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アナザーレベルダウナー

ちなみにヨースケはスライム・エレメントのげるるんの事をモジョモと言い争っていても全く気にしていない図太い奴だと思っていますが、げるるん本人は「なんかこの二人はいつもなかよくおはなししてるなー。」としか思ってないので、実際はそんなに図太い性格ではないという……。


*以前読んだ方への注意、改稿前はコピペの際にげるるん名付けのシーンが省かれていましたすいません。

ヨースケは色々とひと段落ついたので家に戻る前に、スライム・エレメントにきちんとした名前を付け、そしてスライムの核石を与える事にした。


モジョモは意外にも真面目に名前を考えていたらしく、スライム・エレメントはめでたく『げるるん』と名付けられた。ちなみに名前の由来は彼女が昔食べたお菓子の名前らしい。正直、「それでいいの?」と俺は思ったのだが、これに関してはスライム・エレメント本人も気に入っているようだし、何よりモジョモも満足しているようだ。こっちの世界のセンスはよくわからない。まあこいつらに限っての話かもしれないが。


げるるんにスライムの核石を与える前に鑑定眼を使って調べてみることにする。さっき与える前に調べ忘れるとこだったが結果オーライだ。左目を抑えていた掌をどけ、うっすらと目を開けて右手に持った核石を鑑定するイメージで見る。



ブルースライムの核石

品質:良

状態:良好

耐久値:15/15

詳細情報:

ブルースライムがごく稀に落とす核石。

スライムの体の中心器官の一つである。

元スライムの力の結晶であるとも言われている。

その用途は様々である。



問題なく鑑定できた。やっぱり目だと実に便利だ。そのうち戦闘中にも相手を鑑定する練習をしようと思う。ただどうもMPを1だけ消費したらしい感覚がある。一様石板の時とは違うメリットとデメリットがあるようである。さらにもっと魔力を込めればより詳しくわかるような感覚もあるが、また暴走したら困る。まだ慣れていないのでやめとこう。


ふるふると体を揺らしながら待っているげるるんにブルー・スライムの核石を渡そうとすると体の一部をモジョモの方に向けて、まるでもらっていいのか確認を取っているような動作をした。

なんていい子なのだろうか!わめくだけの幽霊とはえらい違いである。モジョモは少し罰の悪そうな顔になった後、「いいわよ、別に。」と口をとがらせながら許可をくれた。丸かったげるるんの体から触手が一本伸びてきて核石をつかんだ後、ひょいっ、ぱくっ。といった感じで以前に魔石を与えた時のように飲み込んだ。モグモグという風な感じで咀嚼するように体が揺揺すられている。


ほんの2、3秒ほどそうしていたかと思うと、「ぶみょん。」という感じでげるるんの体の一部が切り離され結果として二つに分かれた。初めてげるるんにあった時の大きさであるサッカーボールより少し大き位ぐらいの透明な個体と、テニスボールぐらいの小さな青い個体の二体である。もちろん透明の方がげるるんだろう。それは従魔契約のおかげもあってか確信が持てた。というか分裂ってやっぱり元より小さくなるんだ……。なんか心配になり俺はすぐにげるるんに鑑定眼を使ってみる。



げるるん(スライムリーダー・エレメント)

Lv(位階):1

種族:妖精族・スライム種

状態:良好・飼育従魔(所有者:ヨースケ)

HP(生命総量):10/10

MP(魔力総量):30/30

SP(体力総量):15/15

ATK(最大筋量):5

DEF(物理耐性):100

MATK(最大魔術行使力):30

MDEF(魔術耐性):10

AGI:(敏捷性):5

技能:

斬撃耐性(Lv10)、物理耐性(Lv5)、下級精霊魔術(Lv3)、魔力感知Lv3、

融合、分裂、配下創造

詳細情報:

妖精族でありかつスライムという魔物でもある非常に珍しい種族。リーダーの名を冠するとおり、自身の技能で創造した配下を従えることができる。その最大数は位階の大きさに依存する。配下はプチ・スライム・エレメントとして召喚される。スライム・エレメントと融合することで新たな力を得ることもある。



ああ、やっぱりこいつもレベルダウンしてる。レベルアップで少し大きくなってきていたのに元の大きさに戻ってしまってるし。でもこの鑑定結果によれば、融合でパワーアップできるみたいな感じだし、配下創造をどんどんやって、そのプチ・スライム・エレメントを普通のスライム・エレメントのレベルまで引き上げれば、俺のレベルダウンチートに匹敵する強化が行えるかもしれない。俺の相棒に相応しいまるで御誂え向きの能力だ。ついでに小さい方の個体も鑑定してみる。



プチ・ブルースライム・エレメント

Lv(位階):1

種族:妖精族・スライム種

状態:良好・配下(主:げるるん)

HP(生命総量):2/2

MP(魔力総量):2/2

SP(体力総量):2/2

ATK(最大筋量):5

DEF(物理耐性):50

MATK(最大魔術行使力):2

MDEF(魔術耐性):2

AGI:(敏捷性):6

技能:

斬撃耐性(Lv10)、物理耐性(Lv5)、水耐性(Lv1)、氷耐性(Lv1)、

魔力感知Lv1、融合、分裂

詳細情報:

小型のスライム・エレメントの一種。妖精族の中では精霊力に特に乏しい種族。地脈などで精霊力を補充することでスライム・エレメントへと進化することがある。基本的に融合は同種のプチ・スライム・エレメントとしか行わない。



さすがブルーと付くだけあって水耐性、氷耐性があるようだ。しかし、この説明文からすると地脈周辺で放し飼いにしといたら勝手に進化するんじゃないか。いよいよを持ってここにもねぐらを作った方がいい気がしてきた。いい加減魔力眼も開放したいし。


このスライム・エレメント2体を、魔力精密操作を意識しつつゆっくりと鑑定したお陰か、鑑定眼の使い方がなんとなくわかってきた。しばらくは気を張っていないと周りのものを無闇やたらと鑑定してしまいそうだが、すぐに慣れるような気もする。何とか眼帯のお世話にならないようにしなければ……。



「ねえねえ、さっきから何をやってるのか、こっちにはさっぱりわからないのだけど……。」


そこでモジョモにそう声をかけられる。確かに鑑定に夢中でちょっと無視するような感じになってしまった。俺は今知ることができたこのげるるんの情報を話す。そしてげるるんの強化計画を彼女に話すことにした。しかし「正に俺の相棒(パートナー)にふさわしい能力だと思わないか。」と尋ねたところでモジョモの機嫌がなぜか一気に悪くなっていることに気がついた。……あれえ?いいことづくめだと思うんだけど?


「つまり、しばらくは2人でステータスを上げるわけね。私をほっといて。」


いや、別にそっちが言うほどほっとかないと思うけど……。今回の地雷はいったい何処だったのか?しばらくそれとなく話を聞いているとどうも俺と似たような手法で強くなれるスライムに謎の嫉妬をしているようである。

よく考えなくて見なくてもモジョモだけはレベルアップ禁止令を出しているわけだから、まあ自分だけずっと変われないのも心情的にきついのかもしれない。いやきついのだろう。なんとかしてやりたいがすぐには思いつかない。


「まあレベルが上げられないのが辛いのはわかるけどさ……。」


とフォローしようとすると、


「違う、そっちじゃない。」


と言われた。


「じゃあそっちじゃないってどっちよ?」


と聞くと


「わ、私に言わせようというのね……。」


と更によくわからないことを言ったうえ不機嫌になり黙り込んでしまった。まあよくわからないしまたしばらくほっとこう。



とりあえず今日はもう家に戻ろうと思いプチブルーを体の上に鏡餅のように乗っけてのっけているげるるんに「行くぞ。」というと、珍しく「ぷーう。」と反論された。

よく分からないので、しばらくげるるんとのコミュニケーションを試みたところ、ここで大地のエネルギー的な何かを補充したいようだ。

しかしなんとなく魔物の言ってることがわかる従魔契約はすごい。一瞬、モジョモよりちゃんと分かり合えている気がしてきた。


まあげるるんについては今日はほっとくことにした。この島は地上に関して言えばものすごく安全なので心配はいらないだろう。その旨をモジョモに伝えた途端に彼女の機嫌が良くなった。結局何で不機嫌になっていたのかはまるでわからなかったが、こいつ単純すぎるという事は再認識できた。気分屋過ぎるだろ。



帰る道すがらモジョモに指輪についての知識を尋ねてみることにする。


「なあ、お前の宿ってる指輪の耐久値を上げたり、あるいは回復させたりする方法って知らないのか?」


「知ってたらとっくにお願いしてるわよ。まあ儀式とか魔術の類で元に戻るとは聞いたことがあるけど……。武器防具なんかは鍛冶屋でも直せたりするとは聞いたことがあるけどその方法までは知らないし。そもそもこれは魔道具(マジックアイテム)だしねえ。」


と言われた。


「しかし、なんかお前が今したいこととか、出来そうなことはないのか?俺やげるるんが動いてるのをひたすら見てるだけってのも辛いだろ?」


と聞いてみると、彼女はふふっと笑って。


「あなたがやってることは予想できないことばかりで面白いわ、今のところはまだ見ていて飽きないわよ。」


と言ってきた。いつもこれくらい上機嫌だとこっちも嬉しいのだが。そして俺が


「さいですか……。」


と相槌を打つと、


「それに戦闘は……そうね単調だけど、時折ちょっと雑だから危なくて目が離せない感じだし。スライムは……、正直どーでもよくなってきたわ。」


相変わらず謎の上から目線だが、ご機嫌そうなので余り指摘したくはなかったが、


「げるるんって言ってやれよ。お前が名付け親だぞ。しかもあれ、地味にすごく賢い気がするんだが。」


なんか従魔にずっと気を使われていた気がするのは俺だけだったのだろうか?


「まあ悪い子ではないわね。」


「素直じゃない奴。」


今日はそんな風に言い合いながら家に戻った。

*12/17第0話からこの話までの大規模、加筆修正がひと段落つきました。ちょこちょこシーンが追加されたりもしています。もし以前よりも読みにくくなっていると感じた方は遠慮なくおっしゃってください。その際は該当箇所なんかも指摘していただけると助かります。

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