表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ざまぁ役は、主人公の専属コーチになりました  作者: とま


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

104/120

第14話「振り返り」

深淵との戦いから、一年が経った。


学院は、ますます発展していた。


「今年も、入学希望者が増えています」


「そうか」


「もう、施設が足りないくらいです」


「拡張を、考えないとな」


「はい」


ルークは、窓の外を見ていた。


「一年か......」


「早いものだな」


「この世界に来てから」


「何年経っただろう」


「......」


ルークは、過去を振り返った。


転生したあの日。


「ここは......どこだ」


「俺は......死んだはずじゃ」


見知らぬ世界。


見知らぬ体。


「転生......したのか」


最初は、戸惑った。


何も分からなかった。


だが、原作の知識があった。


「この世界は、俺が知っている物語だ」


「カイという主人公がいる」


「そして、俺は......ざまぁ役」


「踏み台にされて、没落する役」


絶望しそうになった。


だが、諦めなかった。


「運命を、変える」


「俺は、没落しない」


そして、カイと出会った。


「初めまして、僕はカイです」


「俺は、ルークだ」


最初は、警戒していた。


原作では、カイに滅ぼされる立場だったから。


だが、すぐに分かった。


「この子は、純粋だ」


「悪意なんて、ない」


カイを、育てることにした。


コーチとして。


「カイ、剣の持ち方が違う」


「こうだ」


「はい、ルーク」


カイは、素直だった。


教えれば、すぐに吸収する。


「才能があるな」


「ありがとうございます」


そして、サラと出会った。


「初めまして、サラ・ヴァレンシュタインです」


「ルーク・ギルバートだ」


最初は、敵対的だった。


だが、次第に打ち解けた。


「あなた、面白い人ね」


「そうか?」


「ええ」


「貴族らしくない」


「褒めているのか」


「さあ、どうかしら」


サラは、強い人だった。


自分の道を、自分で切り開く。


そんなサラに、惹かれた。


「俺は、お前のことが」


「......」


「私も、よ」


リオンとも、出会った。


「俺は、リオンです」


「ルーク様の訓練生になりたいです」


「なぜ、俺のところに」


「ルーク様の剣術が、憧れなんです」


「......いいだろう」


「俺の弟子になれ」


リオンは、努力家だった。


才能は、特別じゃなかった。


だが、誰よりも努力した。


「リオン、もう休め」


「いえ、まだやれます」


「無理をするな」


「でも......」


「休むのも、訓練だ」


「......分かりました」


多くの仲間に、出会った。


多くの敵とも、戦った。


深淵王アザル。


教会の陰謀。


国境戦争。


そして、深淵の本体。


全てを、乗り越えてきた。


仲間と共に。


「......」


ルークは、目を開けた。


「振り返ると」


「長い道のりだったな」


「でも、後悔はない」


「全てに、意味があった」


「この世界に来てよかった」


「心から、そう思える」


「ルーク」


「サラか」


「何を、考えていたの」


「過去を、振り返っていた」


「そう」


「どうだった」


「いい人生だった」


「まだ途中だけど」


「まだ途中よ」


「これからも、続くの」


「ああ、そうだな」


「まだまだ、やりたいことがある」


「学院を発展させる」


「若い世代を育てる」


「お前と、一緒に」


「......」


「ルーク」


「何だ」


「私も、あなたに出会えてよかった」


「この人生で、一番の幸せよ」


「......」


「俺も、だ」


二人は、手を繋いだ。


「さあ、仕事に戻ろう」


「明日も、やることがたくさんある」


「ええ」


「行きましょう」


振り返りは、終わった。


だが、人生は続く。


これからも、前を向いて──歩いていく。


次回予告


第7部、完結。

ルークたちの戦いは、一区切りを迎える。

そして、最終章へ──


第15話「新たな夜明け」


「俺たちの戦いは、終わった」

「だが、新しい物語が始まる」


第7部、完結──


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ