転機
孫鈴ダ・・・私はまだ孫鈴ダ。
あてもなく私は歩いてイル。兄様の撃った弾は私の体を貫いタガ、急所は外れたよウダ。
恐らくムカついたあの人は適当に私を撃ったのだロウ。
これでは兄様が思慮浅いバカの様ダガ、絶対安全な所から操り人形を操っているのだから殺し合いですら遊びなノダ。
遊びなのだから思いつきで行動したりもするだロウ?
私だって兄様の人形、遊び道具に過ぎナイ。けれど死を呼ぶ人形である私に兄様は飽きてしまってイタ。その上私は逆らッタ、欲を出して兄様の獲物を横取りしようとしたンダ、最早、私は兄様にとって用済みの用済ミデ、モルモットとしての価値も私にはナイ。
マァ、これで血の繋がりでもあれば事態は変わったかも知れなイガ。
じんわりと撃たれた右脇腹から血が止まらナイ。
「これは死ヌナ。」
出血多量死・・・死を呼ぶ人形の最後にしては少々つまらないカナ。
サテ、もう歩けナイ。
“ドサッ”
私はうつ伏せに倒レタ。
どうせ行き場も無イ、棄てられた人形なのだカラ、ひっそり道端で死んでやロウ。
私はゆっくりと目を閉ジタ。
「うまい棒~♪俺の夜食はうまい棒~♪」
・・・死神の鼻歌だろウカ?
「うっ・・・うぅん。」
私は目を覚まシタ。
おかシイ?私は死んだのだロウ?何故起キル?
状況確認スル、本棚、白いカーテン、小さなテーブル、その上の花瓶に一輪の薔薇の花、私の右脇腹の傷にはガーゼと包帯で処置がされてイル。
そして私はフカフカのベッドの上・・・。
「フカフカ♪」
私は上機嫌にフカフカの掛け布団を自分の顔に押し当テタ。
フカフカの布団には目が無いノダ。
「おっ、気がついたか?」
ン?男の声がスル。何処かラダ。
「ふわぁ、姉ちゃんに言われて看病してたけど、途中で寝ちまってたぜ。」
なんとソイツは私の隣にイタ。私と同じベッドに居テ、私に添い寝しテタ。
「ギャアアアアア!!」
私は10年ぶりぐらいに悲鳴を上ゲタ。
「俺は斎藤、女と一緒に寝るなんて幼稚園以来だから懐かしいな。」
じ、自己紹介と添い寝の感想!!




