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ダンジョン創世記0034

「ダ、ダンジョンだべかぁっ!そら大変だべやっ!」

「子供たず外ば出ざねよ、里さ()ぇっずで(づだ)えねばなんねーぞ」

「そん()討伐隊(どうばづだい)ば出さねばなんねーべさやな、被害ば出る()にダンジョン討伐だべぇ」


そんな風に騒ぎ始めるドワーフ達。ふぅ、矢張り、こうなったか…


「ペシュエ、殺したくはないのだが…死にたくはない。

 防衛のための施設はどうだ?」

「ドラゴン様が攻めて来られるならば厳しいと思われますわ。

 ですが魔導アーマーや魔導スーツなどを纏わぬ者達の進入は拒めますわね。

 ただ…殺さずにと言うのは、不可能かと」

まぁ、そうだよなぁ~できたら攻めて来て欲しくはないのだけれど…こちらはダンジョンだし無理だろーなぁ、ふぅ。


そんなことを話していると、騒ぎ始めたドワーフ達を見ていたラナータ様って言うドラゴンの様子が…

『貴方達ぃ!このダンジョンに手を出したらドラゴンが只ではおかないわよっ!』っと、行き成り憤り吼えるように言い放つラナータ様。


怒鳴り付けられたような形になったドワーフ達は、行き成りのことに固まり硬直!

顔面を蒼白にして冷や汗をダラダラと流しつつ目を剥いて…あっ、1人倒れた!


「ど、どど、どうしたぁ~べなさ、ラナータ様ぁ~」

慌てて泡を飛ばしつつ震え声にて尋ねるドワーフ1人。


『どうしたも、こうしたもないわよっ!

 此処のダンジョンは【ツィーイック・ツィーツェ】を生み出した奇跡のダンジョンよっ!

 皆が魅了されている【ツィーイック・ツィーツェ】を…神龍様でさえ魅了されているそれを生み出しているのっ!

 そして滅ぼしたら、【ツィーイック・ツィーツェ】が消滅しちゃうじゃないのっ!

 【ツィーイック・ツィーツェ】の【ツィーイック・ツィーツェ】によるドラゴンのための【ツィーイック・ツィーツェ】って言うくらいなんだからねっ!』


いや、どんだけ【ツィーイック・ツィーツェ】好きやねんなっ!っか、最後のセリフは可笑しいからねっ!


そんなラナータドラゴンを見ていたドワーフ達は震えが止まったけれど、ポッカーンっと大口を開けて呆けてしまっているな。


『ま、ダンジョンって聞いたら、そうなるのは当然よねぇ~

 私達も最初は憤ってて神龍様に叱責されたもの…

 けど、あの素晴らしい【ツィーイック・ツィーツェ】を生み出したダンジョンなのよ!

 悪いダンジョンな筈がないじゃないのっ!』


そう力説されておりますが、その【ツィーイック・ツィーツェ】基準判断はどうなのだろうか?

だがダンジョンに手を出せばドラゴンが敵対するっと言うことはドワーフ達に認識させることができているみたいだな。

これならばダンジョン攻略へ乗り出しては来ないか?


しかし、今迄に此処のカルデラ地帯へと現れたダンジョンは大きくなる前に討伐されていたみたいだな。

全てが1層しかないダンジョンばかりだったと思われる。

この情報はスパイ・ダーの偵察にて知れた情報なのだけれど…実は亜人達の里にはダンジョンコアが複数確認されていたりするんだよ。


エルフ達は植物関係の道具や薬を補充するのに使用しており、植物を育て守るのに活用しているようだ。

彼らは森の木々や植物を上手く育成しつつ糧を得ており、それを交易品として売買している種族だな。

まぁ、狩りや漁も行っており、集落は大樹の上へと造られているそうな。

そんな彼らが得意とするのが森の恵を用いた調薬で、様々な薬を生み出している。

無論、魔法にも長けており、精霊魔術などを操る達人も存在しているんだとさ。


ドワーフ達は主に鉱石類の補充にダンジョンコアを活用しているな。

こちらの種族は人の村落に近い暮らしを送っているみたいだ。

普通に家々を建てて、そこへ住み田畑を耕し家畜を飼って暮らしている。

無論、狩りや漁も行うが、鍛冶仕事が一番得意な種族だといえるだろう。

ブッ太い指先にて器用に細工仕事などを(こな)す彼らは一流の職人集団だとも言えるだろう。


そして獣人達だが…彼らは実に自由だ。

主に狩猟をメインとしており、漁もするが狩りを重んじている種族だな。

ドワーフとエルフとは違い生肉でも問題なく食べることが可能な種族でもあり、「生焼け肉が一番」っと言いつつ喰らっている様は蛮族みたいである。

そんな彼らの集落にもダンジョンコアが存在し、主な活用方法は、肉!、そう獲物が獲られなかった時に肉を出す!

ただ、それだけの活用として認識されているダンジョンコア…良いのか、その活用方法は…


彼ら以外にもホビットやグラスランナーにケンダーとかリルビーなどなど様々な種族が暮らしてはいるが、少数種族だと言えるだろう。

そんな彼らの中にもダンジョンコアを所持している者達も居るようだが、大した活用はしていないらしい。


それでも彼らにとってはお宝として認識されているダンジョンコアであるから、ダンジョンコアを求めて侵入を試みる輩も出るかも…


因みに山岳地帯に現れたダンジョンの方は全てドラゴンが攻略しているらしい。

っと言うのも、巨人では大き過ぎてダンジョンへ入ることさえできないためだ。

ドラゴンの方は人の頭ほどしかない小さなドラゴンも存在しており、その種族に神龍様が命じて討伐させていたそうな。

まぁ、神龍様がダンジョン攻略用に生み出した特別なドラゴンらしいがな。


で、得られたダンジョンコアだが…ドラゴンは不要ってことで、ドラゴンと親しい巨人達へ下肢されているのだとか。

だから巨人達の国にダンジョンコアが有ったのかっ!って知った時には思ったものだよ、うん。


そんな感じでダンジョンコアは暮らしに根付いているようで、ダンジョンコアを欲する輩は多いと思われる。

無論、ドラゴン達の警告もあるので大挙して押し寄せることはないと思いたいが、欲望ってヤツは押さえられないかもしれないからなぁ、ふぅ。


ドワーフ達もラナータ様より解放されて家路へと。

里で今日のことを吹聴して回っている様子なのだが…これって噂としてラルデラ地帯に蔓延すんじゃね?

「人の口に戸は立てられぬ」って言うから隠しても最早無理だろうけど…「悪事(=ダンジョン)千里を走る」って言う感じで瞬く間に噂が広がるんだーねぇ。


さて、どうなるのやら…

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