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ピースの楽しい王都外生活

「レティシア?試したいことがあるからしばらく訓練できないからよろしく」

「はい。承知いたしました。次お相手する時を楽しみにお待ちしております」


 よしよしこれでレティシアの目を気にすることなく抜け出せる。

 後は簡単!飛行魔法で中庭あたりから出るだけ。



 さて外に出ることに成功したわけだがやりたいことは魔物相手に魔法と剣術を合わせた戦い方を試したいだけだ。

 買ってきた本の2冊目に探知魔法というものがあった。


 使ってみるとこれは便利だ。

 犬魔獣(コボルト)小鬼(ゴブリン)豚魔獣(オーク)熊魔獣(オーガ)象魔獣(エレモス)ぱっと見このくらいか。

 四方のどこにどんなものがあるのか手に取るようにわかる。

 王都に近いためか亜竜種や属性竜の反応はなかった。


 剣と剣の打ち合いを試したいから犬魔獣(コボルト)小鬼(ゴブリン)をメインに狩っていきたい。

 手頃な小鬼(ゴブリン)の群れを発見したのはいいのだがいざ対峙すると重要なことに気づいた。

「あ、剣持ってくるの忘れた」


 鈍感力ここに極まれり。


 目の前の小鬼(ゴブリン)達は到底見逃してくれる雰囲気ではないので体術で片付ける方針に切り替えた。


「「「「キィ―――!」」」」


 4対1だが相手は所詮知能の低い小鬼(ゴブリン)、風の魔法を拳に纏わせて3匹を吹き飛ばし丁度よさそうな長さの剣を持っていた1体に腹、鳩尾(みぞおち)、胸と続く3段蹴りをお見舞いするはずだったが・・・


 私は腹のみで攻撃を止めた。

 結果KO!なのはいいが問題発生である。

 今回王宮で生活している服装のまま飛び出してきた。

 その時点で帯剣の有無に気が付くべきだが後の祭りだ。

 問題は今着ているのがドレスだということ。

 3段蹴りなぞしようものなら確実に見える。

 冒険者くらいしか寄り付かないこんな森の奥で気にすることではないが、私にも年相応の羞恥心はある。

(私だって今は女の子なんですよーだ!)



 結果盛大にテンパった私は器用に小鬼(ゴブリン)4匹を包むように火柱を生み出し即水魔法で消火した。



「うかつだった…」

 独りでそう呟く私の周りには黒こげのナニカが4つと夕立でも振ったかのように濡れた地面が広がっていた。


「とりま剣は手に入ったし試し切りしまくるぞ~」



 幾刻か経った頃あたりには犬魔獣(コボルト)小鬼(ゴブリン)の死体の山と実験台にされた豚魔獣(オーク)熊魔獣(オーガ)が数体転がっていた。

 前世のサバイバル知識を思い出しながら豚魔獣(オーク)を処理し終え食べる分を焼き、余った大部分は肉を焼く匂いにつられてきた野生動物にくれてやった。

 どうせ自分では食べきれないし王宮まで運ぶのは面倒くさい。

 ならばすべて灰にするよりかはいいだろう。



 昼食を食べ終え、暴れ過ぎたのか静まり返った森を散策しているとなにやら洞窟を見つけた。

 探知魔法で探ると中に複数種類の魔物の気配がヒットした。

 これはもしや第一図書館の本で読んだダンジョンというものだろうか?


「【白銀】式ダンジョンの効率のいい狩り方」

 というタイトルの本で探索の予習は済ませてある。


「我。ダンジョン攻略に突入す!」

 さぁ気合を入れてダンジョン探索開始だ!



「おぉ!ここがダンジョンか~」


 目の前にぽっかりと空いた穴を見て、私は感嘆の声を漏らす。

 ダンジョンには様々な種類の魔物が生息し、更に魔道具などのお宝があることは知っている。

 ただ読んだ本にはダンジョン自体が何のために生まれるのかは書かれておらず、攻略指南書だと見受けられた。


 ダンジョンの危険度は内部に住む魔物の質と量で決まる。

 成長しきったダンジョンはお宝が豪華な反面内部は複雑に入り組んでおり、生息している魔物も多岐に渡る。

 逆に成長途中のダンジョンはめぼしいお宝は無いが、元々住処にしていた魔物や外から侵入したハグレ魔物(モンスター)が居たりなど敵は強いためハズレである。


「ガチャがてら一度入ってみたかったんだよな~」


 元は洞窟なので明かりが一切なく松明なんて便利なものを持っていない私は、探知魔法必須かと思っていたが中は光る石が等間隔に存在し程よく明るかった。

 洞窟内を明るくすることで魔物たちを自分が拡張した空間まで来させるための策だろうか?

 おかげで松明要らずでありがたい。

 どのみち探知魔法は不意打ち対策で常時発動しているのだから明るさ云々(うんぬん)では魔力消費量は変わらない。


 探知魔法に魔物の反応があったが視界には洞窟しか広がっていない。

 不思議に思いながらも土の魔法で石を生成し風魔法で目標に向けてかっ飛ばす。

「ロックブラスト」と命名しよう。


 命中した地点に目をやると岩蜥蜴(とかげ)がいた。

 岩に擬態し通りがかった人間などを襲う生物だ。



 その後も犬魔獣(コボルト)豚魔獣(オーク)を土の魔法や風の魔法で狩っていったが作業ゲー感に飽きてきたこと扉に行きついた。



 扉を開け中に入ると奥に宝箱が見えた。


「どこのRPGよ…」

 思わずそう突っ込んでしまうが油断はしない。

 気配を消して狼が近づいてきているのは探知魔法でばっちり見えていた。

 基本生命活動を行うだけで魔力というのは揺らいだり流れる。

 それを感知するのが感知魔法だ。便利なわけである。


 狼に邪魔をされたくないので私は結界を張って宝箱を物色した。


「開かん」

 やはりダンジョンがボスと指定した魔物を倒さなければ開かないようだ。


「予定より早いけど狼を倒して開封の儀としゃれこみますか~」

「「ギン!」」

 狼の爪と打ち合った剣が折れた。

「ありゃ安物だったか」

「しゃーなし。君には実験に付き合ってもらおう!」

 一方的に言い放つと私は4本の指を伸ばし先端に水のやいばを形成し飛び散らないように風のやいばで固定する。

 突っ込んできた狼と交錯し相手の首をはねた手ごたえを感じやいばを消し宝箱まで歩きおなじみのセリフを高らかに詠唱する

「ゴーマーダレー」



 しかし宝箱は開かなかった

宝箱を開ける時みなさんはなんと言って開けますか?

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