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ダンジョン創世記0013

うん、ティアの後も名付けを行って行った訳だけど…どうも女性っていうのは涙腺が緩いようで…


バンパイア令嬢にはドラキュラの元となったと言われる串刺し公ヴラド・ツェペシュよりぺシュエと名付けることに。

有名な女吸血鬼であるカーミラよりミラとの案も出したのだけれども、ペシュエが良いとのことだったよ。

なんと言っても神祖として名高いドラキュラ公の元となったと言われるワラキア公の名から取ったと言うのが心の琴線に触れたらしい。


名付けたらホロホロと涙を流しつつ感謝してたけど…女性の涙は、ねぇ…


エルフさんは単純に『森の民』から連想の『森乙女』をモチーフして考えることにね。

中々にお洒落でスラッとしたスタイリッシュな彼女からはフランスぽいイメージも。


確か…乙女とかお嬢さんはマドモワゼルだったけど…此処から名前を捻り出すのは、ちと厳しい、かな?

え~っと…確か森はフォレ、だったか?女の子の場合はフィーユだった筈…

此処から考えて…フィレーユって言うのはどうだろうか?

安易な思い付きだけど、そのように彼女へと告げてみると…


「まぁっ!母なる森からの名付けですのぉっ!感激ですぅ!」

手の平を合わせてウルウルと瞳を潤ませて喜んでいるね。

まぁ…号泣されたり、ホロホロと泣かれたりよりはマシだけどさぁ…できたら泣かないで頂きたいものです、はい。


ドワーフさんを創生したのは鍛冶を行って貰うためなんだ。

それから色々と連想して考えたんだけど…ヴェーダ教の鍛冶神であるトヴァシュトリ神から連想することにね。

トヴァシュトリ神はインドラ神の武具ヴァジュラを制作した神でもあり…神酒ソーマの守護者でもあるんだってさ。

コアにて情報検索にて知った情報なんだけど…特にドワーフさんが神酒ソーマの守護者ってことに食い付いてねぇ…トヴァシュトリ神から名前を連想することに決まったんだよなぁ~

流石はドワーフってことかね。

そして決まったのがヴァシュって言う名前なんだよ。

しかし…「儂はヴァシュじぁぁっ!」って喜んでるんだけど…(わし)とヴァシュって…中々に、ややこしい、ねっ!


最後に調理技能神の名前なんだけどさぁ、料理系の神々って大概が女神様なんだよねぇ…悩んでいると…

「この有名シェフから名前を頂けませんかな?」って彼からの提案がね。

それで決まったのがデュカって名前なんだけど…神へ人の名からの命名って…良いの、それってさぁ…

まぁ、本人が納得しているようだから良いか。


そして命名の儀が終わり、幹部っとなった5人の名前が決定したよ。

一応、もう一度確認かな。


ドラゴニュートの姫騎士ことティア。

バンパイア令嬢ことぺシュエ。

エルフの森乙女ことフィレーユ。

ドワーフの鍛冶師ことヴァシュ。

そして調理技能神であるデュカ。


以上の5人を軸にダンジョンを構築することにね。


ティアはダンジョン最高戦力であることから、ダンジョンの防衛に(まつ)わることを中心に活動して貰う予定だ。

ペシュエなんだけど、一番知識が高く頭が回ることから俺の参謀兼秘書的な位置付けかな。

フィレーユは薬や医学に精通しているため、そちらに対しての活動とダンジョン内にできた植生に対する調整なども頼むことに。

ヴァシュは言うまでもなく鍛冶などがメインで技術的な開発も行って貰うんだけど…「酒類の醸造は儂にまかせるが良いてっ!」ってガハハハハッって笑っているのはどうよ?大丈夫なのかねぇ…

そしてデュカなんだけど…食に関する管理とフィレーユとも協力しつつ食材の確保に向けても動き出すと言うことだった。


ダンジョン内での生活に対しては俺を含め6人を中心として活動を推し進めれば問題はあるまい。

各自の部下もコアを使用して創生して行くと、人員不足などは有り得ないしな。

施設も次々と追加しているので、生活は安定していくだろう。


こうなってくるとだ、いよいよダンジョンが攻め落とされないように防衛へと頭が向かうのだけれども…基本、俺は人殺しなどは行いたくはない。

殺されたくなければ殺せって言う理論は受け入れ難いのである。

だが…何処かの国のように非戦争国だから軍隊を持たないっと言う真似も不可能だ。

彼方は強国の傘下にて強国の軍隊に守って貰っているから言える戯言に過ぎないだろう。

実際に近隣へ危険思想が蔓延する国があっても無事なのは強国が守ってくれているためであり、そうでなければ、どうなるのやら…


俺の場合は庇護してくれる強者などは存在せず、世の中では悪とされるダンジョンのマスターである訳だ。

庇護どころか、彼方此方から襲い掛かって来る者達が押し寄せてくるだろうさ。

だから『殺すのが嫌』って無防備にて無警戒だったりした場合、それは即ち、己の死期を早めることとなるだろう。


なので嫌でも防衛処置を施さねばならないのだけれども…ダンジョンなんど造ったことのない身の上。

どう遣って造ったものやら…


ほとほと困り上げていると、ペシュエが俺へと告げる。

「先ずは1層への偽装工作をお薦め致しますわ。

 最上位の探索者や討伐者でない限りは水中へ手を出しませんの。

 そう考えるに、1層のみの空間と誤認させる方向に手を加えるのが1つですわね」


そのように提案を受け「なるほど」っと思わず納得する、俺。

確かに現れる者達を全て討ち取る必要などはない訳だ。

ダヌに対しては十分に精製さされ続けられている現在、生き物を無理に殺して得る必要も感じられない。


身を潜めての隠遁生活で何が悪いっと言った感じで納得しかけていたのだが…

「確かに一理はあり申すが…見破られた後を考えぬは、余りにも危ゆう御座いまするぞ」っとティアからの苦言がね。

「そうですじゃ、ペシュエの案も良いですがのぅ…合わせて防衛設備の充実も必要でしょうなぁ」

顎鬚を扱きつつ告げるヴァシュの提言にも納得しつつ、どうするか思案するのだったる。

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