」とも言えない私は、御嬢様を敵と見なしてロックオンしてます。

「まだ、お金で解決出来ますけれど、これ以上は生死に関わりますわ。アナタご存じ?お金で解決出来ない事って意外にありますのよ。」

いつもの気高き偉そうな態度で、御嬢様は物怖じ1つしていません。

「とはいえ、今回アナタに否はありませんわ。責任は私にあります。だからこれ以上アナタが暴れるというなら、私を殺してからにしなさい。」

・・・御嬢様お逃げ下さい。

「早乙女財閥の令嬢として、ここで死のうとも悔いはありませんわ。」

逃げて。

「と、悔いなら1つありましたわね。」

何故逃げないのです。

逃げる所か仁王立ちの御嬢様。フッと御嬢様が普段見せない笑顔を見せました。

「アナタと庶民的な焼き肉を食べたかったですわ。」

止まれ!!と私は願いましたが鉄球を振り上げ、御嬢様に向けて勢いよく振り・・・。

“ギンッ!!”

振り下ろす前に鉄球の鎖がちぎれ。

“ドンッ!!”

ちぎれた鉄球が地面にめり込みました。

「フムッ、この出刃包丁、中々の良い物ダナ。」

気付くと私と御嬢様の間に、先程の私が吹っ飛ばした少女が、頭から多少の血を流して立っていました。

両手には出刃包丁を一本ずつ携えています。

「サァ、お前の死を呼ボウ。」

よくよく見れば、御嬢様のクラスメートの方ですね。

御嬢様の危ない所を助けて頂き、どうもありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ