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INFINITE Monsters Online~猫狂い少女による無自覚無双~  作者: 如月 隣夜
第二章 第一回公式イベント 五カ国親善試合
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第五十八話

歩き出した三人を苦笑いして眺めながら視界に見覚えのある人を見つける。


あ、こっちに呼んでるみたい?アーハーとステラちゃんには見えてないっぽいな。


うん、行ってみようっと。

二人にはチャットを送るとして…と。



「あはは、賑やかな人達だったね。僕達も観客席に戻ろうか…あれ?ハルカさん?」


「ハルカちゃんはNPCに呼ばれて行っちゃったみたい。私達は先に席に戻っててだって。行こ、アキ。」


「えぇー?何かのクエスト絡みかな?パーティ組んでる僕等も一緒出来たら良かったのに…」


「多分所属国絡みじゃないの?ほら、項垂れてないで行くよ?」


「あ、待ってくれよ、ステラ!」



私は手を振り招かれた相手の後を追う。

視界に移るか移らないか微妙な距離感でどんどん進んでいく彼女(・・)の後を追う。


やがて、どんどん闘技場から離れて行き片隅にある一軒の小屋に辿り着いた。


「ここに入れって事だよね…?お邪魔しまーす。」


「ハルカさん、お久しぶりですね。急にお呼び立てしてすみません。」


「あ!やっぱりセイさんだ!お久しぶりです。」


以前ログイン画面でマリーさんがお休みした時に代理で案内してくれたセイさん。


あの時近い内に会えるって言われたけどこうして会えると凄く嬉しく感じる。


「はい、セイです。以前は仮の名前を名乗りましたが、本名を告げますね。セオリツヒメ・テンドウ…と言います。主、彼女がハルカさん。私の推しです!」


主と呼ばれた人は…え?もしかして!!


「ほほう?そなたがハルカとやらか。ふむ、良い瞳をしておる。セイに呼ばせたが来てくれて感謝する。わらわはスズカ・テンドウ、タカマガツハラの主、皇女なるぞ。(えにし)を結ぼうぞ。」


ひ、ひ、ひ、〘姫将軍〙だー!うわー、可愛い!

お人形さんみたいだ。

うわー、肌真っ白だし、睫毛長い!

巫女服に陣羽織っていうセンスも素敵だけど、改めて実物を目の前にすると滅茶苦茶可愛いなー!


あれ、セイさん…セオリツヒメさんも苗字が同じだった?

まぁそれは後でいいや、今はスクショを一杯取ることに集中しよう。


「ハルカさん?」


「これ、ハルカ。わらわに見惚れているのではあるまいな?…ふふん、これでも自分の容姿には自信がある。満足するまで眺めても良いぞ?」


「あ、ごめんなさい。完全に見惚れていました。それでセイさん…セオリツヒメさん?は私をスズカ様に引き会わせる為に彼処まで呼びに来たって事で合ってます?」


「そうですよ。それとこれまで通りセイで構いません。主にもセイと呼ばれていますしね。一つハルカさんにお願いが有りまして…もし良ければお話だけでも聞いては頂けませんか?」


「そのお願いがどの様な内容かは分かりませんが、お話くらいなら。何かお役立ち出来る事もあるかも知れませんし。聞かせてください。」


良かった、と安堵の息を吐いたセイさんが一拍置いて説明を始める。


「実は一月後に魔の軍勢が海を渡り西からタカマガツハラに攻め寄せると、神々からスズカ様が預言を賜りました。西はハルカさんが治めるフジミヤの地です。フジミヤ家は過去千年、東から度々押寄せる魔の軍勢の脅威を取り除く為、初代フジミヤ家当主モンドの代より防衛を行って来ました。ですので、出来ればハルカさんとその同盟の方々にはテンドウ家より依頼という形で防衛に当たって頂きたいのです。」


「無論テンドウ家とて指を咥えて見ている訳にはいかぬ。援軍も用意し、わらわも防衛指揮に加わると約束しよう。幸いミヤコから東のフジミヤまでの領土はハルカの物だ。行軍には都合も良かろう。褒賞もたんまり用意しようぞ。如何だろうか?」


「あー…ウチのアカネさんがやらかした件ですね…すみません。」


「うむ、良い良い。そのお蔭で話が話が簡単になるのじゃから気にせんでもよいわ。あのアカネとやらも良うやるわ。爺のシゴキに付いていくのだからのう。」



〜クエスト発生〜

ミッション名 魔獣襲来


内容 

1、一ヶ月後に迫りくる魔獣の軍勢より、フジミヤの地を防衛する。

1、テンドウ家とフジミヤ家の力を合わせ脅威を払拭せよ。

1、ネコマタの灯台に砦を築き防衛せよ。


条件1 ネコマタの灯台付近に砦を建築する  未了

条件2 プレイヤー同盟メンバーが50人以上  未了


ミッション受注発生条件

発生条件1 フジミヤ家に近しい

発生条件2 六大守護獣の一柱に勝利する

発生条件3 エクストラジョブを獲得している

発生条件4 セオリツヒメ・テンドウと2回ログイン画面で話す

発生条件5 スズカ・テンドウの好感度が関心まで上がる


お、クエストが出た。


うん…悩むことは無いよね。

仮にもシステム的には私はフジミヤ家当主。

先祖代々護り続けて来た土地を襲撃されるのをみすみす見逃す訳にはいかない。


うん、受ける一択だろう。


「分かりました。受けさせて頂きます。スズカ様と肩を並べられる機会なんて滅多に無いですし。何よりスズカ様直々の依頼ですからやるのは当然ですよ!」


「おぉ…!受けてくれるか。そなたの事、頼りにしているぞ。セイ、早速タカマガツハラにもどり、部隊を纏めよ。兵糧と褒賞の品も用意するのじゃぞ!」


「畏まりました。ハルカさん、流石私の推しです!貴方なら受けてくれると信じていました。」


「あはは…私の治めるフジミヤが襲われるのは看過出来ないですから。砦を建築か、素材集めないと。それに同盟メンバーが五十名以上…こっちはメンバー増やす予定だし、条件は何とかなりそう…?」


「此方とて不十分な砦では心苦しいから資材も送らせようぞ。」


「助かります。それじゃ私も準備と試合が有るので失礼しますね。あ、連絡方法とかはどうすればいいですか?」


「わらわに任せよ。どれ、そこに立ってじっとしていろ……そんなに見つめるな…恥ずかしい…コホン………良いぞ。これで繋がった。」


あ、見つめてたのバレちゃった…

だってしょうがないじゃん。

パッケージに描かれる様な主要キャラが目の前にいるんだよ?


そりゃ誰だって見つめるって!


『五護家の一人〘姫将軍〙スズカ・テンドウと友誼を交わしました。フレンドになりました。』

『五護家との友誼を得ました。フジミヤ家当主並びに同盟主のため、統治コマンドに以下の項目を解放します。


一、天意の玉 態度 萎縮 以下の隣接する領地を併呑する。

その際併呑された側の領主の好感度は 普通 となる。 NPC好感度が最大限に上昇しやすくなる。


一、天下の刃 タカマガツハラの国土の支配率によって同盟メンバーの能力が恒常で%分上昇する (現在17%)


一、天護の盾 同盟メンバー数に応じて領地全土に守護結界を付与する。(同盟主以外のメンバー現在25名 =2.5%)


スキル〈八尺瓊勾玉〉〈草薙乃剣〉〈八咫鏡〉を習得しました』


ほえー!スキルまで貰っちゃった!


三種の神器に関連する物っぽい。


領土とメンバー数によって能力が上がるならどんどん受け入れちゃった方が得かも。


一応試験と面談はして為人(ひととなり)は確認しなきゃいけないけど。


新しいスキルは説明欄がブラックアウトしてて読めないけどこれは私がまだ使う基準に達してないって事なのかな?


まぁその内分かるでしょう。


置いといて…と。


「それではスズカ様、私はお暇しますね。スキルと連絡手段ありがとう御座いました!」


「うむ、わらわから近い内にまた連絡しよう。それではな。」


えと、闘技場は……あ、こっちか。

試合はどうなったかなーと。


第一試合 ばいおれんすうぃっちーず。◯VSクレイジーソルト

第二試合 火花◯VSポテトナイツ

第三試合 流転◯VSピーチフラワー

第四試合 極光騎士団VS風魔忍軍◯

第五試合 フジミヤ家◯VSマスクマン‘S

第六試合 黒鍬衆◯VSマリオネッツ

第七試合 華天VSブルーローズ

第八試合 聖女見守り隊VS百鬼夜行


あ、第六試合まで終わってる。

第七試合は華天VSブルーローズか…

華天メンバーは誰が出てるんだろう?

この数日同盟チャットの通知OFFにしてたからなー。


まぁ楽しみが増えてラッキーと思っておこう。

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