生死
「そのガキ早く殺せ、そのビビり様は何も知らんわ。」
た、高橋です。組長さんが僕に死刑宣告を告げました。
“チャキ・・・コツン”
ひっ・・・ピストルの銃口が僕の後頭部に。
「本当に良いんですかい?」
「おう、とっととソイツ殺したら、お嬢さんを死ぬ気で誘拐して来い。早くしないと中国の人らも何するか分からんぞ。」
「・・・分かりました。」
“カチャ”
恐らくピストルを持った子分の人が引き金に指を掛けました。
し、死ぬ・・・僕死んじゃうんだ。い、嫌だ・・・死にたくない、死にたくない、死ぬのは嫌だ、死ぬのは・・・嫌だ。
「ま、待ってください!!」
「おっ?なんやガキ。何か知ってるのか?」
く、食い付いてくれた・・・な、何を話せば助けてもらえるかな?そう例えば西口さ・・・。
“ゴォン!!”
痛い。僕は自分で床に頭を打ち付けました。
「何してやがるこの野郎!!気でも狂ったか!?」
「いいえ、なんでもありません。怖くて気を紛らわしただけです。」
西口さんの情報なんか口が裂けても言えるかよ。バカ野郎。
「もういい、殺せ。」
組長からの再びの死刑宣告。
バカ妹よ、母よ、父よ、その他もろもろよ・・・先立つ不幸をお許し下さい。
最後は・・・そうだ窓を見ていよう。流石はヤクザの事務所だから外から見られない様に黒いフィルムが貼ってあるけど、もしかしたら何処かの美しいスナイパーが狙ってたり・・・。
“バリーン!!”
突然僕が見ていた窓が割れ、何か小さい物が中に入って来て、床に転がりました。
「なんじゃあ!!」
「討ち入りかぁ!!」
ヤクザ達が慌てふためきます。
床に転がった物は手榴弾!?いやこれは似てるけど、もしかしてスタングレネード?
“カッ!!”
当たりでした。事務所内が眩しい光に包まれます。
な、何も見えない。
「あとは肉弾戦かぁ、趣味じゃ無いなぁ。」
えっ!!この声は!?
“ゴッ!!ガン!!バキッ!!”
「ギャ!!」
「うぉ!!」
「ごぇ!!」
響き渡る打撃音とヤクザ達の悲鳴、僕も今は目が見えないから音しか分かりません!!
「な、何が起こってる!!野郎共しっかりせんか!!」
落ち着き払ってた組長も取り乱してます。
「おりゃ!!」
“ゴスッ”
「うぎっ!!」
“ドサッ”
「ふぅ、さてと、あとは組長さんだけだね、一人見逃しておいて良かったよ、おかげで事務所がすぐに分かったよ。」
あっ、わざと一人見逃してたんだ。
「ま、待て!!助けてくれたら金をやる!!命だけは助けてくれ!!!」
あれだけ怖かった組長の情けない声が・・・人って死を間近にすると変わるんだな。
「汚いお金は要らないな、それに後は警察に任せるよ。」
“ガァン!!”
「おがぁ!!」
一人の少女の手によってヤクザが潰されました。
「アナタが誰かは知りません。」
あれっ?僕が話し掛けられてる?
少女は尚も話し掛けてきます。
「けれど全てを忘れる事をオススメします。全て忘れて楽しい日常に戻りましょう。」
忘れる?・・・フッ、いくらアナタの頼みでもそれは無理ってもんですよ、西ぐ・・・。
「あっ、一応眠らせますね。おやすみなさい。」
“プシュー“
あっ、何このスプレー?眠たくなって・・・さ、さいご、までい、言わせて・・・Zzz。
一回書いてたの全部消えて、悶えました。




