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Magical Reve  作者: 柏木桜
Chapter3 Darkness of mind
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九十九話 絶望

場所は変わりシエル宅


ニルは窓から外を眺めながら寂しげにミーナの帰りを待っていた。


「遅いな…」


「ニルちゃん、何見てるの?」


キッチンで夕飯の準備をしていたシエルはニルの退屈そうに窓の外を眺める姿を見て近寄り、声をかけた。


「シエルさん…ミーナ…遅い…」


「ミーナ?それって誰かな?」


「…え…?さっき…外で話したじゃん…」


「うーん…。確かに誰かと話した気がするけど…あれ誰だったんだろう…?」


シエルの言葉を聞きニルは驚き言葉を失った。

ミーナとシエルの仲の良さはニルから見ても分かるぐらいだ。だが今のシエルはミーナの事を全く知らず、そんな人いたっけと言っているような口ぶりだ。

シエルの表情は至って普通で嘘を言っている感じはなく、逆にニルがおかしいことを言ってるような雰囲気になっている。


恐怖を感じたニルはシエルから徐々に距離を離していく。


「な…なんで…?なんでミーナの事知らないの…?」


「え…?知らないのって言われても…本当に知らないし…。ニルちゃん…大丈夫?顔色悪いけど…?」


「…っ!」


「ニルちゃん!?待って!」


シエルがニルの事を心配し肩に手を乗せようとするとニルはシエルの手を勢いよく叩き家を飛び出した。

何かの間違いだと感じたニルは知ってる人が多くいる役場へ行きミーナの事を聞き込みした。だが結果はシエルと同じく知らないと言う者ばかり。


(なんで!…なんでなの!?)


ミーナの事を色んな場所に聞いても答えは変わらず、ニルの心は恐怖心に押し潰されそうになり泣きながらミーナの家へ必死に走る。


ドサっ!


「あっ…!ぐすっ…いたい…」


何かにつまずいたニルは転んでしまい立ち上がろうとするが体に力が入らない。


「やっと見つけたぜ…」


後ろから声が聞こえたニルは後ろを見るとカミラが笑いながら立っており、カミラの足元から出ている黒い手がニルの足首を掴んでいた。


「ひぃ…!やだ!離して…!」


「やなこった。てめぇは闇の魔力を持ってるみてぇじゃねえか。そんな上物の獲物離すわけねぇだろうが…」


カミラはそう言いながらニルの右眼の周りの火傷後を指でなぞると鋭く尖った爪を灰色の眼球目掛けて刺した。


「いやああああああああああああああああ!痛い!痛いいいイィィ!助けて!ミーナああああぁぁ!」


ニルの叫び声と共に右眼から血と涙が流れ出し痛さのあまり体をバタつかせ、カミラはそれを見てケタケタ笑うと右眼に刺した指を抜き付いた血を舐める。


「へぇ…これはかなりうまい…。今まで食ってきたガキの中で一番うまい…。なら、ちゃあんと味合わなきゃな…キシシッ」


カミラは笑顔で言うとニルの倒れている地面から無数の手が現れニルを影の中へと引きずり込み始めた。


「やだ!やだ!やだやだやだ!ミーナ!ミーナあああああああああああああああ!」


ニルの叫びはミーナに届く訳もなくニルは影の中へと引きずり込まれてしまい、カミラは満足げに自分の腹を撫でる。


「ふー…美味かったー…。さて、次は()()()()かな…」


カミラは笑顔で言うと月を眺めながら姿を消した。



Magical Reve

Chapter3 Darkness of mind


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