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INFINITE Monsters Online~猫狂い少女による無自覚無双~  作者: 如月 隣夜
第二章 第一回公式イベント 五カ国親善試合
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第四十六話

控室に入った瞬間ざわめきが止まり静寂に包まれる。


私とステラさんは他プレイヤーから譲られたベンチに座り会話する。


「ハルカさんハルカさん!私達凄く注目されてますね!」


「それだけ期待されてるか当たりたくないと思われてるんじゃないかな?」


「確かにハルカさんの言う通りですね。皆一斉に目を反らし始めました。こっちにポータルで来た時、魔王と勇者と聖女が組んでるのかって言ってましたし!ゲームの勇者一行みたいでワクワクしますね!」


「「「……」」」


他プレイヤーが無言で俯き出した。


あと聖女じゃなくて聖女〈狂い〉だよ、ステラさん!


「魔王か…それっぽいエクストラジョブだけど、勇者も魔王も別枠であるっぽいことを管理AIに言われたなぁ…それと気になってたんだけど私達同い年みたいだし、敬語は止めようよ。」


「そうですね、敬語止めましょう。あ!けど私、敬語が癖なのでちょこちょこ出ちゃうと思うけど許して下さい。それとハルカちゃんって呼んでも良いですか?」


「うん、じゃあ私もステラちゃんて呼ぼーっと。癖なら仕方ないよ!これからも仲良くしてねー。」


「はい!不束者ですが宜しくお願いします、ハルカちゃん!それと忠告次いでに一つ言っておくと、先程は流しましたが、エクストラジョブの話あまりしない方が良いんじゃ?他の方達の視線が凄いことになってます。それと私のステータスメッセージに貼っておきますね。」


「あ、口止めされてたの忘れてた…けどそろそろ獲得候補者が出てきたっぽいから…いっか。」


「「「(良いわけ無いだろ!)」」」


私も有名になったものだ。


いや、アーハーとステラちゃんのネームバリューも有るのかな?


けど誰かに優しくされるのは嬉しいものだ。


席を譲ってくれた人にはお礼として〈空歩〉と〈二連撃〉のスクロールをあげた。


結構便利なのよね、あの二つのスクロール。


勿論ステラちゃんにもプレゼントした。


ステラちゃんのステータスは不思議だった。


魔攻と器用さ、更に敏捷に振った三角型である。


スキルは治癒師ベースだけど、斥候系も幾つか取っているのだ。

戦闘系も弓と無手系がメインだろうか。


ハルカ:珍しいステとスキル構成だね?

ステラ:お恥ずかしながら、同盟結成前のパーティに斥候役が居なくて敏捷が低かった私が斥候をやる事になりまして、それがまだ名残でありまして。物理攻撃のステは低いんですけどリアルで武術をやってまして護身用に入れてみました。

ハルカ:そうなんだ!でもいいと思うよ!ダンジョン探索には持ってこいだし!奥の手は持ってても無駄にならないからね。

ステラ:ありがとうございます。良かったら今日の予選終わったらダンジョン探索行きませんか?

ハルカ:良いね!いこいこ!


と言うことでダンジョン探索が決定した。


ステラちゃんともっと仲良くなりたいしたまには同盟メンバー以外との探索とかも楽しそう!


アーハーは何か食べ物と飲み物を買ってくると言い残して控室を出ていった。


私とステラちゃんで話していると大声を上げながら大柄な男の人達が入ってくる。


「おう。そこ空いてんじゃねえか。姉ちゃん達退いてくれや…ってーー!華天のハルカだったか?何でてめえが此処に居る?」


何処かで見たような…あ、思い出した。

三日前に本戦で決勝で戦った天上天下の獅子丸だ。


「試合に出るからに決まってます。後から来て大声で威嚇して横柄な態度を取るなんて人としての程度が知れますね。それとそこは私のチームメンバーの席なので貴方が座る場所では有りません。時間ギリギリにやって来て横柄な態度を取る方にとやかく言われる筋合いはありません。隅にでも立っていてください。」


私がぴしゃりと告げると獅子丸は顔を真っ赤にして怒り出そうとしたがパーティメンバーが止めに入る。


そこに買い出しから帰ってきたアーハーも加わり獅子丸が引いた。


「獅子丸!他者に迷惑を掛けるなとあれ程抗議したはずだがまたやっているのか?ストレスでも溜まってるならば…この僕が相手になろうか?」


「チッ…華天に極光に、そこにいるのは良く見りゃ見守り隊の聖女狂いじゃねえか。こんなやべえ奴らに絡んでられっか…行くぞテメエら!」


そう言い残して獅子丸はパーティメンバーとすごすご逃げていった。


アーハーのセリフに少しだけきゅんとした…


はっ!


ダメだよ私!

アーハーはストーカー紛いの変態だよ。


こんな奴を褒めたら調子に乗ってウザさが倍増する筈…聞こえないくらいの小声なら大丈夫かな…?


控室から居心地悪そうに捨て台詞を吐きながら出ていく獅子丸にアーハーが済まなそうな顔を見せた。


「すみません。僕が買い出しに行かなければハルカさんのお手を煩わせる事は無かったのですが…失態です…」


「んーん。アーハーは良くやってくれてるよ。……(小声で)怒ってくれてありがと…」


「ん?今何か言いました?」


「何でもない!アーハーのばーか!」


「そうですね。アーハーはおバカなんですよ。さっきのハルカちゃんの啖呵かっこよかったなぁ!永久保存しても良いですか?」


「何で僕罵倒されてるの?それとステラ、その啖呵の動画って何?良かったら僕にも送ってくれない?」


「ハルカちゃんが良いなら送るよ?あ、事務所にも切り抜き動画にしてもらう為に送った方が良いのかな?」


うーん、気にする所そこじゃ無いと思うんだけど…

ちょっとズレてるよステラちゃん…


動画を確認すると獅子丸が入ってくる所からバッチリ映ってる。


いつの間に撮影していたんだろう?


「噴水前で待ち合わせしている時からですよ?ハルカちゃんの事務所に売り付け…じゃなくて送ろうと思ってたんです。デート想定の会話で話してたんだけどきちんと答えてくれたハルカちゃん流石です!私の音声部分消して選択肢風の文字入れてギャルゲーっぽくしたらもっと再生数稼げるかも…?」


「「「(見てぇ……!)」」」


うーん、天然かと思ってたらかなり強かでした。


需要はあるのだろうか…?


いや、気にする所はそこじゃないのか。



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