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おばさんクエスト~あるあるだらけの冒険記~  作者: ぱんちゅう
第六章 集合するおばさん編
168/361

あるある167 「敏感になりがち」

「天然の温泉」と聞いて色めき立たない者はいない。

エマが見つけた温泉はハーネイル川の上流にあり河原に温泉が噴き出していた。

硫黄の匂いが強く辺りは卵の腐ったような匂いがしている。

温泉に入るには穴を掘らないとダメだが、ここへ来ての温泉にテンションがあがった。


「やるじゃないか、ロリっ子。大発見だ」

「まあ、ワシに任せればこんなものじゃ」


吹き出している地面を抉りながら温泉を確かめる俺の横でエマは両手を腰にあてながら勝ち誇ったように自慢する。


天然の温泉を探し当てるのは宝くじであたるよりも確率が低いと言われている。

とかく火山帯でもないこの地域ではなおのことだ.

ある意味、トイプーよりも使ええる奴かもしれない。


「天然の温泉なんて久しぶりですね」

「いつぐらい振りだろうか」


王都マグナカウスにもお風呂はあったが温泉ではなかった。

お湯を沸かして入るタイプの風呂で露天風呂なんて洒落たものはない。

そればかりか地下からくみ上げている水を沸かしてお湯にしているので効能すらなかった。


温泉の醍醐味と言えば露店風呂でかつ泉質に備わっている効能だろう。

酸化鉄を多く含んでいる温泉は赤茶けていて肩こりなどに効果があると言われている。

乳白色の温泉は美肌効果があって泥を塗るとより効果的らしい。


この湧き出している温泉はごく透明なお湯だが若干硫黄の匂いが強い。

効能は何かまではわからないが体に良いことは間違いなさそうだ。


「冥福寺では天然の温泉が沸いていたので毎日温泉三昧でした」

「だから、カスミは美肌な訳ね。納得」


カスミの胸元を指でなぞりながらライレイが美肌を褒めるとカスミは恥ずかし気に頬を赤らめた。


確かにライレイが指摘するようにカスミの肌は白くてもち肌で艶やかだ。

おばさんにしては若者並みの張りが合って触るとふにゅんと沈み込む。

俺が直接触った訳ではないが見た感じでもわかるほどの張り具合だ。

これも温泉の賜物と呼べるものだろうかどことなくカスミも誇らしげ。


「それはいいのじゃが、誰が温泉を掘るのじゃ。このままでは入れんぞ」


まともな指摘をするエマが視線を俺に向けると周りにいたみんなの視線も俺に向く。

そして欲しがるように目を緩ませながら一心に期待を向けて来た。


「お、俺?」

「お主しかおらんじゃろう」

「嫌だよ、そんな面倒なこと。自分達でやれよ」


みんなの顔を見渡しても俺に温泉を掘らせようとする意図が見え見えだ。

すると、エマは思っても見なかったことを口にして俺を動揺させた。


「それは残念じゃな。いっしょに混浴でもと思っていたのじゃがな」

「混浴!」

「親睦を深めるならば裸の付き合いが一番じゃからな」


俺が混浴の言葉に色めき立つとそのリアクションを見ていたエマは確信したように追い打ちをかける。


エマの言う通り親睦を深めるならばお互いを隅々まで知っておく必要がある。

セリーヌの裸は見慣れてしまったがカスミやライレイの体はまだだ。

エレン並みの巨乳にくびれたウエスト、張りのある形のいい尻はエロスたっぷりだ。

とりわけカスミは普段の服が露出が少ないから余計に期待が膨らむ。

それにオーディションの水着審査で見た姿が思い出されて余計に興奮して来た。

あの面積の小さい水着で覆われた中身を見られるならば温泉を掘ることくらいどってことない。


俺は急いで馬車に戻りスコップを持って来て温泉を掘りはじめた。


「混浴!混浴!」

「馬鹿とハサミは使いようじゃな」

「そんな大きな声じゃ聞えるわよ」

「大丈夫じゃ。あやつは温泉を掘るのに夢中じゃ」


すっかり俺を丸め込んだエマは強かな笑みを浮かべてにたりと笑う。

男の下心を熟知しているようでいとも簡単に俺を掌で転がしてみせた。

周りで様子を見守っていたカスミ達も温泉が出来るまでじっと待っていた。


温泉を掘り出してから1時間は過ぎただろうか。

ようやく5人分ぐらい入れそうな温泉を掘り出した。


俺はすっかり泥だらけになって大の字に寝ころんだ。


「ぜえぜえぜえ。出来たぞ」

「ようやった。それでは温泉に入るとするか。その前に――」


そう言ってエマが間仕切りを持ち出して来て温泉の境に設置する。


「おい、何だよこれは?」

「ここから先は女湯じゃ。お主の風呂はそっちじゃ」

「混浴って話じゃなかったのか?」

「混浴?そんなこと言った覚えはないぞ」


俺の指摘にエマは知らぬ顔を浮かべてとぼける。

さも俺が聞き間違いをしたかのような態度をしながら明後日の方向を見やる。

そのリアクションに俺の中の怒りが沸々と沸き上がり拳を握りしめた。


「この野郎。はじめっから俺を騙すつもりだったな」

「信じたお主が悪いのじゃ。はよう向こうへ行け」

「こうなったら強引にでも混浴してやる」


すると、ライレイが縄で俺の腕を後ろ手に縛り上げると顔に目隠しをした。


「悪く思わないでね。これも私達を守るためなの」

「この野郎。縄を解け。でないと犯すぞ」

「やれるものならやってみるのじゃ。ほれ、ほれ、どうした?」


身動きのとれない俺を挑発するようにエマはちょっかいを出して来る。

反撃をしてやりたいのは山々だが全く見えないし手が使えないからされるがままになっていた。


「後で覚えておけよ。寝込みを襲ってやる」

「ワシの銃の餌食になりたいのならやるがいい。返り討ちにしてやるのじゃ」


俺に馬乗りしながらエマは銃口を俺の頭に付きつけて脅して来る。

それは冗談で言っている訳ではなく本気であるようで肝が冷やされた。


「さあ、温泉に入るぞ」

「見えないかしら」

「大丈夫よ。しっかり目隠しをしたから」

「私はカイトさんと混浴でも構わないのですけどね」


セリーヌの思わぬ言葉にエマ達は驚きの顔を見せるが俺達がつき合っていることを思い出して素に戻った。


「カイトは変態だから何が何でも覗きに来るぞ」

「その時はこれの餌食にしやるのじゃ」


服を脱ぎながらミゼルが最もな指摘をすると下着姿のエマが銃を手にとって構えた。


「それにしても大きいとは思っていたけれどカスミの胸も大きいわね」

「それを言うならセリーヌさんの方が大きいです」


ライレイがマジマジとカスミの胸を見ながら感心するとカスミもセリーヌの胸を見つめて驚きの声を上げる。


「そんなことないですわ。私なんて大きいだけですから。形がいいのはミゼルさんですわ」

「まあ、私の自慢のポイントだな。いわゆるロケットおっぱいってやつだ」


得意気に胸を張りながらミゼルが応えるとカスミ達の関心が一気に向かった。

ただ、みんながおっぱいの話題で盛り上がっている中ひとり暗い顔を浮かべていたのはエマだった。

自分のペタンコな胸をワサワサと摩りながら物欲し気に4人の胸をチラ見していた。


「お主らはいいな。胸が大きくて。ワシなんてペタンコだから触りがいがない」

「エマはその小さい胸が自慢なのよ。世の中には小さいおっぱい好きな男子が多いから安心しても大丈夫よ。それに――」


落ち込んでいるエマに励ましの言葉を告げながら後ろに回り込むとライレイがエマの先っちょを指でつまんで扱いた。


「何をするのじゃ。ハアハア」

「感度良好ね」

「や、やめい」


エマは頬を赤らめながら気持ちよさそうな顔を浮かべる。

そのリアクションを見てますますライレイの悪戯心が刺激されて扱く。

すっかり気持ちよくなったエマは熱い吐息を零しながら体をくねらせる。


「ハアハアハア。やめ……アッ」


耳から聞こえるエマの喘ぎに俺のスケベ心は刺激をされる。

目の前でどんなシバキが行われているのか想像が掻き立てられてしまう。

声だけ聴いているとエロいプレイが行われていることは確かだがそれがかえって興奮を誘う。

見えないからこそ刺激されるもので聞いている俺も熱くなって来た。


「おい、何をやっているんだ!俺にも見せろ!」

「下の方も感度が良好なのかしら?」

「そ、そこは……」


そそられるキーワードが聞えて来る度に俺の下心がビンビンと刺激される。

いつもとは違う感じているエマの声にますます興味がそそられて俺の心を釘付けだ。


「おーい、何をやっているんだ!お願いだから俺も混ぜてくれ!」


俺の虚しい叫びが空に響きわたると今度は水の音と笑い声が聞えて来た。


「ちくしょう。これじゃあ生殺しじゃないか。おい、誰かいないのか!」

「クンクーン」


地面に這いつくばりながら悶えているとトイプーが近づいて来て身を寄せて来る。


「いいところに来た。トイプー、この目隠しを取ってくれ」

「クーン」

「そうじゃない。目隠しをとれって言っているんだ」


俺の指示がわからないのかトイプーは俺の顔をペロペロ舐めて慰めて来る。

その度にざらりとした舌の感触が伝わって来て何とも言えない気持ちになった。


「トイプーちゃん。こっちに来なさい」

「ワン」


向こうからセリーヌの声が聞えるとトイプーはムクリと顔を上げてひと吠えする。


「おい、トイプー。ひとりで行くつもりか?」

「ワン」

「薄情もの。お前ひとりで楽しもうだなんてズルいぞ。俺も混ぜろ!」


トイプーの声が段々と小さくなって行くとセリーヌ達のキャッキャと言う笑い声が聞えて来た。


「虚しい……トイプーにも裏切られ、エマ達にも裏切られるなんて。俺はカイト軍団のリーダーなんだぞ。生き地獄だ。目の前に裸の女たちが戯れているのに」


掻き立てられる妄想に襲われながら俺は芋虫のように這って声のする方へ向かう。

見えないのならばせめて肌感覚でも臨場感を間地かに感じていたいのだ。


けして俺がおばさんの裸が見たいと言うわけじゃない。

ただ、聞こえて来る声に敏感に体が反応しているだけ。

「カイトよ。ここで裸を見なければ一生後悔することになる」と俺の理性が語りかけて来るのだ。


どのぐらい這っていただろうか間仕切りまで辿り着くことが出来た。

運良くも顔を覆っていた目隠しがズレて目の前が見えるようになっていた。


「ようやくここまで辿り着いたぞ。神は俺を見放さなかった」


頭を地面に押しつけて器用にも膝を曲げるとそのまま体を起こして正座の体勢を作る。

そしてモゾモゾと膝を前後運動させながら間仕切りギリギリまで来ると隙間から中を覗いた。


「ちくしょう。湯気でよく見えない。フー、フー」


湯気を晴らすように強く息を吹きかけながら覗きを試みる。

しかし、俺の思惑とは裏腹に湯気は消えずに残ったままだった。


「こんなところで諦める俺じゃない。これが神の提示した壁ならば俺は越えてみせる」


俺は正座の体勢から前屈みになって足首を曲げると爪先を地面につける。

その体勢から体を起こしてスッと立ち上がると勢いを着けて間仕切りにタックルをした。

間仕切りは勢いよく倒れて漂っていた湯気を弾き飛ばすが同時に勢いのまま温泉にダイブしてしまった。


「「キャー!」」


カスミ達の悲鳴がお湯を伝って聞えて来る中、俺は溺れそうになりながら必死に湯船から顔を出す。

後ろ手に縛られているのでうまく体勢を作れずに顔を上げるだけで必死の状態だった。


視線を上に向ければ鬼のような顔をしたエマが素っ裸で仁王立ちしていた。


「お主、死にたいようじゃな」

「べ、別に俺はお前の裸を見たかった訳じゃない。カスミとライレイのだな……」


横に視線を向けると恥ずかしそうに頬を赤らめながら大事なところを隠しているカスミとライレイの姿があった。


「どっちでも同じじゃ。仕置きしないとダメなようじゃ」

「別にいいじゃないですか。せっかくですし混浴しましょう」


恥かし気もなくたわわな胸を押しつけて来るセリーヌの柔らかな感触が顔に走る。

見慣れた裸ではあるが、この新鮮な感覚はいつ感じていても嬉しいものだ。

このままセリーヌの柔らかな胸の中でいつまでも溺れていたい。


「お主らは付き合っているからいいかもしれんがワシらは違うのじゃぞ」

「そうです。混浴なんて破廉恥過ぎます」


エマと同様に信じられない顔を浮かべながらカスミも大反対をして来る。

生娘ではないのだからそのぐらいいいじゃないかと思うが違うようだ。


カスミはずっと冥福寺で質素に暮らしていたから色事には敏感のよう。

裸を人前で晒すのは恥ずかしいようで終始、顔を赤らめながらモジモジしていた。

そのリアクションが返って男の下心を刺激して止まないのは知る由もない。


「これはお仕置きしないといけないようね」


どこから持って来たのかライレイは裸のまま手に鋼製のナックルをして拳を突き合わせる。

顔は笑っているが悪魔のような笑みで逆に恐怖を覚えた。


「そのくらいにしておけ。カイトの変態振りは今にはじまったことじゃない。体を触られなかっただけでもよしとしないとな」

「何?そんなことまでする訳?」


ひとり動揺もせずに温泉に浸かっているミゼルは余計なことまで口走る。

すると、ライレイが敏感に反応して驚きを隠せない表情を浮かべた。


「セリーヌはよく胸をもまれていたからな」

「よしてください、ミゼルさん。みんなの前で」


ミゼルの言葉を受けてセリーヌは顔を真っ赤にさせながら恥かしそうに照れる。


後先を振り返っても俺がセリーヌの胸をもいだ事実はない。

おっぱいプレイは確かにあったがあれはセリーヌが勝手にしたことだ。

俺が進んでやったことじゃないからカウントには入らないはず。


「話を盛るんじゃねーぇ。俺がそんなことをする訳ないだろう!」

「そんなこと言うんですか、カイトさん。私の胸をしゃぶったくせに」

「なっ!」


セリーヌの思わぬ告白にエマ達は驚愕の顔を浮かべてしばし立ち尽くす。

そして、すっとぼけている俺に対して沸々と怒りを沸き立たせながら目をひん剥いて睨んで来た。


「お主はとんでもない変態のようじゃな。おなごを泣かせるなど言語道断じゃ」

「カイトさんがそんな酷い人だとは思いませんでした。残念です」

「セリーヌの体を散々弄んでとぼけるなんて男の片隅にも置けないわね」


エマ達は一様に俺を非難しながら武器を片手に俺に詰め寄って来る。


このままでじゃ俺は確実に殺されてしまう危機を感じて打開策を模索する。

思考をフル回転させても逃げ延びる手段は浮かばずにとん挫してしまう。


その時、俺の中の悪魔が囁いた。

”エマ達の乳を吸え”と。


一か八かであるがここから逃げ出すには一番の策だ。

エマ達の度肝を抜くような変態行動をすれば慄いて隙が出来るはず。

胸を揉み扱くのもありだが後ろ手に縛られていて自由が効かない。

ならば、悪魔の言う通りにした方がいいだろう。


俺は強引に立ち上がるとエマに向かって突進して行った。


「もらった!」


まるでパン喰い競争のようにピンポイントでエマの先っちょに被りつく。

そして舌の上で先っちょを転がしながらエマの胸を刺激した。


「なっ……アッ」


エマは強引に俺を引き剥がそうとするが俺の吸いつきがよくて離れない。

すると、感じたエマは色っぽい熱い吐息を吐いて目をとろけさせる。


「カイトさん!何をしているのですか!離れてください!」


凄い剣幕のセリーヌは俺を羽交い絞めしながらエマから離そうと試みる。

しかし、俺の吸いつきの方が上回っていてエマのペタンコの胸が盛り上がった。


「チューチュー」

「ハアハアハア。離すのじゃ……」

「誰が離すかよ」


敏感に感じながらもエマは両手で俺の頭を掴んで強引に引き剥がそうとする。

その度にエマの先っちょが刺激されて膝をガクガクさせていた。


このぐらいの変態プレイで感じるなんて見た目通り初心のようだ。

実年齢はアラサーだがおっぱいの感度はティーンエイジャーだ。

ペタンコの胸だから余計に刺激を受けていないようで耐性がないのだろう。


後はどうやってこの状況から逃れるかが問題だ。

後からセリーヌに羽交い絞めされているから身動きがとれない。

自由の効く口はエマの胸に吸い付いているからこれもダメだ。

となるとやることはひとつ。


俺は両手を後に伸ばしてセリーヌの羽交い絞めを外すと、背後に回り込み両手でセリーヌの胸を鷲掴みにした。


「キャッ!カイトさん、もっと優しくしてください」

「こうされたかったんだろう。お前は人質だ」


揉み扱くようにセリーヌのたわわな胸を揉みながらエマ達から距離をとって行く。

俺から解放されたエマは熱い吐息を吐きながらも地面に置いてあった銀色のリボルバーを手に取り銃口を向ける。


「ワシを辱めたことを後悔させてやる」

「撃てるものなら撃ってみろ。セリーヌが蜂の巣になるぞ」

「どこまでも卑怯な奴じゃな。男だったらちゃんと勝負せい」

「その手にのるかよ。それよりもおかわりが欲しいんだろう。乳を吸ってやるから出せ」

「なっ!」


俺の挑発にエマは顔を真っ赤にさせながら恥かしそうに腕でない胸を隠す。

そしてさっきまで俺に辱めを受けていたことを思い出して怒りを沸々と沸き上がらせた。


「こやつは一変死なんとわからんようじゃ」


再びエマは銃口を上に上げて俺に狙いを定める。

すると、状況を見守っていたミゼルがエマの肩を掴んで制止した。


「もう止めておけ。カイトに何をやっても無駄だ。カイトの変態は今にはじまったことじゃない」

「止めるな、ミゼル。こんな奴がリーダーなんて絶対に認めなくないのじゃ」

「それでもリーダーなんだ、カイトは」


呆れ顔を浮かべながら大きなため息を吐いてガックリと肩を落とすミゼルを見てカスミ達の顔にも諦めが映った。

ただひとりエマだけは納得できなかったようで相変らず銃口を向けたまま狙いをつけていた。


それも無理はないだろう。

なんて言ったって乳を吸われると言う辱めを受けたのだから。

まあでもそれは俺からの洗礼と言うことで流しておこう。

カイト軍団に入ったのだからこの程度の辱めで驚いていてはいけない。

あんなことやこんなことまで口に出しては言えないほど盛りだくさんの洗礼があるのだから。


俺がひとりスケベそうな顔を浮かべながらニヤニヤ笑っていると眉間を掠めて銃弾が飛んで行った。


「オワッ!あ、危ねえ。マジで撃つやつがあるか!」

「次は狙いを外さんぞ。なんて言ったってワシは百発百中の銃使いなんじゃからな」


鋭い眼光を向けながらエマは銀色のリボルバーのハンマーを引く。

その瞳の奥には憎悪が揺らめいていて俺を食い殺そうと言う気迫が感じられた。


俺はセリーヌの影に身を隠してエマからは見えないように小さくなる。


「これじゃあいくらお前でも撃てないだろう」

「セリーヌ、どくのじゃ」

「いいえ、カイトさんは撃たせませんわ」


エマが銃口の先を横に振って合図を送るとセリーヌは両手を大きく広げて壁になる。


「そんなゲス庇ってもしかたないじゃろう」

「確かにカイトさんは変態でどうしようもないゲス男ですけれど私は愛しているのです」

「お主もしょうもない奴を好きになったものじゃ。じゃがな、私への辱めの報いは受けてもらうからな」


セリーヌの勢いに押されてエマは呆れ顔を浮かべながら仕方なさそうに銃口を下ろす。

それを確認してからひょっこりとセリーヌの影から顔を出すと乾いた銃声が鳴り響いた。


「これは貸にしておく。いつでもワシに狙われていることを忘れるでないぞ」


怒りの矛先を空に向けたエマは引き金を引いて銃弾を放ったのだ。

そして鋭い視線を向けながら俺に脅しをかけて来た。


「ゴクリ」


俺は生唾を飲み込んでエマを敵に回してしまったことを後悔する。

ただここから見える景色は絶景でカスミ達の裸が丸見えだった。

裸の付き合いも出来たことだし今はこれで良しとしておこう。


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