第四十話
ふぅ…
「ステラさん、ごめんなさい。アーハーはキャンセル出来ませんか?私、苦手でして。」
「何故でしょう?アキ…じゃなかった。アーハーは昨日のコラボ配信にもアカネさんと出演してとても仲良さそうにしていたでは有りませんか。…それに、王国と法国で別れてからアキとあまり遊べてませんし…少し寂しいのです…」
そう呟いたステラさんの表情は完全に恋する乙女のものだった。
でもその幼馴染、私のストーカーっぽいんですけどね…?
ここで私が意地張っても仕方ない…か。
それにもしここ二人が付き合ってしまえば、アーハーからのストーカー被害は無くなるのでは…?
そこまで瞬時に計算した私はステラさんの手を取り笑顔を向ける。
「分かりました。ステラさんがそこまで言うのなら私が折れましょう。提案したのは私ですからね。ステラさんとはお友達として仲良くしたいですし。」
「ふわぁあ!流石ハルカさんですね!ありがとうございます!すごく頼りになりますね!私も仲良くしたいです!」
「じゃあお友達と言うことで。私はそろそろ行きますね。同盟メンバーも心配しだしてるので顔を見せてあげないと。」
「態々来ていただいて何もおもてなし出来なくて心苦しいですが、またいつでもご連絡くださいね!」
それでは、と私は見守り隊の待機室を後にして華天の待機室へと戻った。
まぁ、この後試合だったのだけど、無事に準決勝まで進むことになった。
クインテット一回戦
第1試合 トップスターvs天上天下○
第2試合 屈殺騎士団a ○vs水玉海賊団a
第3試合 聖女見守り隊a ○vsブラッドボーン
第4試合 華天c ○ vs黒鍬衆a
第5試合 サザンクロスvs極光騎士団a○
第6試合 ばいおれんすうぃっちーず。○vs灼熱
第7試合 流転○vsアルコバレーノ
第8試合 百鬼夜行○vs曇天
二回戦
第1試合 天上天下○vs屈殺騎士団
第2試合 聖女見守り隊vs華天c○
第3試合 極光騎士団a○vsばいおれんすうぃっちーず。
第4試合 流転vs百鬼夜行○
準決勝、私達は天上天下との試合となる。
えっと…天上天下のリーダー、獅子丸さんだったっけ?
かなり強いプレイヤーだって噂だけど、実際はどうなんだろう?
やる気なさそうに欠伸してポケットに手を突っ込んでいる。
うーん…もしかして舐められてる?
そしたら私ちょっと怒るよ?
「あの、獅子丸さんでしたっけ?これから準決勝なのにその態度はあまり良くないんじゃないですか?此方に失礼だと思いません?」
「んあ…?チッ…誰だよお前。てか今何試合目だ?」
「同盟、華天の同盟主ハルカです。今は準決勝ですよ。」
「そうかい。おい、お前ら。終わったら起こせよ?」
「ええぇ?!む、む、無理っすよ!華天って言ったら総合1位っすよ?!それにハルカっつったら最強の呼び声高いプレイヤーなんすから獅子丸さんが戦ってくれないと俺等だけじゃ一分も保ちませんって!」
「分かりました。そんな態度で対応されるなら此方も本気で行きます。試合始めてください。」
「あちゃー…ハルカちゃんキレとるやん…おぉ…怖い怖い」
「ハルカくん…クールに行こう。」
舞侍さんともっセルさんがフォローに入るが私は全く聞く耳を持てなかった。
試合前の態度としては獅子丸の態度は腹に据えかねる。
少しお仕置きが必要だね。




