ダンジョン創世記0038
昼食は頭の昔に終えているのだが、その後のデザートからお茶と言う話し合いへと雪崩れ込んだ形だな。
っと言うか、随分と此処の料理に御執心に思われる食べっぷりである。
まぁ元が龍である神龍様なのだから、食す量が多くても可笑しくはないのだがな。
それでも絶世の美女たる身姿をとられた神龍様の健啖振りには少々引く感じではあるが…
そうそう神龍様が人化されている身姿なのだが、身長は俺よりも高く手足はスラリと細く長い。
銀糸で織られた袖なしで肩が出るタイプのロングドレスの上へ白銀色のロングファーコートを纏い、足には白いパンプスを履かれているな。
肌は透き通るような白い肌で染み1つない艶やかで幼子のような柔々とした感じに見えるそれは、女性達が憧れるほどであろう。
スタイルも一見スラリとして細身に見えるが、腰は適度に括れ腰も自然な感じで丸みを帯びていると言える。
胸は凶悪の1言と言えるだろうか、大き過ぎず小さ過ぎず垂れる所か重力を無視したように聳え立っているのだが…あれってブラジャーなどは着けていないよな?天然にて聳え立つ脅威だとぉっ!
げふん、げふん…危ない場所はチラリと見るだけで固定はしない…ヤバかった、が、な…
そして顔の造詣は反則の1言といえるだろう。
切れ長のアイスブルーの瞳とスラリとした鼻梁に小さ目で艶やかでプルリとした唇…
額には冠のように纏わられたアクセサリーのような角の一部よりスラリと角が後方へと流れるように。
絹のように艶やかな白銀糸のような細く長い髪は腰まで伸びており、麗しき身姿を飾るアクセントとなっている。
形の良い耳朶はスラリと伸びており、所謂俗に言うエルフ耳となっていた。
雅に天然女王様と言った感じの神龍様の身姿から発せられる威厳は素晴らしいの1言だろう。
下手な紳士ならば、その御御足に履かれたパンプスに踏まれたいと言い出す程だ。
いや、粗相が起きない内に拘束して監禁したようだが…なんであんなクリチャーが生まれとるっ!
そんな見え麗しい神龍様がバクバクと大量の料理を次々に消し去って行くのは悪夢を見ている感じだったよ、うん。
現在はフルーツやスイーツを軽くブラックホールの如く食しつつ話している訳だが…何時まで食べる気だ、この人、いやさ、神は…
「それでは交流として、此方からドワーフとエルフの里へ各々の種族の者を赴かせる、それで良いですか?」
『そうであるな、行き成り此方と同じ様な暮らし向きを行えと言うのは無理であろ?
そう考えると、此方の者を里へと送りつつ交流の幅を広げるのが良いであろうのぅ。
ダンジョン側からは色々と交易品を出して欲しい所じゃが…此方から出す物がのぅ』
そう言われて悩まれる神龍様、それでも食すスピードは変わらずに落ちないけどな。
「そうですねぇ…此方では全て自給自足可能ですし、此方にて得られる品しか彼等の集落には存在しておりません。
ドラゴン様達や巨人の国から得られる産物にしても同様ですから…
許されるならば山岳地帯の調査と鉱石などの採掘などとか高山植物の採取などをお許し頂けたら幸いですね」
そのように提案してみると…
『鉱石採掘は天然鉱石の方がダンジョン産より質が高い故かのぅ?』っと微笑みつつ告げられる。
俺は肩を竦めてから軽く返すことに。
「確かにそうですね、ですが質の劣るダンジョン産金属でも精錬を行えば質を高めることは可能です。
っと言うか現実今は、そのようにして金属類を得ていますので、外から得られる貴金属に劣る品はありませんよ。
逆に外では滅多に得られない希少金属も豊富に得られておりますから無理には必要ないでしょうね。
ただ精錬する手間が多少減れば、此方としても助かる程度と申しておきましょうか」
これは事実であるし、正直妥協案でもある。
だって他に欲しいと思われる代替案が思い浮かばなかったのだから仕方あるまい。
神龍様も気付かれたようで苦笑い。
『なれば巨人達に採掘させた鉱石を交易品とさせてはくれぬかや』っと。
ううむ…妥協点としては、その辺りだろうか…
正直、家のダンジョンより採掘班を派遣した方が効率良く採掘を行えるとは思うが、他人の庭で勝手はできまいな。
『本来は山へ下の者共の立ち入りは禁じておるのじゃが…どうも採掘技術と言うのはドワーフ族が遥かに勝っておるでのぅ。
なれば低い場のみはヤツらへ立ち入りも許してはおる。
じゃが偶に訪れる程度しか認めて折らぬヤツらに立ち入りを許して採掘を手伝わせねば、此処が満足できる量は確保できまいてのぅ。
植物の採取に対してもエルフ族を招かねば、些か難しいと考えねばなるまいて。
そう考えると此方で交易可能な品々を揃えるには調整が必要で少々時間が掛かるわえ。
暫し時を与えてたもれ』
そのように神龍様からのご依頼が。
まぁ、その程度ならば別に良いけれど…何時まで食べるんだろ、はぁ。
そんな神龍様が思い付いたように…
『そうそ、我は此処へ留まりたいと思う故、住まう場が欲しいのじゃがのぅ』ってことを仰り始めた。
いや、それって…
「あのですね、あの神殿に居られたには訳があったのでは?
離れられても宜しいので?」
『うむ、この隔離空間の維持と結界保持を行うために神力を放っておったのぅ』って告げつつニッコリ。
って、ダメじゃん!
「それでは離れられては維持できなくなるのでは?」
外の世界へと顕現して魔導アーマーなどを持つ大国に攻め込まれては堪らんぞっ!
『大丈夫じゃ、彼方へは分体を置いておるでな。
分体経由にて神力を放っておるで問題は起こるまいてのぅ』
そう告げ、コロコロと笑う神龍様は、食べ続けておられる。
ほんと、何時まで食べるのやら…




