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詩集/日々  作者:
118/200

迷宮

入り組んだ道を抜ければ、そこは先来た道と同じ形をしていた。

壁の色、罅の数、梁の形、すべてが同じだ。だが。窓の数だけ違うのだ。

つまり、進んでいるはずなのだ。窓の向こうには、ただ塗りつぶしたみたいな真っ黒と、絵本のように葉よりも外に実をつけたリンゴの木が、果ての見えない草地の地面に生えている。

進んでいるらしいのだ。飽きそうになれど、来た道の順路を覚え、未知の奥の音に耳を澄まし、壁に書き残された先人の言葉を頭に刻み、先を征く。

分岐路、直進、階段、行き止まり、引き返して、分岐路の逆側へ。

そうして、皆は進んでいく。変わらない窓の外の、あのリンゴの実をいつか誰かがとるのだろうか。

道端に、どくろが転がっていた。敬礼をして、先へ進む。

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