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ダンジョン創世記0014

結局は、まず1層目の整備から始めることに。

防衛施設を整えるに辺り新たにダンジョンレベルが上がり層が追加できるようになった際に行うのが妥当なったためなんだ。

現在のダンジョンレベルは5なんだが…実は大量のコボルトとスケルトンを【ツィーイック・ツィーツェ】へと捧げたために結構な量のダンジョンポイントが貯まり、もう少しでダンジョンレベルが上がりそうだと判明したからでもあるんだよ。

現在のダンジョン層は、あれはあれで機能しているからね、だから無理に変える必要はないってさ。


皆からの案も踏まえて考えると、ダンジョンレベルが上がるまでは1層の整備を行うのが妥当だと思われたんだ。

だから【ツィーイック・ツィーツェ】の居る1層目の整備を始めたんだけど…


「あれ?創生した覚えのないスライムが色々と繁殖しているみたいなんだけど…なんで?」

1層を確認していた俺は新たな事実に気付いて思わず声がね。


「おや、真に…ああ、なるほど…それはですね主様、【ツィーイック・ツィーツェ】の所為(せい)ですわね」

そんなことをペシュエが告げて来るんだ…けどさぁ…

「【ツィーイック・ツィーツェ】の所為って?」

意味が分からないんですけど?


「【ツィーイック・ツィーツェ】はスライム系進化の極みの1つと言われる進化の先と言われておりますの。

 そんな存在である【ツィーイック・ツィーツェ】は己の身より配下たるスライムを産み出すのですわ。

 ですから【ツィーイック・ツィーツェ】の存在する場には、有りと有らゆるスライムが繁殖するスライムの楽園と化すとも言われておりますのよ」っう説明をね…って、マジでぇ!?


っても、凶悪なスライムは放たれておらず、どちらかと言えば癒し系や有用なスライムばかりが放たれているようだ。

俺が放った動植物との共生関係が取れる形で産み出されているのか、バランスの良い生態系が生み出されていた。


以前に創生し植樹した魔樹や魔草なども程よく繁殖し、草食動物達が群れ集い戯れている。

増え過ぎる筈の生き物達だが…間引きは【ツィーイック・ツィーツェ】が定期的に行っており肉食動物を生み出す必要も無い。


数種の兎に鼠や栗鼠、モモンガとかの小動物。

フェレットなども居るが…大型で言うと鹿や野豚に牛とか羊などなど、様々な草食動物が存在している。

いるのだが…


「う~ん…空間的に手狭になって来ているねぇ…」っと呟いてしまったよ。

いや、ギチギチって訳でもないんだけどさぁ、繁殖のし過ぎじゃね、これ?


うん、まぁ…ギリギリの線での均衡は保たれているようだけどさぁ…それって【ツィーイック・ツィーツェ】が間引いているからだよね。

そうじゃなかったら、生態系崩壊の危機ですよ、これは。


「マスター様、アレだけの植生環境が整った場ですからぁ、生き物は繁殖しますですよぉ~」

そうフィレーユからの突っ込みがね。


ああ、確かに魔素を多く含む魔樹系や魔草系の植物が生い茂る地な訳だから、繁殖率が上がっても間違いではないだろうしねぇ。


「いえ、それだけではありませんわ。

 【ツィーイック・ツィーツェ】が住まう湖の水は魔気力超純水となりますの。

 そうなれば、あの場の空間へは魔気力溢るる空間となりますわね。

 その影響も御座いましょうが…数多(あまた)のスライムが環境を整備しておりますから非常に住み易くもおっていますわねぇ」

そのようにペシュエが補足してくれたんだ。


成る程ねぇ…なら、空間を広げるのは限界だから、隣接させるように巨大部屋を造るべきかな。

そう思い、【ツィーイック・ツィーツェ】が住まう部屋へ隣接するように複数の部屋を生み出して行く。

無論、高低差は付けてね。


そんな部屋へと到る道なども整備してから各々の部屋の整備を行って行くことに。

全ての部屋へ泉を配し、その泉と泉を繋げるように川を設置、最終的には【ツィーイック・ツィーツェ】が住まう湖へと水が流れ込むようにしてみた。

各部屋の植生も【ツィーイック・ツィーツェ】部屋と同様にしておく。

1部の部屋と部屋の間は高低差が有るために滝となってもいる。

滝壷なども良い感じだね。


全ての部屋へは【ツィーイック・ツィーツェ】へ配している人工灯を設置してあるんだけど…これは日光の代わりとなる代物なんだよ。

開放時には除去する予定の代物なので、日の光が外から内部へと到るように、天井部の彼方此方を崩落風に装い開けて日の光が内部に入る様にしておく。

こうしておけば、自然に環境が整ったようにも見えるだろうからね。


【ツィーイック・ツィーツェ】部屋へと隣接する部屋以外にも、通路で繋がった部屋なども用意したよ。

中には明かりが届かない漆黒に染まる闇黒空間もね。

光苔などで朧げな淡い光に満たされた部屋も造ったり…


そんな空間には、それぞれに適した植生を生み出してみたんだ。

茸などの菌類とかだね。


そしてね気付いたら蟻の巣のような有様になっていたんだけど…徐々に下がる最低部へ【ツィーイック・ツィーツェ】の部屋が来るようにしたけど、天井に大穴がね。

この形って擂り鉢状って感じじゃないかなぁ…開放時の地上部の形状が気になってしまったよ。


そして…開放時に外と繋がる通路を造る。

外から通路を見たら岩壁へと開いた洞窟の穴に見えるだろうね。


一応は鹿程度の生き物ならば通れる大きさの穴なので結構な大きさとなってしまったよ。

いや…そうじゃなきゃ、洞窟内へ生息している生き物の説明ができないからね。


しかし…面白くなって1層を色々と広げたんだけど…思った以上の規模になってしまったよ。

ま、良いか。

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