ダンジョン創世記0037
神龍様のご要望もあって交流を提案したのだが、流石に危険と言われ続けて来たダンジョンとの交流ともなれば皆及び腰だった。
そんな彼らに神龍様が『我が友』などと告げ後押ししたことで、なんとかエルフとドワーフの集落のうち3つが手を上げることにな。
エルフ集落1つにドワーフ集落2つっと言ったところか…
そんな交流を図ることとなった集落には後日、此方から使者を送ることとなった訳なんだが…
『ぬぅ…少ない!何故、此処まで交流を拒むのじゃっ!』っと神龍様はお冠。
「それは仕方ないでしょう。
なにせ今迄に此処らへ現れたダンジョンが行ったことを考えたら疑わない方がおかしいですよ。
それでも名乗り出た者達が居たのは神龍様への信仰心が勝った方達が居たためでしょうね」
そうフランクに告げる、俺。
何時までも畏まっている俺達に神龍様が剥れてしまい、仕方なく話し方を変えた訳なのだが…良いのだろうか?
『そんなことじゃから、何億年もの間、今の様な暮らしが続くのじゃ!
文明が安定しとると言うよりは停滞としると言って良かろうぞっ、これは!』
いや、俺達に、そんな事を言われてもなぁ~
思わず苦笑してしまう俺とペシュエ。
『まぁ、ただ単に文明が進めば良いと言う訳でもないがのぅ』っと困り顔。
「外の世界のことですか?」
『うむ、まぁのぅ…』
外の世界…人間種が暮らす世界は数度文明が滅んでいる。
行き過ぎた力を弄び暴走させたツケが回り滅ぶ…それが何度か起こっているのだとか。
現在、世界に存在する大陸は9大陸で人が住める大陸は6大陸ではあるのだが…実は昔の世界はこうではなかったのだとか。
最初の大陸は1つだったと言う。
地球で言うプレート移動にて別れたと言うのもあるのだが、実はこの世界、最初はプレートの移動は発生していなかったらしい。
そんな大大陸からドラゴンと巨人が別空間へと封じられると人類の文明が花開くむこととなり超文明とも言えるまでに…
やがて人類は国々で競うだけでは飽き足らずに争い戦うこととなる。
そう戦争が勃発、彼方此方へと戦火が広まり超兵器とでも呼べる品々が使われ…
その結果、大地は割れプレートへまで影響を与えてしまったのだとか。
この様なケースが何度か発生して大地が何度か割れただけではなく、幾つかの大陸は海へと没したという。
そんな過去が外の世界にはあるのだとか…
それを聞くと確かに文明が進むのは良いが恐ろしいとも言えるだろう。
いや、現に現在の外世界も戦乱が蔓延している状態だとか。
ただ唯一救われているのは大陸を割ったり沈めたりする程の兵器が生まれていないと言うことだろうか?
ただ過去の超文明が残した施設は海に沈んだり地中に埋もれたりして残存しているとのこと。
過去には、そんな超文明の遺産を手に入れて台頭した国が元で滅んだ文明も。
1つの国が得た知識が盗まれ、結果、世界中に情報が行き渡ってしまったそうな。
「此処は大丈夫でしょうか?」っと、つい不安になり神龍様へと尋ねてみる。
『ふっ、此処へは我もおるしドラゴンや巨人も居るでな、そんなことにはなるまいて』
確かに…特に神龍様は反則レベルだと言えるだろうな。
なにせ本物の神様なんだからさ、ダンジョン機能を使用しても敵わない筈のお方だ。
いや、敵わないよな、うん。
「しかし…そんなに文明が滅びるような事態が何度も起きて、よく人類は滅亡しないものですねぇ」
不思議に思い尋ねてみたところ…
『んっ?いや、普通ならば滅びておるぞぇ』っと、何気ない感じで返されてしまったよ。
っと言うことは、普通じゃないことが起こったということか?
『基本的に我等神は下界への干渉は禁ぜられておるのじゃが、それは我らの力が大き過ぎるために下界へと与える影響が大き過ぎるためじゃのぅ。
じゃが滅び行く世界への影響なんぞは考えても仕方あるまいて。
故に信仰しておる神々に守られ助けられた信者などが生き残ってのぅ。
そんな者達が苦労して生き続け、やがては子孫が文明を築いて行く訳なのじゃが…
いっそのこと、滅ぼすか?っと言う話が何度も出てはおるらしいぞ。
まぁ、反対する者達もおる故に滅んではおらぬがのぅ』
そんなとこになっているとは…しかし人類ってヤツは懲りないんだなぁ。
『ま、悪神らが、ちょっかいを出しておると言うのも原因ではあるし、中々にのぅ…』
んっ?
「どう言うことですか?神は直接的に関与できないのでは?」流石に看過できんぞ!?
『直接はのぅ、じゃが眷属や神託などを使用すれば関与可能じゃて。
特に争いを見るのを好むような神は積極的に手を出しておるでな。
それへ対抗する神々もじゃ。
まぁ、神界での争いは禁ぜられておる故に、下界での代理戦争も含まれておってなぁ。
全く困ったものぞえ』
いや、本当に困るのは人類だと思うのですが…相手が神様では苦情も言えんのか、これ。
困ったことだ。
そんな話をレストランの個室にて寛ぎながら行っている俺達。
そう、未だにレストランに居座っておりますが…なにか?




