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第一王子のロイヤルサバイブ 乙女ゲーは情報過多  作者: まるいのあっと


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49/56

◎不夜城 夜明け 開校! ノイエクラッセ王城内 小学校か!④

お読み頂きありがとうございます。

いいねもありがとうございます、いいねが付くと小躍りしてます きゃっはー! くーるくる。

 しかし本編は乙女ゲームぶっちぎってバトルモードに突入! か?

お楽しみ頂けれは幸いです。


◎近代兵器の功罪①

 

 第三王子はおバカ発言をして墓穴を掘った。

 あーあ。

 

  白宰相が柱が倒れる如く突っ伏す。

 哀れ 流石に第三王子がここまで阿呆とは。

 

 女神との誓約の色の話は建国神話に出てくる他、童話や演劇にもなっている。

 学園入る前の子供でも家庭教師に教わるし、平民の子供でも教会の日曜教室で教わる話なんだが… 本当に何やってんだ第三王子!


 ふと、出席者を見る。

 

 第三王子以外、盟約の色持ち。

 その色が何を意味するのはなんなんだろうと愚考する俺。

 神も女神も会ったことない。


 いや、運営の声は聞いた。

 

 アレは……()なのか?

 

 「……なんか焦げ臭くないですか? 」

 

 くんくんと鼻を鳴らしながらバルトが小声で声をかけてくる。

 こいつ火の魔法持ちで火の匂いや気配には敏感。

 「火の匂いではないけど…何か変な()()()()においします」

 

 「変な? 」

 俺には分からない。

 怪訝そうな声で聴くと、うーんとバルトの脳が検索される。

 バルトは脳筋だが割と記憶力はいい 食べ物の味や匂いに関してだけは…。

 

 「そうだ、アイン殿下のベッドが爆破された時に現場で嗅い……! 」

 

 バルトのピコーンとした口をアイアンクローでガッと塞ぐ。

 これ(アイアンクロー)、ウチの兄弟の制裁の定番だな、そして他人にも()れる(笑)

 

 お前の知らない火の匂いで、

 爆破されたアイン殿下のベッドルームで嗅いだ?

 ()()? 

 それしか思い浮かばん。

 何処から…。

 

 思わず殿下の方を振り向く。

 物凄い眼付の悪いアイン殿下が正面にかかった壁一面の絵画を見ている。

 4人のあられのない姿の女神の海辺の戯れの図。

 「好みの女性 いますか? 」

 

 アイン殿下がゆっくりコチラを向いた。

 無茶苦茶渋い顔をされた。

 10歳児童に…。

 

 「話題が下世話」

 殿下の顔したハシビロコンドロールが苦虫口いっぱいな。

 そしてすぐソッポを向かれる。


 殿下ぁ!

 

 「お前、不敬罪? 」

 二兄に言われても嬉しくない…やっぱり殿下に言われないと。

 不服な顔してたのだろうか、兄弟、護衛騎士にヤレヤレな顔をされた。

 しゃーねぇよ、俺 そんな奴だから。

 

 で。

 

 「何かありますか?」

 ありそうに横目で俺を睨む殿下。

 顔は動かない。


 「正面の絵画のある壁、壁が他より薄い」

 前方の壁を睨むアイン殿下、ハシビロコンドロール降臨しっぱなしです。

 「あそこだけ防音強度も薄い、偽装魔法がかかっていてわかりにくいけど」

 

 「隠し部屋がある」

 

 密談するような会議場の定番ですね。

 もしかして先王陛下がいらっしゃる?

 あの爺さんとオッさんなら見物してそう。


 この騒動を。

 

 「武装した人間が6人いる」

 違った―!

 

 「一定間隔で何か埋め込んでる、壁を脆くしてそこを突き破って突撃しようとしているのかも」

 

 はい?

 

 埋め込む?

 

 前世のダイナマイトによる岩盤爆破の動画を思い出す。

 今世、ダイナマイトはない。

 あるのは花火位…。

 

 魔法を毛嫌いする北の国がやりそうな襲撃計画だが…。

 

 「ダイナマイト? 」

 アイン殿下から前世のヤバい奴の名前がでる。


 アウトー!

 

 誰かダイナマイトを開発したのか?

 やりやがったな無登録転生者か野良移転者が!

 

 俺が魔道具頼りとしても拳銃を生み出したんだから誰かがダイナマイトの知識がある奴が作り出してもおかしくないし きっと誰かやると思ったー!

 知識チートだからな。

 しかし、ソレが今、自分らに使われてるのは勘弁してくれ!

 

 「魔法士の魔法ではないから感知しにくい、壁を穿とうとしているモノも魔道具ではない見た事ない道具だから判断出来なかったが」


 城も魔法を使って攻撃される警戒はしていた。

 警報もマジックキャンセルの魔道具も一部の場所には仕掛けられている。


 「ダイナマイトって商品名? 壁に埋め込んでいるモノにそう書いてあるが誰か知っているか? 」


 流石です、アイン殿下。

 魔眼でそこまで読み取れるとは!

 

 東の辺境のさらに奥の原住民が…で乗り切れるか?

 知らない振りをしたほうがいいのか?

 いや命がかかっているんだ、シカトなんざしたら後悔する。

 

 前世の死に際のように。


 「しかし殿下の魔法特化属性でよく其処までわかりますね? 」

 見ても因果がわからない呪いや仕組みが不明な道具は解らないと言っていたのに。


 鑑定眼のツヴァイ殿下は壁越しだと鑑定制度が著しく落ちるとボヤいていたが。

 いや、殿下方子供なんだから、わからないことあってもあたりまえですよ。


 無理に能力使ってませんか? アイン殿下。

 

 「ダイナマイトは東の辺境の…」

 

 殿下を撫でて反応を見みながら…と、背後から威圧が…? 

 振り向くと壁のような二兄(にあに)! 


 威圧…! 可愛い弟に威圧かけないでぇ!

 ガクブル。

 俺らが剣呑な気配を漂わせて内緒話をしているのを察して、真後ろで壁になって話を聞いていたようだ。

 説明要らずで好都合だが、兄貴達は身内で警戒対象外だから内緒の話には気配探知が出来なくて困る。

 

 一兄がどうどうと二兄をなだめるように前に出る。

 「話に割って入って申し訳ないが、ちょっといいかい?」

 なんでしょう?

 にっこり花がほころぶ笑顔で。


 「俺たちはこの部屋に閉じ込められたらしい」


 一兄が呟く。

 「入口の扉、いつの間にか施錠されている」

 バルトがいつの間にか確認したらしい、うなずく。


 マジかー!


 途中から話に加わった一兄に殿下が説明する。

 「隣の隠し部屋から壁を爆破してこの部屋になだれ込もうとしている者が複数いると話をしていた」

 「襲撃か」

 多分。

 「入口がダメでも左右の控えの間の使用人用通路から他の子供達を避難させられないか? 」


 アイン殿下、他の子供達の保護を指示するが、貴方も保護対象ですよ?


 二兄(にあに)が相手を見ずに手指しで横にいた南の護衛騎士達に指示する。

 えーと その騎士、兄上の手のもの?

 しかし確認し戻って来た騎士たちは無言で首をふった。

 外に出る扉に鍵がかけられているらしい。

 おまけに扉はこの部屋と同様に強化されていると?

 

 「用意周到なコトで」

 チッと舌打ちする二兄(にあに)

 第三王子がいるから荒事はないだろうと油断していた。

 

 ふと、その第三王子を見る。

 何も気づかずにお茶を飲んでいる。

 沢山喋って喉がかわいたのだろう 平和だ(笑)

 

 「切り捨てられたか」

 一兄(いちあに)がそちらも見ずこそっと呟く。

 継承権を主張出来る傀儡がいないとこの国を乗っ取れないぞ?

 

 それとも戦争を起こしたいのか。

 あの国(北の国)は。

 

 二兄(にあに)一兄(いちあに)と肩を組んで俺と殿下方を囲う。

 バリエとバルトも同じように殿下方を囲っているのでぎゅうぎゅう、肉団子状態になる。

 あんこは殿下方。

 筋肉団子 ぷぷ。

 

 「非常事態により南の護衛騎士達は既ににちょん(二兄)の傘下に入ったよ」

 南の惣領も一緒にか。

 

 この場で騎士達に指示できる上位の騎士は、今現在二兄だな。

 各家の騎士を統括して護りを固める。

 正しく騎士団統括局副長の仕事。

 それに狭い部屋で各家で判断して勝手に行動すると危ないし、混乱するだけ。

 部屋にいる人員を絵画のある壁から直線的に攻撃されない小部屋に非戦闘員である色持ちの子供と父兄(ふけい)を寄せて移動ということで。

 

 子供らをパニックにしないため、静かにどちらかの部屋にまとめて……。

 

 そこで何故か指揮権に関して第三王子の護衛騎士が揉めている。

 おい?

 第三藍色騎士団より第二青色騎士団の方が上だから指示など聞かないと…。

 なにいってやがんだ?

 

 いや、二兄、騎士団統括局の副長なんすよ? 知ってた? (笑)

 

 というかそこは騎士も阿呆か!

 「第三の騎士は〈北の息のかかったもの〉が多いからな」

 一兄が珍しいため息をつく。

 第一騎士団も大分〈北の国〉に食い荒らされている。

 貴族も王城も、これほど深部に大規模な攻撃を堂々仕掛けてこられる程に。


 「()()()()だけ保護して他は肉壁を体現させてあげようか? 」

 キレた一兄物騒!

 とうとう黒幕に見捨てられ感がする第三王子も保護対象になった。


 このまま放置する程俺らも非道になれない。

 時々、死んだような眼からキラキラ子供らしい眼をされるとなあ…まだ更生の余地ありとか思う…甘いな俺ら。

 

 尚、何か言おうと二兄に食って掛かってくる第三王子の護衛騎士達は威圧で黙らせる。

 ご苦労様です兄貴!

 

 仕方ない。

 第三王子派と他で左右に分ける、一緒にしていると面倒だから。

 未だ第三王子はどういう状況なのかわからないまま不承不承、指定された位置に就いている。

 まあ、大人しくしててくれ。

 

 そしてウザいことをブツクサ言い始める第三王子付きの第三の騎士共。

 

 いや、いいんだよ自分らで最適解を求められるなら二兄の指示聞かなくても。

 こちらを巻き込まなければ自主的に墓穴彫ってください。

 と、冷めた眼で見ていたら第三王子自体は素直に動いているな? 護衛騎士共はぶー垂れるだけで役に立たない肉壁の役にも経っていない。

 

 「殿下が視たという6人でこの部屋の人間を掃討出来ると思われてるのか? 舐めてるな」

 その倍の暗殺者を片づけた経験があるバリエが物申す。

 「バルトも6人位瞬殺だよな、期待してるぞぉ」

 バルト、褒めたのに微妙な顔してる。

 知ってるぞ、お前の二つ名、首チョンパだって。

 わはは。

 

 「お前らみたいなアサシン崩れの手練ればかりじゃない、よん」

 俺らの戯れを聴きながら渋い顔する二兄。

 二兄がヒトの事いえるのか? 剣鬼と呼ばれる男が、今も戦闘出来るかもでウズっとしてるの、気がつかないとでも? 


 これくらいでアサシン呼ばわりは不当です

 ちょっと? 俺ら騎士でっせ 騎士!

 ちゃんと騎士学校卒業して騎士爵を貰った騎士です。

 ココロの中でツッコミをいれる。

 

 「壁壊してどう襲撃する気だろう わかるか? 」

 「奴らのお得意の自爆テロですかね? 」

 そっと俺らから目をそらせたバリエが呟く。

 何眼をそらしとるんじゃ お前もアサシン仲間じゃ!

 

 壁を壊して侵入、自爆 でもそれは困る。

 ダイナマイトを持っているなら手りゅう弾とかクラスター爆弾を持っている可能性がある。

 

 現在絶賛壁破壊中ですか、まだ少しかかりそうとのアイン殿下の言。

 聞いてみるか? アイン殿下に、あいつらこんなものを持っていないかと。

 

 「………」

 手帳に手りゅう弾の絵をメモってみた。

 

 …絵心は俺にはなかったらしい。

 そっと手帳を閉じた。

 

 「魔法での破壊工作じゃないから時間かかるのかな」

 アイン殿下、無表情で物騒。

 

 「自爆する前に連中を無力化するなら魔力制御の魔道具を使えなくできませんか? 」

 一兄の発言で皆がアイン殿下を視る。

 

 殿下も俺らを見る 何か困惑した表情?

 「彼らは暴走するほど魔力はない 魔力暴走ではなく何かの道具を使って私達を攻撃しようとしている」

 

 ダイナマイト投げるとか?

 これだけやらかして普通に個人攻撃だったら笑うわ。

 

 「魔眼を使っても全容が見えないのは魔法阻害の魔道具によるものと思っていたが……」

 「魔力制御に見立てた自爆用魔道具は持っていない」

 

 子供の肺活量でたくさん喋るのが疲れるのだろうか、アイン殿下一息つくと核心の発言。

 

 「連中、魔法以外の武器で爆破攻撃を仕掛けようと準備中」

 

 そこまで解析したか殿下、壁越しに。

 と言うことはマジ、火薬で自爆テロしようとしているのか。

 それとも何か俺らの知らない兵器を持ち込んでいる?

 

 「魔道具を使わない道具での建物の破壊工作、感知しにくいよな」

 何使う気だ?

 

 魔導士を排除し魔道具を否定している北の隣国は何の兵器を手にいれた?。

 

 「連中が何かの物理的手段で攻撃してくるならマジックキャンセルは使えない、というか私は役に立たない」

 しゅんとするアイン殿下。

 「子供に格闘技や剣技を求めないですよ」

 一兄、優しい。

 

 ツヴァイ殿下もすかさずぎゅっとフォロー。

 

 いいなぁ 俺もギュッとしたい…。

 羨ましそうに見てたらツヴァイ殿下、ふふんと偉そうに上から目線で見返して来た。

 物理では下からだけど。

 こんなときに。

 くっ…俺も領都に戻ったらハッチ―やら七ちゃんやらギュッとしてやろう。

 

 「でも、魔術も魔道具も使えないならどうやって自爆テロを?」

 バルトが珍しく建設的な意見。

 「お前さっき火薬の匂いがすると言っていただろ」

 俺がツッコむ。

 「火薬って冒険者が魔獣を負い込んだり合図の花火に使うものでそんな火力ないんじゃないか」

 「狭い室内で使えばケガ人や死人出す位の威力はある」

 冒険者ギルドで売っているものはそんな威力はない。せいぜい間違った使い方をしてもやけど位の威力しかない。

 

 …はずだ。


 他の近代兵器を開発してなければ。

 


乙女ゲームの恋愛モードは何処行った!

もしかしてミニゲーム、◯◯しないと出られない部屋なのか!

次回、雷鼠は便利な電池じゃねー! ツッコミ待ち。

ミネルバ卿は鼻血出血大サービス!

ステーキ肉:ソレを言うなら流血の惨事!

…お後が宜しいようで…



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