表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ざまぁ役は、主人公の専属コーチになりました  作者: とま


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

106/113

第8部「永遠の絆篇:それぞれの未来」第1話「十年後」

深淵との戦いから、十年が経った。


世界は、すっかり変わっていた。


「学院長、おはようございます」


「おはよう」


ルークは、四十代になっていた。


髪に、少し白いものが混じっている。


「今日の予定は」


「午前は卒業式、午後は理事会です」


「分かった」


卒業式の日だった。


学院の広場に、卒業生たちが集まっている。


「今年も、多くの生徒が卒業するのね」


「ああ」


サラも、隣にいた。


年を重ねても、美しかった。


「十年か」


「早いものね」


「あっという間だった」


「でも、充実していた」


卒業式が、始まった。


ルークが、壇上に立った。


「卒業生の皆さん、卒業おめでとう」


「皆さんは、この学院で多くのことを学びました」


「これから、世界へ羽ばたいていきます」


「困難な時もあるでしょう」


「でも、諦めないでください」


「皆さんには、仲間がいます」


「この学院で出会った、かけがえのない仲間が」


「その絆を、大切にしてください」


「皆さんの未来に、幸多きことを」


「卒業、おめでとう」


「「「ありがとうございます!」」」


式が、終わった。


卒業生たちが、涙を流している。


「先生、お世話になりました」


「ああ。頑張れよ」


「カイ先生、ありがとうございました」


「元気でね」


カイも、四十代になっていた。


立派な教師として、生徒に慕われている。


「サラ先生、外交の授業、楽しかったです」


「またいつでも、遊びに来てね」


「リオン先生、厳しかったですけど」


「感謝しています」


「お前たちなら、大丈夫だ」


「自信を持て」


卒業生たちが、去っていった。


「今年も、良い卒業式だったな」


「ええ」


「毎年、この日が来ると」


「感慨深いわね」


「俺たちが育てた生徒が」


「世界に羽ばたいていく」


「これ以上の喜びは、ない」


午後。


理事会が、開かれた。


「学院の経営状況、報告します」


「順調です」


「入学希望者は、毎年増加」


「卒業生の就職率は、百パーセント」


「世界一の学院という評価は、揺るぎません」


「素晴らしい」


「みんなの努力の成果だ」


「来年度の計画について」


「新しい学科を、設立したい」


「医療学科だ」


「治療士を、育成する」


「いい考えですね」


「賛成です」


「カイ、お前に担当を頼みたい」


「僕ですか」


「お前の加護は、治療にも使える」


「基礎を、教えてやってくれ」


「分かりました」


「精一杯、やります」


理事会が、終わった。


「お疲れ様」


「ああ」


「今日も、忙しかったな」


「でも、充実していたわ」


夕方。


ルークは、学院の庭を歩いていた。


「十年か」


「長いようで、短かった」


「この十年で」


「学院は、大きく変わった」


「生徒数は、五倍」


「学科も、増えた」


「世界一と言われるようになった」


「俺の夢が、叶った」


「でも、まだ終わりじゃない」


「もっと、良くできる」


「ルーク」


「サラか」


「何を考えていたの」


「十年を、振り返っていた」


「そう」


「私も、よく振り返るわ」


「あなたと出会ってから」


「人生が、変わった」


「俺も、だ」


「お前と出会えて、よかった」


「これからも、一緒にいてくれ」


「もちろんよ」


「私たち、夫婦だもの」


「ああ、そうだな」


五年前、二人は結婚していた。


「帰ろうか」


「ええ」


二人は、家に帰った。


学院の敷地内に、家がある。


「ただいま」


「お帰りなさい、お父さん、お母さん」


子供が、出迎えた。


八歳の男の子だ。


「レオ、今日は何をしていた」


「剣の練習をしていたよ」


「そうか。偉いな」


「へへ」


「夕ご飯、できているわよ」


「やった!」


三人で、夕食を囲んだ。


「今日の卒業式、どうだった」


「良かったわよ」


「僕も、いつか卒業式に出たい」


「あと十年後だな」


「十年も待てないよ」


「すぐだ。あっという間だ」


「本当?」


「ああ、本当だ」


十年後──


ルークたちの人生は、続いていた。


幸せな日々が、そこにあった。


次回予告


カイの物語。

彼もまた、幸せを見つけていた。

新たな家族と共に──


第2話「カイの選択」


「僕は、この道を選んだ」

「後悔は、ない」


それぞれの幸せ──


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ