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ダンジョン創世記0024

スパイ・ダー達を送り込んで判明したことは幾つかあるんだけど…まず一番に言いたいのは思った以上に広大で高い外輪連山だったってことだな。

カルデラ高原よりも遥かに高い場所へ多くの盆地などが存在していることが判明。

カルデラ高原は北海道よりも広い面積を誇っているんだけど、連山の合間などに存在する盆地も大きな物では淡路島よりも広い場所が存在したりする。

このような盆地をドラゴンや巨人が各々テリトリーとして繁殖しているようなんだ。


驚いたことに巨人とドラゴンが共生している場所も存在したりしたんだが…そこへ他グループの巨人が攻めて来ていたりした。

どうも巨人には色々な派閥などが存在するようだな。

いや、そもそも種族自体が違うのだろうか?


ドラゴンには別派閥として争う気配はなく、縦横の繋がりにて統制されている印象を受けたよ。

そして上へ行けば行く程に、ドラゴン達と巨人達の上位種が増えて行く傾向に思える。


巨人は洞窟を棲家として生きている、ドラゴンも同様だ。

だがドラゴンは己で穴を掘り洞窟を広げていることが判明したんだよ。

しかし…あんな硬そうな岩盤を楽々と掘り進めて行ける生き物が存在するとは…驚きだぜ。



「あれって…ダンジョン内のドラゴンは遣らないよなぁ…」

思わず不安になって告げてしまう、俺。


「ふふふふふっ、幾らドラゴンでも不壊となっているダンジョン施設は破壊できませんわ。

 まぁ、掘ったり破壊できる岩盤や岩などは存在いたしはします。

 ですがダンジョンという場を構成する施設自体は破壊できないようになっておりますの。

 まぁ…魔導砲などでの例外的な攻撃を除きますけれど、ドラゴンのブレスなどでも不可能ですわね」

そうペシュエが教えてくれたのだが…


「魔導砲?

 魔導砲って何?初めて聞いたんだけど?」

そう、思わず訊き直してしまったよ。


俺の問い掛けにペシュエが応えてくれる。

「魔導砲と申しますのは魔導技術にて造り出された兵器の1つですわね。

 童達のダンジョンにて稼動してい魔導アーマーや魔導スーツなどの兵器に連なる品物と考えて下さっても良いでしょう。


 魔導砲は魔力を圧縮して筒状の魔導具より放出し狙い定めた目標へと当てる武器で御座います。

 性能にもよりますが、高性能な魔導砲で撃ち出される圧縮魔力はダンジョン施設でさえ打ち破るとか。

 近年は小型化され魔導アーマーなどにも装備されてもおりますの。

 また、魔導スーツや人が扱うように開発された魔導銃などもありましてよ。


 現在、童達のダンジョンでは魔導砲系統の兵装は開発されてはおりませんが、あの者達が行えば開発可能とは思いますけれど…」


最後の方でペシュエが言い澱んでいたけど…まぁ、マッドな彼らへ興味がないことを行わすのは骨が折れるからなぁ…

けど、そのような兵装があるんだったらさぁ、ダンジョンの防衛装備としては有効だよね。

是非とも欲しいんだけど…上手く誘導できないかなぁ。


そんな話をしている間にもスパイ・ダー達は歩みを止めない訳で…

盆地の1つでは巨人達の集落が形成されているのを発見していたりもな。

集落周辺には巨木が聳え立つ森も存在しているが…あれって…エントだよな?


魔物っと言うか魔樹っと言った方が良い存在であるエントは森の賢者とも言われる存在だった筈だけど…

巨人が世話をしている彼らの1部は巨人さん達に収穫されたりしているようだ。

どうもエントを育てているようだな。

集落の家などは、収穫されたエントを用いて造られているみたいなんだよ。


いやぁ、巨人達のサイズでの木々って感じで扱われているエントってさぁ、人間達扱う木々と人間達の比率を巨人とエントに当て嵌めた感じなんだわ。

ありゃぁ資源になるよねぇっ。


家畜はダンジョン内の巨人集落と同じだったよ。

鶏扱いの巨大コカトリスに猪豚如きベッガモス、巨牛のようなベヒーモスなどなど。

巨大羊にグリフォンとかヒポグリフなんかも家畜らしいな。


オルトロスが番犬として扱われ、巨大パンサーが飼い猫扱いの村ってさぁ…人間にとっては完全な魔境ですね、有難う御座います。

原始人みたいな巨人ばかりかと思ったけど、此処の巨人達は牧歌的とは言え遥かに文化的な生活を営んでいるよ。


矢張りバッサルガって言うジャガイモみたいな作物が主食らしい。

いや…人間達からみたら巨岩としか思えないんですがね。


様々な野菜や穀物も栽培しており、完全にダンジョン内の巨人集落よりも収穫物の種類は豊富なようだよ。

果物なども育てているみたいだけど、エントが実らす実が一番の好物みたいだ。


近場に現れる巨人サイズのゴーレム種を狩って鉱石として活用したりもしているな。

タバコのような作物も育てており、パイプを燻らせている巨人爺さんの姿も。

無論っと言うか…酒なども作っており、夜には酒宴を開いているみたいだ。


いやぁ~、育てている物とかサイズを気にしなかったら人間の住む村って思えるかも…いや、矢張りサイズは無視できないよなぁ~


このような文明的な村落が見付かり始めたのは中腹以降だったんだけど…南から南東、東までの外輪山に限ってだったね。

他の場所に住まう巨人達は根こそぎ原始人だったよ。

違いは矢張りドラゴンとの共生ってヤツかな?


全てのスパイ・ダー達が中腹まで到った訳ではないんだけど、この地方以外での巨人種の振る舞いは基本粗暴だから間違いないだろうさ。

さて、この先って…どうなっているんだろうな?なんだかワクワクしてきたぜっ!

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