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西口です。
「おはよー!!」
朝、学校に通って、教室で美鈴ちゃんと夏希ちゃんに挨拶をする。そんな事が出来る日常が何より嬉しいです。
遊園地での戦いの後、不覚にも気を失った私は、とある家の和室で目を覚ましました。
布団がモコモコしてて気持ちいい・・・って、これはどういう状況?
体を起こして色々確認してみましょう。
手足は自由、体は健康そのもの、それどころか愛用の組立式スナイパーライフル、ハンドガン×4、スタングレネード×10、電磁警棒、吹き矢、ペンシル型麻酔銃・・・うん、全部ある。
“スッー”
私が装備を確認し終えると、和室の襖が開きました。
「おや、目覚めたかい。」
なんだか普通のおじさんが出てきました。
「ここは何処ですか?アナタは誰ですか?」
我ながら得体の知れないおじさんにベタな質問をしてしまいました。
「私は猿渡、ここは私の家でね・・・えっ~と、遊園地の入り口で倒れていた君を・・・あー、通りすがりの私が家まで運んだのさ。」
なんか、たどたどしいけど助けてくれたんだ。
「どうもありがとうございます。助かりました。」
私は素直に感謝を言葉にしました。けどスナイパーである事を知られたのでは無いかと、内心ドキドキヒヤヒヤです。
「い、いやいやなんのこれしき。た、ただの女子高生を助けるなんてワケは無いよ。な、何せただの女子高生だからね。」
ホッ、どうやらバレてないみたいですね。
「本当にありがとうございます。このお礼はいつか必ずさせて頂きます。」
お辞儀をして、足早に私はその場を去ろうとしました。
さっきの男の追手なんか来たりして、この家が戦場にでもなったら猿渡さんに申し訳ありません。
「あっ、御嬢さん・・・少し待ってくれないかい?」
猿渡さんに引き止められました。一体何でしょう?
「御嬢さん、もしも・・・もしもなんだけど、私みたいなおじさんじゃなくて、君と同じぐらいの歳の男の子が、危険を省みず君の事を助けたていたとしたら、どう思う?」
“どう思う?”と聞かれたので、私は少し考えてから答えました。
「素敵ですね。王子様みたいです。」
「それを聞いたら・・・彼はさぞかし喜ぶよ。」
「えっ?」
「い、いや、もしもの話だけどね。あ、あはは。」
とにもかくにも、このあと家に帰り、私の長い一日は終わりました。
高校生とスナイパーが両立出来るかなんて未だに分かりませんが、これからも頑張る次第であります。




