就活
猿渡です。
この間は魔が差して、誘拐なんて愚かなマネをしてしまいましたが、これからは心を入れ替えて、一生懸命働いて借金を返そうと思います。
その為には就活です。
私は新しいスーツを買い、やる気満々です。
えっ?もちろん借金してスーツを買いましたよ。
自分に対する投資は惜しまないのが私のポリシーです。
それで今日は、年の離れた友達に就活の相談を持ち掛けた次第です。
友達の名前は高橋君。
そう、私がこの間誘拐した高校生です。
「高橋君、お菓子食べるかい?プ○ッツがあるんだがね。」
「あっ、はい、すいません。」
私の家に学校帰りの高橋君を招待しております。
年は親子以上離れていますが、我々はLINEのやり取りをするほど仲が良いのですよ。
「それで、猿渡さんはどんな職に就きたいんですか?」
「うん、まぁ、ぶっちゃけ楽して儲けられる仕事かな。」
「え、えらい事をぶっちゃけましたね・・・でも残念ながら昨今そんな仕事は中々無いですよ。」
「無いのは困るなぁ。」
てっきりあるものと思ってました。
「何かやりたい事とか無いんですか?」
「あはは、無いねぇ、あと夢と希望も無い。」
「・・・悲しい台詞を笑いながら言わないで下さいよ。じゃあタクシーの運転手とかどうです?猿渡さんこの間の運転上手かったですよ。」
「まぁ会社員やる前は、元F1レーサーだったからねぇ。昔とった杵柄ってヤツだよ。」
「へぇ・・・ってF1レーサー!?」
高橋君はリアクションがオーバーだなぁ。車の運転が少し上手なだけで簡単に成れるのに。
あぁ、楽して儲けたい。




