第2話「カイの選択」
卒業式の翌日。
カイは、授業の準備をしていた。
「新学期から、医療学科か」
「責任重大だな」
「カイ先生」
「ミラか」
ミラが、やってきた。
旅で出会った仲間だ。
今は、学院の教官をしている。
「準備、進んでいますか」
「ああ、なんとか」
「手伝いましょうか」
「ありがとう」
二人で、準備を進めた。
「カリキュラム、これでいいかな」
「良いと思います」
「基礎から、しっかり教えれば」
「生徒も理解できるでしょう」
「そうだといいな」
準備が、終わった。
「ふぅ、疲れた」
「お茶、入れましょうか」
「ありがとう」
二人で、お茶を飲んだ。
「ミラ、君は」
「何ですか」
「君は、今の生活に満足しているか」
「満足していますよ」
「カイ先生と一緒に、働けて」
「とても、幸せです」
「そうか......」
「カイ先生は、どうですか」
「僕は......」
「僕も、幸せだよ」
「この学院で、教えられて」
「君と一緒に、働けて」
「......」
「ミラ」
「はい」
「僕は、君のことが」
「......」
「好きだ」
「......」
「私も、です」
「ずっと、言いたかったんです」
「でも、勇気がなくて」
「僕も、だ」
「同じだね」
「カイ先生......」
「ミラ......」
二人は、見つめ合った。
「僕と、一緒になってくれないか」
「え......」
「結婚してほしい」
「......」
「はい」
「喜んで」
「本当か」
「本当です」
「嬉しいです、カイ先生」
「僕も、嬉しい」
数ヶ月後。
二人の結婚式が、行われた。
「カイ、おめでとう」
「ルーク、ありがとうございます」
「やっとか」
「長かったな」
「ええ、本当に」
サラも、祝福した。
「ミラさんを、大切にしなさい」
「もちろんです」
「カイ、おめでとう」
リオンも、握手をした。
「ありがとうございます、リオンさん」
「幸せになれよ」
「はい」
結婚式は、盛大に行われた。
学院の生徒、卒業生、教官。
みんなが、祝福した。
「カイ先生、おめでとうございます」
「ミラ先生も、おめでとうございます」
「ありがとう、みんな」
「これからも、よろしくね」
式が、終わった。
「幸せだな」
「ええ」
「僕は、この道を選んだ」
「後悔は、ない」
「私も、です」
「カイと一緒なら、どこでも幸せ」
数年後。
二人の間に、子供が生まれた。
「女の子だ」
「可愛い......」
「名前は、どうする」
「ルナがいいわ」
「ルナか。いい名前だ」
「おめでとう、カイ」
ルークが、祝福に来た。
「ありがとうございます、ルーク」
「レオに、妹ができたな」
「ええ。遊び相手ができました」
「良かったわね」
サラも、微笑んだ。
「ルナ、元気に育てよ」
「はい」
カイの選択は、正しかった。
教師として生きること。
ミラと結婚すること。
全てが、幸せに繋がった。
「僕は、幸せだ」
「ルークに出会えて」
「ミラに出会えて」
「ルナが生まれて」
「これ以上の幸せは、ない」
「私も、よ」
「カイと出会えて、本当によかった」
二人は、ルナを抱きしめた。
「この子も」
「幸せに育てよう」
「ええ」
「二人で、守っていきましょう」
カイの物語は、続く。
幸せな家族と共に──
次回予告
リオンの物語。
彼もまた、自分の道を歩んでいた。
師匠を超えて──
第3話「師を超えて」
「俺は、ルーク様に追いついた」
「いや、まだまだだ」
成長の証──




