↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
第一王子のロイヤルサバイブ 乙女ゲーは情報過多  作者: まるいのあっと


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

59/68

◎閑話休題 梟の野望は東の辺境から9

誤変換もネタ(笑)

…お読み頂きありがとうございます

ネタは美味しく頂きました。

が、貴腐神は男神でしょうか?

女神でしょうか?

謎は深まるばかり…

お楽しみ頂けましたら幸いです


 ◎悪魔の証明(あくまのしょうめい)⑤ 

  

 神殿中央の一般市民用に開放された祈(いの)りの間。

 中央奥ステンドグラスの前に三女神像、祭壇 少し下に演壇 その下はベンチのある場所まで広く空間が空いている。

 祭事の場合、聖歌隊や花や祭壇を設ける為に開けてある空間なのだが、普段は膝間づいて祈る者の為の空間でもある。

 祈りの形は各々自由、ベンチで座って祈るも、踊りで感謝の気持ちを捧げるものも、たまにはいる。

  

 「最近ああいう祈りの形が若い女性に流行っているのかな」

 先生、額に皺をよせて祭壇を疑視している。

 

 「なのか? 」

 私は疑問符だらけの思考に蓋をしたい。

 

 騎士的(chivalric)索敵(サーチ)地獄耳(デビルイヤー)には「や(・)お(・)い(・)よろずの神に感謝を!」と聞こえる。

 

 何の感謝だよ!

 

 ×(かけざん)の神か! んなもんいるのか? 邪教じゃないのか?

 そういうのは密(ひそか)に本人達の分からない所でやってくれ!


 とりあえず教会の受付に〈ベンチを壊したので弁償します〉と、申告したら受付の神官立ち合いで書類を提出てくれと現場に戻されました……。

 コソコソ。

 戦々恐々と柱の影に隠れるように現場に立ち戻りましたら、女性の団体が女神像の前でおかしなポーズで祈りを捧げていた。

 

 笑うしかない。

 

 彼女らに見つからないうちにベンチの査定を済ませて下さい。

 

 神官達の胡乱(うろん)な眼差しが怖い…ベンチも結構お高くて泣いた(経費で落ちない)

 私が握りしめただけであそこまで壊れるのはどうなんだろうと思わざるもないが。

 

 「普通は壊せない」

 神官と先生がうんうん頷きながら即肯定。

 

 私達はそっと壊れたベンチを確認してその場を離れようとした。

 ところを、そこそこ偉い司祭様方に捕まった! 

 あたりまえだが怒られた。

 先生も巻き添えです。

 「いや? ミネルバ家の脳筋共が力任せに握ったせいだろ? 」

 仕方ないと余り怒っていない先生、やさしい 神か! 

 「眼鏡の神に感謝を! 」

 彼女らの真似をして●リコのポーズをしようとして止められる。

 「おまっ! 脳筋ゴリラが洗脳されてんじゃねーよ!」

 先生…脳筋ゴリラは酷いっす。

 すっぱい顔をする先生の目線を追って振り返ると、何故かX(かけざん)の神に祈る人数が増えている? 

 何故か女性中心に老若子問わずあのポーズで女神に祈りを捧げている…が、皆 意味わかっているのか?

 X(かけざん)の神は男神じゃないのか?

 いや、貴腐神なら女神か?

 

 腐女子達の無意識の魅了魔法で信者を増やして… 恐い。

 

 逃げよう、暫く教会には足を向けないようにしよう。

 先生も何かわからない焦燥にかられたのか、逃げるように教会を後にする。

 

 大分時間がかかったが、ミネルバの子供達には先生に教えて貰った丼飯屋(どんめしや)で〈牛丼ツユダク紅ショウガマシマシ〉を大量買いしたら小袋に紅ショウガをパンパンに詰めてサービスしてくれた。

 まさか店主も転生者?

 あの呪文で牛丼召喚出来そうだ。

 などと愚考しながら歩いていたら屋台の駄菓子屋が目にはいる。

 店先で売っているうま●棒に感動し、店のお勧めのバラエティパックで買ってしまった。


 異世界が仕事してない?


 「…ここ、異(・)世(・)界(・)だよな? 」

 

 領主館の|アヅチ城《Schloss Asakura》を見上げてそっと呟いてみる。

 

 転生者あるある。

 

 隣で牛丼を半分持ってもらっている先生が、それを聞いてしょーもないという顔をして私を眺めている。

 

 先生、ため息ひとつ。

 

 「転生者はこの世界、異(・)世(・)界(・)っていうけどなぁ」

 

 あ、私が未登録転生者ってばれてる…。

 

 凍り付いた私に先生はお茶目にウインクする。

 「詮索はしない、でも俺らにしたらこの世界は現実(リアル)なんだよ」

 

 ずいっと顔を近づける先生 まじかで見るとイケオジだと実感する。

 

 「だからお客様気分でこの世界を異(・)世(・)界(・)って言ってくれるなよ」

 

 ずんと来た。

 

 確かにこの世界に生まれてこの世界で育っているのに。

 お客様目線と言われてストンと納得する自分がいた。

 

 何処かここではない場所が自(・)分(・)にはあるような気でいた。

 自分は違(・)う(・)のだと。

 帰(・)り(・)た(・)い(・)と、考える自分に嗤ってしまう。

 

 何処に還るというのか。

 

 あの3分のジレンマ。

 今もざりざりと削られたココロが疼く。

 あ(・)そ(・)こ(・)が(・)還(・)る(・)場(・)所(・)だというのか。

 

 「お前さんの事情はわからないが…元気だせよ」

 

 いや、簡単に言われても…てか、先生距離近い!。

 それはキスの直前の距離だよ!

 

 思わず牛丼でガード!

 めっちゃいい匂いが食欲をそそります。

 

 牛丼ガードをものともせず、正論をかまされて項垂れた私の背をバンバン叩く先生。

 痛いですよ いろいろ。

 

 「とりあえず坊ちゃん達と牛丼喰おう」

 

 「……」

 

 「先生も脳筋って言われませんか? 」

 先生、脳筋臭がすんぞ。

 食べ物と拳で誤魔化そうとする所が。

 

 「一応頭脳派だ」

 すげえドヤ顔で答えおった。

 

 うそつけ!

 

 |アヅチ城《Schloss Asakura》は領主館の名目だが東域辺境伯領領主の行政機関の建物で、領主一家の住む住居としての領主館はアヅチ城裏の川沿いの崖にひっそり…城の方からは見えない、近寄ると西洋建築の普通の領主館になっているが、城の裏 川の向こう岸から見るとアヅチ城を頂点とする西洋城塞建築が川の崖沿いに建築されている。

 なんというか……ゲームの背景の城のような建物が崖に穿たれている。

 そう、ゲームにあるような天空の城を天空に浮かべるまではいかないので崖に貼り付けて再現した感じでしょうか。


 おー! この城を攻略して頂上の柱に攻略者として名前を刻むぞ! おーー! って奴ですかい?

 

 まあ、川の向こうは森なので、その偉業は森の狩人や街道を往く行商人がちらりと森から垣間見る程度にしか確認できない。

 

 無駄じゃね? 普通の領主館でよくね?

 

 転生者は大喜びだが、わからない人間には分からない建築となっている。

 崖っぷちだしな(笑)

 

 …遊んでいるのか? 

 

 そんな領主館の子供らの部屋はベランダから川風が入る夏場は涼し気な一角。

 その上魔道具としてのエアコン完備、…冬は鬼寒いからな。

 次男坊の護衛騎士である私はエアコンが効かない微妙な位置にいることが多いので居住するには微妙な館だという感想しかない。

 

 兵(つわもの)どもの無双と野望の跡だらけ。

 by 名無しのモブ

 

 という句が領地の転生者間でよく言われる。

 

 転生者の記憶があるやつらは皆うんうんと頷き、もう出来る事ねぇなと呟くという。

 

 「あれ? 今日は二兄の護衛、休みじゃなかったのか」

 何故か長男、次男、四男が揃って床に敷かれた絨毯の上で座り込んでお茶をしている。

 室内ピクニックにしては異形。

 本来は側で給仕他の仕事をするはずの侍女とそれぞれの護衛騎士は壁に綺麗に並んで立っていた。

 

 ここは四男坊の部屋だよな? 壁ぶち破った…。

 

 壁は崩れ、立ち入り禁止のテープが貼ってあった。

 何処かで見たぞ、その黄色いテープ。

 

 「やらかしたな坊主! 」

 先生が腹抱えて大笑いしている 何処にそんな嗤いのツボがあるんだ?

 「スリングショット一発でこの大穴かぁ」

 

 隣の部屋が丸見え。

 流石に向こう側の壁には少し焦げた跡があるくらい。

 いや、西洋建築の石の壁ぶち破ったんだから大分とんでもないだろう。

 

 そして坊ちゃん方、なんで街歩きの恰好なんですかね?

 「領主様がお子様方は今日一日部屋にいて壁修理の職人たちの仕事をよく見て勉強するようにとの主命です」

 

 「勉強…するような姿勢ではないな」

 子供のままごとのようなお茶会にしても大分行儀が悪い。

 「反省の間違いでは? 」

 子供らの不遜な顔からは反省の色など微塵も感じられない。

 「まだ誰も来てないからいいんじゃね」

 長男と次男坊は上品に紅茶のカップを持ち上げているが、体育座りと胡坐欠いてのお茶会では上品が討ち死にしている。

 

 ディーオイレ坊ちゃんだけ猫のように香箱座りをしている、器用だな 単に眠いのか。


 職人たちにしたら子供ら邪魔ではないのでしょうか…?

 

 「職人達がいらしたら正座待機です坊ちゃん方」

 長男の護衛騎士がしれっと呟く。

 

 うわぁあ。

 坊ちゃん方々ががっくりしている。

 

 よく見ると護衛騎士の他に侍女は肉弾戦が出来る戦闘向きの侍女複数、侍従も戦闘向きのミネルバ辺境伯家に代々いると言われる暗部ではないか?

 次男坊、ホーク坊ちゃんも横に日本刀の小さいサイズ、脇差を置いている。

 坊ちゃんの一番得意な獲物。

 物騒!

 

 それぞれの護衛騎士も後ろに控えているこれは…。

 

 「私は非番なので…」

 

 くるりと背を向けて帰ろうとするところを長男の護衛騎士に止められる。

 「まだ職人が来るには早いからお茶でも飲んでいけよ」

 

 嗤いが怖い!

 ガッシリ両肩を掴まれて確保されている。

 

 「休日出勤のボーナスが出るぞ」

 

 にやりとホーク坊ちゃんも嗤う。

 先生も捕まってディーオイレ坊ちゃんの横に置かれた。

 「回復役確保」

 ホーク坊ちゃんがこそっと呟く。

 先生が微妙な顔している。

 

 これは…あれだな。

 

 襲撃の予感。

 

護衛騎士が護衛1やら2と呼ばれるのは名付けが面倒になった訳ではありません。

コードネームです、仕事上の!

ディーオイレ坊ちゃんがぴょん助だのぴょんと呼ばれるのは中の人のコードネームだと思って下さい。

俺、ぴょん 今お前の真後ろにいるの(笑)

ぎやーー!

気配を消して真後ろ立つのやめて下さい!

いや、俺実質幽霊憑依状態じゃね?

…貴方の後ろにぴょんが……

きゃーーー!!

お前ら何遊んでいるんだ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。