ダンジョン創世記0012
精霊との合成創生にて産まれたブラウニーは調理技能神として創生されてしまった訳だけど…流石は神と名乗るだけあり、その権能は凄まじいものだったよ。
ダンジョンコアを介さずに眷属としてのブラウニーを複数呼び出すっと言うか創り出していたんだ。
それも精霊との合成創生で産み出したりもしているんだよ。
まぁ…1精霊との合成創生を行うのが精一杯って感じであり、精霊合成は消耗するみたいで多用できないみたいだけど…十分に凄いです、はい。
そんな調理技能神様が、早速、調理ってね。
う~むぅ…なんてぇフルコース?
大変美味しゅうございましたぁってかぁっ!
「しかし…この短時間で、これだけの料理を良く調理できたねぇ。
んっ?っか、食材って…どうやって調達したんだい?」
造ったばかりの厨房には食材などは無かった筈なのだが…はて?
俺が尋ねると…
「何を申されるのやら…ムッシュが構築なされておるダンジョンには様々な生態系が生まれておりますれば、そこより様々な素材が得られまする。
浅瀬部屋には浜辺なども散見されておりましてな、海亀種が卵を産んでおりますぞ。
海獣系の生き物などの生息も御座いまするが…米の様な穀物が生い茂った浜辺の存在などもですなぁ。
海草系の水草も多く、様々な野草や野菜が自生しておりますが…精霊の力と魔気力超純水の影響で素晴らしき品質となっておるようで…調理人としては嬉しい環境ですなぁ」って言った後で豪快に笑っている。
って、それを、どうやって知ったんだろね、この人?
それを尋ねたら…
「無論、精霊に教えて貰っておりますぞ。
我は数多の精霊との合成にて産まれた存在です故に、所有精霊との親和性が高う御座いまする故に」
ああ、成る程、ねぇ…流石は調理技能神ってね。
しかし…そろそろドラゴニュート姫騎士とかバンパイア令嬢に調理技能神って呼び難いと思うんだよね。
だからさぁ、ドワーフさんとエルフさんを含む5人へ名前を付けようかなって思って相談したんだけど…
「あら、お名前を頂けるなど光栄ですわ。
ですが主様、ダンジョンクリチャーへの名付けは特別な意味を持ちますのよ、御存知ですの?」
って、バンパイア令嬢に諭されるようにね。
「いや…特別な意味合いなんてあるのは知らなかったんだけど…それは?」って確認をね。
「まぁ…真名としての名付けとニックネームとしての名付けは違いますけれど…主様が名付けられる場合は真名を与えることとなりネームドとなりますの。
その場合はダンジョンより特別な存在と位置付けられて優遇処置が施されますわね。
所謂幹部と言われる存在ですわ。
そうなりますと、同一種において数倍の成長力を備えた固体へと昇華されることでしょう。
ただ…1ダンジョンに於いてダンジョンマスターが名付けを行えれる個体数には制限が設けられておりますので、お気を付けなされることですわね」
どうやら俺が名付けるのは特別なようで…各々が勝手に名乗ったり、名付けた場合とは違うみたいだ。
まぁ…5人に対しては俺の幹部として働いて貰うつもりだからさ、名付けても良いだろうな。
「なら、君達5人には俺から名前を与えよう。
これから俺のサポートをして貰わないとならないからさ」
って告げたら…5人から食い入るように見られてしまった…いや、それ程ぉっ!
しかし…名前かぁ…どうするかなぁ…まずはドラゴニュートの姫騎士さんからだね。
俺の右腕的な立ち位置であり、現在のダンジョンに於いての最高戦力である彼女の名前…
そうだなぁ、シュメールとバビロニアの神話に登場するドラゴンであるティアマトから連想するのはどうだろうか?
確かティアマトは雌ドラゴンであるし巨大な力を有していたドラゴンだった筈…うろ覚えだけどな。
そこから単純化してティアっと言うのはどうだろう?
呼び易いし覚え易いから、俺的には良いと思われるのだが…その事を姫騎士さんへと説明した所…涙を流しちゃったよ。
えっ!そんなに嫌だったぁっ!
俺が慌ててると…
「そんな偉大なドラゴン様のお名前より名を頂けるなどとは…感涙、耐えませぬぅぅぅぅっ!」だってさ。
ビックリさせないで欲しいものである。
「では、ティアで良いかな?」って尋ねると…泣きながら必死って感じで頷いている。
良し、ではティアで行こう…バンパイア令嬢に教わりつつダンジョンコアを通して姫騎士さんへの名付けを行うことに。
ダンジョンマスターがダンジョンクリチャーへと正式に名付けを行う際には、共にダンジョンコアへと触れていなければならない。
特にクリチャー側は頭部の額に当たる部分をコアへと当てておく必要があるのだとか。
俺の方はと言えば、両手でコアに触れつつコアへと意識を繋ぎ命名を命ずるのみなのだけど…
「汝、ドラゴニュートよ、我が名を与えん。
今後はティアと名乗ることを許す故に、我へ忠誠を尽くせ!」
そう告げてみた。
うん、厨二病を拗らせた感マックスですが…なにか?
言ってみたかったから良いんですぅ~
だって、ほら…ティアが感極まって号泣してんじゃん。
っか…号泣って…大丈夫なのか、この子?




