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ピース、現状把握に努める

 私は今家庭教師から王女教育を施されている。

 といっても兄姉(けいし)達のようにガチガチのものではないのだが、ひとこと言わせてもらおう。


 退屈だ!


 そういう時は必要最低限の内容以外は右から左に聞き流し、魔術書の内容を思い返したりレティシアに勝つための作戦を考えながら時間を潰すに限る。


 先日買ってきた魔術書の1冊目は飛行魔法。


 え?もうできるだろって?私実は空中で推進力を生み出すの苦手なんだよね。

 無重力下の空中で前に進めって言われてるものと思ってもらいたい。

 進まないよね。


 理想は武○術みたく縦横無尽に飛び回ることなんだけよね。


 だから読んだことのない本を買ったのだがこれには面白いことが書いてあった。

 自在に飛行魔術を扱うには空中で見えない壁を蹴るイメージだという。

 それが出来たら苦労できないよ…と落胆しかけた私は思いついた。

 見えない物体名が蹴ることが可能だと。


 そう塵や埃、微生物それに吹いている風。あ、雨粒も行けるかも。


 これは空き時間に要練習だね。


 2冊目は…


「ピース様ここで復習です」

「国を豊かにするために経済を成長させるために重要な子とは何でしょうか?」


 おっと聞き流せない内容に入っちゃった。


「えっと、お金を循環させること?」

「はい。その通りでございます」

「では流れを説明してください」

「分かりました」


「貴族は自分の欲しい品物を商人に調達させる。ここで手間賃をやる

 ↓

 商人は次の品物を持ってくる

 ↓

 商人は品物を持ってくるため地方まで足を運び地方に金を落とす

 ↓

 その過程で農民たちに金や自分たちでは賄えない商品が行き届く

 ↓

 農民や商人などを含めた平民は日々生活を営み時期になると税を納める。

 ↓

 貴族は自分の欲しい品物を商人に調達させる。ここで手間賃をやることで

 ↓

 ループ

 といった流れで市場を循環させます」


「流石でございます」


 また農民が育てた作物を王宮や領主、街の商会に売り生計を立てそこから税を納めるための金や塩などの生活必需品や嗜好品などを買うための金を捻出しているとはいえそれだけではやはり足りない。

 そこで商人だけでなく時には避暑地や狩りに出かけた際に農民にも施しとしてやりさらに市場の循環を促す。


 もちろん定期的な税収だけでなく通行税や嗜好品を売る際には別途税が掛かるし他にも数多のものに税が掛かっている。

 それだけでなく貴族からも王宮に爵位を維持するという名目で貴族量の特産品であったり直接金を納める。

 これが王宮の収入となる。


 ただ貴族によって施しを与える頻度や量は異なるため貴族の当たり外れの一つの指標となっている。

 商人は当たりの所に優先して品物を献上するため当たりの貴族のもとには多数の品が集まる。それをまた自分より上の貴族に献上するのだ。

 そういえば私に献上された物ってどこにあるんだろう?欲しい物もあるし後で確認しよ。


「…様?ピース様?どうかなさいましたか?」


「え?あぁ、私に献上された物ってどこにあるんだろう?って気になって…」


「左様でしたか。本日はキリもいいですしここまでにしてお付きの方といかれてはいかがでしょうか?」


「え!ほんと?行ってきまーす!」




 所変わって私は王宮の外をぐるりと囲っている倉庫群の一角へやってきた。倉庫に行きたいとレティシアにいったら今日の訓練はお休みになった。

 やったぜktkr!


「おつかれ~」

「お、お疲れ様でございます!」

「ピース様。お心遣い感謝いたします。本日は第十三王女殿下に献上された品を確認されたいとのことでしたがお間違いないでしょうか?」

「うん。あってるよ~」


 扉の前に兵士さんとここの管理を担当している文官さん立ってた。

 その二人を先頭に私とレティシアは倉庫の中に入った。

(後から聞いたらあの兵士さん、レティシアに誘われて私の近衛兵なったんだって。私に近衛兵がいるだなんて初めて知ったよ。)


「んー広―い」

 そんな声を漏らしながら私は文官さんは5W1Hに加えて納入担当者や立会人などが明記された書類を片手に目的の場所まで案内してくれた。


 あ、5W1Hってのは

 When (いつ): 日時

 Where (どこで): 場所、会場

 Who (誰が): 父さんや兄姉けいし、貴族や商人、他国のお偉いさん

 What (何を): 目的、行動、対象物、品物

 Why (なぜ): 理由、原因、目的、背景

 How (どのように): 手段、方法、手順

 とかのことね。


 直近の例に出すと服と靴を買った商会から来てたね。

 リストを見たけど服のほうはドレスに合う髪留めと今回の件で王宮御用達の商会になれたから別途感謝のしるしとして金貨が献上されてた。

 靴のほうは指輪だった。


 だからリストに表すと

 When (いつ): ×××年××月××日

 Where (どこで):

 Who (誰が): フレーテル商会/ブート商会

 What (何を): 髪留め、金貨50枚/金貨30枚

 Why (なぜ): 品物を購入していただいたことに対する感謝を示したくて

 How (どのように): 馬車にて献上品受付口7に運ばれる

 みたいな感じになる。

 こうすることで私が次何か欲しくなってリストを見た時にまた声がかかるかもしれないのだ。

 で向こうは私御用達とか私が利用した実績がステータスとなるのだ。

 Win―Winだね!


 そういえば王都で消費されている魚は私の守護領域 カレントモルトからの物が使われてるみたい。あいにくと行ったことないけど…刺身とかってあるのかな?いや無理か?


 ちなみにこの世界の貨幣価値を日本円に置き換えると、私の体感で、銅貨1枚が10円、小銀貨100円、銀貨1000円、小金貨1万円、金貨10万円相当の価値がある。


 農産物は安く、肉や贅沢品は高い。


 更に道具類や宝飾品等は日本に較べて馬鹿高いために単純な金銭価値の換算はできない。



 ちなみに誰でも彼でも私に献上品を贈れるわけじゃない。何かの感謝だったりお祝いだったり理由が必要だ。私にはいないけどお友達同士なら一緒に遊んだことに対する感謝とかの名目で親から私情駄々洩れのプレゼントが届くらしい。お友達料ってやつですかこわ



 とりあえず目的の1つ今動かせるお金っていくらあるの?って疑問を解決しよう。こういうのはリスト上の数字を見ただけだと味気ないやっぱ現物を見ないとね!


 金貨が山積み~ってのを期待してたんだけど、棚に箱が積まれていてその中に袋が入れられている光景が広がっていた。


 1袋に金貨が1000枚、10袋で1箱、1段に4箱入り、5段で1棚。


 つまり1棚に金貨が20万枚ある計算だ。


 1棚200億円。


 んー金銭感覚狂っちゃうって~


 それが3棚と半分ほど埋まっていた。


(リスト見た時に60万以上って書いてあってイマイチピンとこなかったけどこりゃ大金ですわ。つか誰よこんなに現金送ってきてるやつは…

 えーと一番古い記録は?っと

  ×××年××月××日にコーゴ=ロワ=メッセン=キャロルが金貨 20万枚を1歳の誕生日の祝いとして贈る。おいおいおい!1棚分は父さんのかよ...)


「な、なんでこんなに大量の金貨が?」

「それはピース様が絵、壺、彫刻等の美術品にあまりご興味を示されないからです」

「私が興味なくても守護地域の家に飾る用として送ればいいじゃない!」

「お使いになられるのはまだ先ですし、その時は盛大に贈り物の儀がありますから…」

「あーね。そうなるか…」

「まぁそれを見越して作成に年単位掛かる物だったりピース様がお生まれになった年のお酒を買っておいて年代物として献上するなんて方もいらっしゃるでしょう」

「これからはそっちにも興味をもつことにするよ」

「それがよろしいかと」



そんな会話を終えた私たちは美術品エリアにやってきた。

確かに少ない。

もっぱら魔術書か宝石にしか興味を示さないと広まっているだろうから当たり前か。

私は女の子にしては珍しく武術や剣術にも興味を示すんだけど子供のころにやったあれのせいでもうそれらは献上品としての価値がないと思われているらしい。

早い段階でリストに載らなくなった。

剣の一本くらいあると思ってたのに…


支出だが私本人が出向かない限り厳しい手続きを踏まなければ物を出せないためそんなになかった。

直近だと市場に行ったときにレティシアが5000枚引き出していた。


そんな感じで倉庫見学は終えた私は王都の外に出る決断をした。

ロワというのは国王陛下となった者が受け継ぐ称号です。



棚1つ分の金貨ですがキャロル王国王子の初めての誕生日の贈り物は国王が最も高価な品を送る習わしがあります。

ピース様大好きパッパな国王陛下は自分が物を送ると天井が低くなり過ぎるということに気が付いてしまいます。

そこで誰にも超えれない量の金貨を送ることで他の者は上限を気にせずに送るものができるという算段です。

これがどのような結果を生んだのかはまた別に機会に。

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