第15話「新たな夜明け」
深淵との戦いから、数年が経った。
世界は、平和だった。
「学院長、報告です」
「何だ」
「今年の卒業生、全員就職が決まりました」
「そうか。良かった」
「各国から、引く手あまたです」
「うちの卒業生は、優秀ですから」
「嬉しいことだな」
学院は、世界一と言われるようになっていた。
ルークの夢が、叶った。
「ルーク、会議の時間よ」
「ああ、今行く」
会議室へ向かった。
「今日は、何の会議だ」
「各国の代表との会議よ」
「災害対策の連携について」
「なるほど」
会議が、始まった。
「ギルバート学院長、いつもお世話になっております」
「こちらこそ」
「災害対策の連携、うまくいっていますね」
「ああ。各国の協力のおかげだ」
「学院の卒業生が、各地で活躍しています」
「彼らのおかげで、被害が最小限に」
「教育の成果ですね」
「みんなの努力の結果だ」
会議は、和やかに進んだ。
会議後。
「お疲れ様」
「ああ」
「外交も、うまくいっているな」
「あなたのおかげよ」
「俺じゃない。サラの力だ」
「二人の力よ」
「......そうだな」
「二人で、ここまで来た」
夕方。
ルークは、屋上にいた。
「いい夕日だな」
「ええ」
カイとリオンも、一緒だった。
「ルーク、今日も忙しかったですね」
「ああ。でも、充実している」
「ルーク様、俺もです」
「訓練生たちが、日々成長して」
「やりがいがあります」
「そうか」
四人で、夕日を見ていた。
「平和だな」
「ああ」
「あの戦いが、嘘のようだ」
「本当にね」
「でも、あの戦いがあったから」
「今がある」
「俺たちは、戦った」
「そして、勝った」
「この平和は」
「俺たちが、勝ち取ったものだ」
「誇りに思っていい」
「はい」
「でも、慢心はするな」
「平和は、守り続けなければ」
「簡単に、崩れる」
「分かっています」
「だから、俺たちは」
「若い世代を、育てる」
「彼らが、次の平和を守る」
「俺たちの後を、継いでくれる」
「それが、俺たちの役目だ」
夜になった。
四人は、まだ屋上にいた。
「星が、綺麗だな」
「ええ」
「この星空を」
「これからも、守り続けよう」
「「「はい」」」
ルークは、空を見上げた。
「俺は、転生者だ」
「この世界の外から、来た」
「最初は、戸惑った」
「何も分からなかった」
「でも、今は違う」
「この世界が、俺の世界だ」
「ここに、俺の居場所がある」
「大切な人たちがいる」
「だから、俺は守る」
「この世界を、この人たちを」
「それが、俺の生きる意味だ」
「ルーク」
「何だ、サラ」
「愛しているわ」
「......」
「俺も、愛している」
「僕たちも、います」
「ルーク様、これからも一緒です」
「ああ」
「俺たちは、家族だ」
「血は繋がっていないけど」
「絆で繋がっている」
「それは、血より強い」
「「「はい」」」
新たな夜明けが、近づいていた。
東の空が、明るくなり始めている。
「夜明けだな」
「ええ」
「新しい一日が、始まる」
「俺たちの物語も、続いていく」
「何があっても」
「俺たちは、一緒だ」
「それが、俺たちの約束だ」
「「「はい」」」
太陽が、昇ってきた。
四人を、照らしている。
「さあ、行こう」
「今日も、やることがたくさんある」
「生徒を教え」
「学院を守り」
「世界に貢献する」
「それが、俺たちの使命だ」
四人は、屋上を後にした。
新しい一日が、始まる。
第7部「深淵侵攻篇:世界難易度MAX」
──完──
最終章予告
全ての戦いが終わり、平和が訪れた。
ルークたちは、それぞれの道を歩む。
そして、物語は──最終章へ。
第8部「永遠の絆篇:それぞれの未来」
「俺たちの物語は、終わらない」
「いつまでも、続いていく」
最終章、開幕──




