老兵の場合 (11)
怒涛の3/n連投
光と熱が通り過ぎた後、そこに残ったのは抉れ、赤熱する地面、空気中の魔力と反応して弾けるスパーク、そして跪く肉塊。
上半身は完全に蒸発している。
胸郭も腕も頭部も痕跡すら残さず消え去り、そこに在るはずだった質量は煙と共に霧散していた。
腰から下の肉体は中途半端な姿勢のまま地面に落ち、膝は折れ、太腿にはまだ緊張の名残がある。
血は吹き出すことはなく、断面は異様なほど静かで、肉があったはずの場所は黒く乾き、残された背骨だけが天に向いていた。
魔術師が熱の籠った杖を下ろす。
盗賊が鑑定を起動し復活の余地を探るが、人間の形すら保っていないソレに魂が定着できるほどの基盤は残っておらず、鑑定スキルは「死体」
のステータスのみを返すばかりだった。
片足の守護騎士が左手をあげ、他の死霊に命令を出した。
ネクロマンサーは未だ回復していない。
死霊術スキルには死霊達の体力を回復させる術はあるが、自身にそれは適応出来ない。
死霊術の効果時間を考えれば、アイゼンヴァルドを攻め落とすのにネクロマンサーの復活を待つのは遅すぎた。
修道女が祈りの声を上げる。
回復効果のみが付与された聖属性魔法が悪霊共に付与され、欠損した肉体が再生する。
修道女は既にほとんどが術中に降った。
生前の記憶を辿るのなら、まだ予備隊が本部に残っているはずだが、ものの数ではない。
それに、前線のそれと比べれば防御も手薄。
魔術師の大魔術に耐えられるものでは無い。
悪霊共が己の武器を再度持ち直す。
悪霊は死の概念を超越している。
残るは蹂躙だけだ。
再生した四肢の具合を確かめ、守護騎士は未だ痙攣する口角を釣り上げた。
{条件が一定に達しました。「霊讚Lv.10」の発動を確認しました。}
霊讚。
死霊効果の付与された死霊に、特定の動作を予約する死霊術師固有スキル。
使い所はほとんど無い。
そも、死霊はそんなスキルで動作を強制させられる以前に自分から思考し、行動することが出来る。
また、死霊術は数多くの兵を動かす事に特化した術だ。
一々予約をするのは手間であるし、命令だけならば「死霊術」スキルのみで事足りる。
他スキルを併用すれば「予約」という手段をとってまで行うことでは無い。
術者の意思、生存に関わらず発動可能と言う面で言えば付与術らしいとも言えるが、それまでだ。
そも、肝心のネクロマンサーは未だダウンしている。
この場に死霊術師など。
{条件が一定に達しました。「鑑定Lv.10」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「高速演算Lv.10」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.1」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.3」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.2」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.10」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.1」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.3」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.2」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.1」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.8」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.6」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.1」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.9」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.10」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.1」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.3」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.5」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.1」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.1」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.3」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.2」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.1」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.8」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.1」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.3」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.2」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.1」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.8」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.6」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.1」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.9」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.6」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.1」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.9」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.10」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.1」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.3」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.2」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.1」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.8」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.6」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.1」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.9」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.10」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.1」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.3」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.5」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.1」の発動を確認しまし…
蒼炎が立ち上る。
死んでいた筈だ。
崩れていた筈だ。
そも、魔術師だった筈だ。
それも大した魔力も持たぬ。
いわんや死霊術など。
{「煉獄魔法Lv.2」の発動を確認しました。}
{「烈風魔法Lv.7」の発動を確認しました。}
{「火炎魔法Lv.10」の発動を確認しました。}
{「冰結魔法Lv.9」の発動を確認しました。}
{「大地魔法Lv.10」の発動を確認しました。}
{「雷光魔法Lv.8」の発動を確認しました。}
魔術師団が杖を構え、再生したMPをそのまま術式に流し込む。
地獄の炎が、削ぐ嵐が、炎の槍が、凍てつく波動が、地の津波が、そして雷光が。
一直線に“それ”に向かって放たれる。
極大の魔力の本流。
先ほどよりもさらに多くのリソースを使って放たれたそれは、
{条件が一定に達しました。「霊讚Lv.10」を発動しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.1」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「死霊術Lv.4」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「土魔法Lv.2」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「土魔法Lv.10」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「火魔法Lv.2」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「炎魔法Lv.2」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「火炎魔法Lv.8」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「獄炎魔法Lv.2」の発動を確認しました。}
一度の閃光。
鑑定の声と同時に空中に出現した四丁の拳銃によって破壊された。
術に込められた魔力を爆散させ、更にその弾丸は魔術師団にまで向かう。
極小の一撃必殺。
その速度は雷光魔法を持ってして防ぐこと叶わない。
六人の魔術師のうち四人、陣形の中央部に位置していた魔術師のHPが消し飛ぶ。
{「立体起動Lv.5」の発動を確認しました。}
{「聖魔法Lv.10」の発動を確認しました。}
{「聖魔法Lv.10」の発動を確認しました。}
{「物理超攻撃Lv.5」の発動を確認しました。}
射線を掻い潜り、盗賊が肉薄する。
拳銃が盗賊の方向を向いている間に騎士が続く。
発射される弾丸を回避した盗賊は、空を蹴り、死体の背後に着地した。
{条件が一定に達しました。「火魔法Lv.10」の発動を確認しました。}
振り下ろしたショートソードは、勢いがつく前に空中に取り残された。
地雷型の魔法陣だった。
発動と共に瞬時に熱されたショートソードは、柄を焼き尽くし、盗賊の指までもを切断していた。
{条件が一定に達しました。「土魔法Lv.5」の発動を確認しました。}
盗賊が振り下ろした体勢のまま地面に縫い付けられる。
更に空に浮いたショートソードの周りに魔法陣が展開された。
{条件が一定に達しました。「火魔法Lv.2」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「火魔法Lv.2」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「炎魔法Lv.2」の発動を確認しました。}
{条件が一定に達しました。「炎魔法Lv.10」の発動を確認しました。}
爆発。
それと同時に弾丸と化すショートソード。
認識困難な速度で発射されたそれは、盗賊と共に攻めていた騎士の上半身を消し飛ばした。
{「身体超強化Lv.5」の発動を確認しました。}
腕に纏われている土の拘束を破壊し、再度死体を破壊しようと腕を振り上げる盗賊。
しかし、その拳は別の腕にて静止された。
蒼炎が纏う細い腕。
力など宿っている筈のない。
だが、その死体は確かに盗賊の腕を止め、そして蒸発した筈の声で言った。
「バン」
盗賊のHPが全損した。




