二十一話 本屋
ロゼッタがパフェを食べ終えウェイトレスに会計を頼んだ。
「こちらになります。」
ロゼッタの頼んだパフェが一番高かった。マーガレットはうわっと思わず声を上げてしまう。だがロゼッタは何食わぬ顔で払い店を後にした。
「ロゼッタすげぇな…あんなの払えるほど金あんのかよ…ちょっと中身見せろよ」
マーガレットはロゼッタの小銭入れのペラペラさに違和感を感じ聞いてみた。
「いーよー、はい」
ロゼッタはマーガレットに小銭入れを渡した。サーニャも少し気になり一緒に見る事にした。
開けてみると中身は100ペルと1000ペル、10000ペルが一枚ずつしか入っていなかった。(ペルの単価は日本円と同じです。)
「あれ?たったこれだけ?じゃあ…さっき払ったのでほとんど使ったの?」
サーニャが不安げにロゼッタ聞いた。
「え?まじかよ…それやばくないか?」
マーガレットも不安になった。
「ん?大丈夫だよ。増えてくし」
ロゼッタは何食わぬ顔で言った。
サーニャとマーガレットはどういう事だろうと少し考えた。
そして同じタイミングでハッ!という顔になり同じ事を思った。
((まさか…魔法で増やしてるわけじゃないよね…?))
もちろんこの世界でも違法なのでまねしないように。
三人は本屋に入り辺りを見渡した。とてつもなく広い。そして無数にある大量の本。探すのに一週間はかかると思われるぐらい広い。ここにくればなんでも買えるのではないだろうか。三人は思わずわぁーと声を漏らした。
「よーし、とりあえず分かれて探そう!その方が効率いいと思うし。」
ロゼッタはそう言った。確かにそうだ。本屋は三階建だが一つの階の広さと本の量がとてつもない。
マーガレットに持ってた魔導書を見せ説明をしロゼッタは一階、マーガレットは二階、サーニャは三階を捜索する事にした。
サーニャは階段を登り三階へと着いた。目の前に広がる光景は天井までそびえ立ち隙間のない本棚。それが無数にある。
「はぁ…この中から探すのか…」
指輪で反応を調べようとしたがこの量だとあてにならない。しかも似たような絵柄のが多い。
「これ…違う……違う…」
ボソボソと小声で言いながら似たような絵柄のを手に取り違ったら戻すという繰り返し。精神的にも疲れが出始める。
「これ…違うか…あっあれって…」
違った本を戻すと分厚い本6冊先に魔導書を見つけた。
サーニャは魔導書かどうか確認しようと手に取ろうとすると隣から同じ本を取ろうとする手に当たった。
「あっ」
「あっ…」
サーニャはすぐに自分の手を避け相手を見た。自分より背が小さく子供だろうか。大きな魔法使いの帽子を被っていた。




