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ざまぁ役は、主人公の専属コーチになりました  作者: とま


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第7話「旅の途中」

レオが旅立ってから、半年が経った。


「レオから、手紙が届いたわ」


「読んでくれ」


『お父さん、お母さんへ


元気にしています。

今、東の国にいます。


ここは、文化が違って面白いです。

言葉も、食べ物も、全部違う。


最初は戸惑いましたが、

今は楽しんでいます。


先日、盗賊に襲われている村を助けました。

リオン先生にもらった剣が、役に立ちました。


村の人たちは、とても喜んでくれました。

僕も、嬉しかったです。


人を助けるって、いいものですね。

お父さんの気持ちが、少し分かりました。


もう少し、旅を続けます。

帰ったら、たくさん話を聞かせますね。


レオより』


「元気そうだな」


「ええ」


「盗賊を退治したのね」


「成長しているようだ」


「よかったわ」


「心配していたけど」


「あいつは、大丈夫だ」


「俺たちの息子だからな」


数ヶ月後。


また手紙が届いた。


『お父さん、お母さんへ


南の森に来ました。

ここには、エルフが住んでいます。


エルフの長老に、話を聞きました。

昔の戦いのことも、教えてもらいました。


お父さんが、世界を救った話。

深淵との戦いの話。


僕は、改めてお父さんを尊敬しました。

すごい人だと、思いました。


でも、僕は僕の道を行きます。

お父さんの真似をするのではなく。


自分なりの方法で、世界に貢献したい。

そう思っています。


また手紙を書きますね。


レオより』


「レオ、自分の道を見つけたみたいね」


「ああ」


「俺は、嬉しいよ」


「あいつが、自分で考えて」


「自分の道を、歩こうとしている」


「親として、これ以上の喜びはないな」


さらに数ヶ月後。


レオが帰ってきた。


「ただいま!」


「お帰り、レオ」


「大きくなったわね」


「一年ぶりだからね」


レオは、たくましくなっていた。


顔つきも、大人びている。


「どうだった、旅は」


「最高だったよ」


「いろんな国に行って」


「いろんな人に会って」


「たくさんのことを、学んだ」


「よかったな」


「ああ」


「そして、決めたんだ」


「何を」


「僕は、外交官になりたい」


「外交官?」


「そう。世界中を回って」


「国と国を、繋ぐ仕事」


「旅をして、気づいたんだ」


「世界は広くても、人の心は同じ」


「みんな、平和を望んでいる」


「幸せに暮らしたいと思っている」


「その手伝いを、したい」


「外交で、世界を繋ぎたい」


「......」


「いい夢だな」


「お母さんの道に、近いな」


「私も、外交官だったわ」


「喜んで、教えるわよ」


「本当?」


「ありがとう、お母さん」


「お父さんは」


「......」


「いいと思う」


「お前が決めた道だ」


「頑張れ」


「ありがとう、お父さん」


レオは、外交官を目指すことにした。


父とは違う、自分の道を。


「僕は、強くなった」


「でも、まだまだ」


「もっと学んで」


「もっと成長する」


「そして、世界に貢献する」


「それが、僕の道だ」


旅は終わった。


だが、レオの物語は始まったばかりだった。


次回予告


次の世代が、育っていく。

ルークは、それを見守る。

そして、引退の時──


第8話「引退」


「俺は、もう十分やった」

「後は、若い世代に任せる」


世代交代──


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