混乱
「なんだ今の音は?」
やばい!!やばい!!高橋です。
ふとしたミスでヤクザに見つかりそうになってます。
「お嬢さん、俺達以外に誰か居るのかい?全く抜け目ねぇな。」
「知りませんわ。」
ヤクザのリーダー格からの問いに首をかしげる早乙女。
当たり前です。僕が付いて来てるなんて夢にも思わないでしょう。
「しらばっくれても無駄ですぜ。おいお前ら!!辺りを探しまくれ!!」
「へいっ!!」
リーダー格の号令により子分達が僕を探し始めました。高橋康介人生最大のピンチです。
「はぁ、だから知らないって言ってますのよ。」
呆れたように溜め息を着く早乙女。ですが次の瞬間、彼女はニヤリと笑ったのです。
「オホホ、そんな間抜けは知りませんわ。」
“パシュン”
「うっ!!」
え!?突然一人のヤクザが倒れました。
“パシュン”
「ギャ!!」
また一人。
「な、なんだ!?どうなってやがる!?」
慌てふためくヤクザ達。
僕にも何が起こっているか分かりません。ですが何故でしょう?こう・・・胸がときめくのです。
「オホホ、アナタ達の命運はここでおしまいですの。」
余裕たっぷりに高笑いを決める早乙女、やはりアイツが一枚噛んでいるようです。
「や、やっぱり誰か潜んでやがったな!!」
“チャキ!!”
リーダー格の男が早乙女にピストルの銃口を向けました。
「おいっ!!誰だか知らんが今すぐやめろ!!お嬢様の顔に風穴が空くぜ!!」
“パシュン”
「うぎゃ!!」
さ、三人目のヤクザが倒れました。どうやらリーダー格の男の忠告は無駄な様です。
「ど、どうなってやがる!?お嬢様が死んでもいいってのか?」
「あ、兄貴ヤバイですぜ。」
「うるせー!!黙ってろ!!」
ヤクザ達が混乱する中、銃口を向けられてるのに早乙女は余裕の笑みを浮かべています。
「仲間割れですの?みっともないですわね。」
「あん!!あ、あんまり調子にのってたら撃っちまうぞ!!お、脅しじゃねぇからな!!」
興奮状態のリーダー格の男はトリガーに指を掛けました。これには流石の早乙女も・・・ってあれ!?アクビしてやがる!!!
「ふぁ・・・どうぞご自由に。」
「な、なめやがってぇええ!!!」
“パシュン”
「ごぇ!!」
リーダー格の男は気迫空しく倒れました。
そんな彼を早乙女は見下しながらこう言い放ちます。
「この私が雇った人間に不備があったなら、私の見る目が無かったという事、人を見る目が無くなったなら、私は死んでも構いませんわ。」
悔しいけどカッコいい、コイツ何もしてねぇけどカッコいいです。
リーダー格を失って更に慌てふためくヤクザ達、中にはその場にうずくまって動かない者まで現れました。
「さぁ、フィナーレですわよ。」
“パシュン”
料理教室行ったけど、もう料理はしないと思う。




