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思惑

高橋夏希です。

ある日、私の部屋にお兄ちゃんがノックも無しに入って来ました。

きゃ!!夜這いよ!!夜這い!!

「妹よ、折り入って頼みがあるんだが。」

「話を聞く前から良いよ!!お兄様!!」

私がお兄ちゃんの言う事を聞かないワケがない、自分の気持ちすらスルーして言う事を聞きますよ。

「いや今回に限ってはお前だけに頼む事では無いんだ。」

「ほぇ!?それは一体どう言ったワケで?」

「実はカクカクシカジカでな。」

「ふむふむ、つまりお兄ちゃんの友達の田中君が、私の友達の清水さんにホの字だから、今度の休みにでも男女三対三ぐらいで近日の遊園地に遊びに行きたいと・・・う~ん。」

「さ、流石に難しいか?」

あぁ、お兄ちゃんが困った顔をしているわ。

私だってお兄ちゃんの願いなら出来る限り叶えてあげたい、でもコレばかりは他の二人にも聞いてみないと・・・。

「いいよ!!お兄ちゃん!!」

私は親指をグッと立てて力強くOKを出しました。

「ほ、本当か?他の二人に聞かなくて大丈・・・。」

「大丈夫だよ!!いざとなったら私が駄々こねて無理矢理言う事を聞いて貰うから!!」

そう最初に難色を示したのはお兄ちゃんの困った顔を見たかったから、ウフフ、そして最後は私が要求を呑むことにより、お兄ちゃんの満面の笑みを拝む事が出来るのです。エヘヘヘ♪我ながら策士だわぁ!!

「それで清水さんとお前と・・・さ、最後の一人はに、にに西口さんなのか??」

・・・お兄ちゃんのこの目の輝きよう、そういえば前にもお兄ちゃんは私に西口さんの事を調べさせてたし・・・コレは早く手を打たないと。

そうだ、この機会に西口さんとバカ斎藤辺りをくっつけてしまいましょう。

ウフフ、お兄ちゃんは私だけのモノよ。

「・・・夏希、い、今お前、とんでもなく怖い顔してるぞ。」

恐怖に怯えるお兄ちゃんの顔も堪りませんねぇ♪

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