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舞台

西口です。只今を鈴ちゃんと追いかけっこの真っ最中です。

来る前にせっかく用意してた仕掛けも、鈴ちゃんが天秤座だった事で回避され、なんだかとっても・・・楽しくなって来ちゃった♪

ねぇ、鈴ちゃん。

「殺ス。」

ほら楽しそう。

昼間に皆と回った時も楽しかったけど、夜中に回る遊園地もなんて楽しいんでしょ。

こうして私達二人は“ウサッピーステージ”と書かれたステージにやって来ました。

ウサッピーステージでは昼間はウサッピーと仲間たちが楽しげな踊りを踊ったりしています。

それは壮絶な事で毎日死にかけてると中の人のブログに書いてました。スーツアクターは大変です。

ともかく私はステージに上がり、照明のスイッチを入れました。

パァっと照らされるステージ、まさにここが私達の次の戦いの舞台です。

「上がって来て!!大丈夫!!今度は何の仕掛けなんか無いから、思いっきり殺り合おう!!」

我ながら満面の笑みです。

「フン、良いだロウ。」

鈴ちゃんも実に良い笑顔でステージに上がって来ました。

役者は揃った、あとは芝居を始めるだけですね。

“チャキッ”

私が両手にハンドガンを構えると。

“スチャ”

青竜刀を構える鈴ちゃん。

こうして私達は私達の戦いを始めました。



孫鈴ダ、前にも言ったが私は死を呼ぶ人形ダ。

何の感情も無い人形・・・のハズダ。

しかしなガラ、なんだロウ?

“ブンッ!!”

私が青竜刀を振るッテ、ウエストゲートが避ケル。

“ビュン”

奴の蹴りを私が避ケル。

そんな事に私は何故ダカ・・・何故ダカ・・・遠い日に失っていた筈の気持ちを、こんな時に思い出シタ。

「綱渡リダ。」

私は小さい頃サーカスに居タ。悪い大人達にに芸を仕込マレ、死にそうな思いを何度もシテ、そうした生活をしていたら私は何処かの大富豪の目に止マリ、形だけ私はそこの養女になッタ。それは更なる地獄の始まりデ、今度は暗殺術を徹底的に仕込マレ、私は兄様の都合の良い人形になッタ。

「えっ?何を急に言い出したの?」

ウエストゲートが不思議そうな顔をシタ。

「フッ、なんでもナイ。」

コイツは今まで相手とは違ウ、なんだか陳腐な事を言うようだが・・・ドキドキワクワクダ。

“ブンッ!!”

あぁ待てナイ・・・こいつが死ぬまで待てナイ。

“ブンッ!!ブンッ!!”

コイツ・・・コイツだケハ・・・私が殺ソウ。

私は久し振り笑ッタ。もっとも子供の頃にみたいに無邪気な笑いでは無ク、邪悪そのものダガ、きっと劇的に家庭環境が変わったからだロウ。

「死ネ。」

私は獲物相手に初めて殺意を込めて青竜刀を振ろうとシタ。

けれど私は身の程をわきまえて無かッタ。

“ターン!!”

「・・・がっ。」

銃弾が私の腹部を貫イタ。ウエストゲートに撃たれたのでは無イ。

どうやら死を呼ぶ人形だった私ガ、皮肉にも自分に死を呼んでしまッタ・・・という事だロウ。

“バタッ”

私は倒レタ。おびただしい血が流れテル、血が出るから人間・・・いや違ウ、私は死を呼ぶ人形、血ぐらい簡単に流せルサ。


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