二十四話 ミーナ
「すげぇなここ!ソファもふかふかだし!」
マーガレットは荷物を床に置きソファにボフっと座ると力が抜けたようにくつろいでいた。
サーニャも隣に座るとゆっくりと沈み込んでいくソファにわあぁーと言う言葉が止まらなかった。
だが一人だけ楽しめていないのがいた。少女だ。ロゼッタはそれを感じ取っていたのか少女の肩に手を置き大丈夫だよと小声で言った。
「あっそういえばロゼッタ、これ渡しとくわ。何か分かったら教えてくれ…ふあぁ…私は疲れたから寝るわ…」
マーガレットはロゼッタに石を渡した。小さな割れ目がありそこから青い宝石らしきものが見える石だ。んー?と思いながらロゼッタはマーガレットに聞こうと思ったがマーガレットとサーニャはすやすやと寝てしまっていた。
「二人の邪魔したらまずいし隣の部屋に行こっか」
ロゼッタは少女にそう言うと少女はコクっと頷いた。
隣の部屋はベッドルームだった。扉を閉めロゼッタはベッドの上に座り少女に隣に座るように促すと少女はぺたんと隣に座った。
「そういえば、名前言うの忘れてたね。私は…」
「ロゼッタさん…ですよね…?」
「うんそうだよ、さっきの聞こえてたもんね。貴女は?」
「ミーナ…です…」
「そっか、ミーナちゃんか。ミーナちゃんはなんで旅を?」
ロゼッタはふと疑問に思ったわけでもないが聞いてみることにした。
するとミーナは小さく震え始め話し始めた。
「私のいた町…無くなっちゃったんです…知らない人が来て町を壊して…私はなんとか逃げれたんだけど…お父さんと…ぐずっ…お兄ちゃんが…」
ミーナは話していくにつれぐずっぐずっと言う声が聞こえ始める。
ロゼッタは泣いているミーナを見て聞いちゃいけない事を聞いてしまったと思い黙り込んでしまった。
「そっか…ごめんね…お姉さん聞いちゃいけない事聞いちゃったね…」
ロゼッタはミーナを抱き寄せ頭をポンポンと撫でた。
「…うっ…うぐっ…うわあああああん…!」
ミーナは我慢の限界が来たのか大声で泣き始めた。ロゼッタは黙って頭を撫でるしか出来なかった。
数時間後サーニャが目を覚まし外を見ると夕日が沈みかけていた。
「寝ちゃってた…あれ?ロゼッタどこ行ったんだろ…」
サーニャは少し開いている扉を見つけるとその扉を開けた。そこにはロゼッタがミーナを膝枕していた。
ロゼッタはサーニャが入ってきたことに気づくとしーっと小声で言った。サーニャは仕方なくロゼッタの隣に座る事にした。
「この子…寝ちゃったんだ…」
「うん…ミーナちゃん、かなり大変だったからね…」
ロゼッタはミーナの頭を優しく撫でながら言った。ミーナの表情は安心して幸せそうだ。
「かなり…?」
サーニャはその言葉だけが気になった。だがロゼッタはうんとだけ答えその先は答えなかった。
「んん…あっ…すみません!」
ミーナは目が覚めるとロゼッタの膝を枕にしていたことに気づき飛び起きた。その拍子にマーガレットから渡された石がコロッと床に落ちた。
その石を見たミーナの表情が変わった。
「これって…」




