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第一王子のロイヤルサバイブ 乙女ゲーは情報過多  作者: まるいのあっと


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36/38

◎不夜城 真夜中に会議は踊る⑦ あひる隊を探して〈サバイバル〉

お読み頂きありがとうございます

更新を楽しみにしている方々、五体投地でありがとうございます。

相変わらず作者の好みをブッこんでます。

ノリツッコミとバトルと肉祭り

そしてオタ大好き、ロストテクノロジー……。

着地点は何処なのでしょう。

…お楽しみ頂ければ幸いです。


 ◎真夜中で、密談という触れ込みのボケツッコミ

   おまえ、おもろないで!

  


 「第一騎士団の副団長は引かせた」

 重々しく宣言するニコラス陛下。

 

 「席次はそのままで構わない」

 

 「不可侵の結界を」

 宰相がうなずき何かを操作する。

 ヴァンと何かが円卓を中心に広がり壁に固定される これが不可侵の結界?

 

 陛下が立ち上がるのに合わせて全員立ち上がる。

 

 会議という名の密談が始まる。

 

 この場で話し合った事に決定権はないが、これからの行く末を考えるための情報交換、結託するための擦り合わせは必要不可欠である。

 昼に蛮政を欲しいままにしている〈昼の行政〉への対処、貴族院、元老院への対応。


 〈敵を知り己を知れば百戦危うからず〉と言うことデスか。

 

 トビアス君が挙動不審になっていたのでアイルが腕を掴んで立たせていた。

 うん トビアス君の扱い乱暴だよな猫。

 

 陛下は片手の掌を宣誓の高さに挙げる

 「女神とその神々に連なるものよ照覧あれ! 我らはここに正義と公平を女神ジャスティスに誓うものなり!」

 

 陛下が問う。

 

 「汝らの誓うものを問う!」


 一兄(いちあに)が続ける。

 陛下のように響く声ではない、落ち着いている低音。

 

 「我ら一族、夜の安寧と智の女神ミネルバに真実を誓うものなり」

 よく見ると一兄(いちあに)の耳には後継の証の紋章入りのイヤーカフがある。

 いつもは重いと付けないもの。

 

 「汝らの誓うものを問う」 

 あ、これで順繰りに宣誓を廻していくのか?

 

 「我ら海の一族、海の女神レウコテアーに豊穣と誓約を誓うものなり」

 南のエリアス氏が続く。

 ちょっとアニメの美形役の声入ってるよな? この会場の音響がいいのか良く響く。

 チャラ男のエリアスの耳にも後継の紋章入りイヤーカフがある。

 ちゃんと、こう言う時用に用意しておくものなのか。

 

 そういえは、ニコラス陛下の指にもごっつい紋章入りの指輪がはまっている。

 指のアクセサリーはもう一つ、シンプルな結婚指輪。


 王国の紋章が彫られた指輪。


 あれは国王代理が付けるモノと騎士学校の紋章の授業で習った。

 

 アイン殿下の前にも、いつの間にか首から外した玉璽が置かれる。

 良く通る、音程が高めの子供の声。

 

 「我は正義と公平、智とその先の安寧、豊穣と正しい誓約を見届ける裁定者なり」

 

 一瞬息がつまる。

 殿下が当たり前に述べた口上。

 裁定者。

 物事の善悪・可否を判断して決めるもの。

 

 お飾りの王子 木偶の傀儡、玉璽を押すだけのもの、いてもいなくても変わらないモノ… そう侮られながら殿下は己の役割を果たしている。

 

 気負うでもなく、淡々と。

 

 「……会議を始めます」

 宰相が反論も異論もなく会議の開会を宣言する。

 

 護衛騎士以外、一斉に着席する。

 が俺は護衛騎士の体制を取るでもなく、棒立ちのまままでいた。

 アイン殿下の口上を聞いたショックからか、ナニカが削げ落ちていく感覚が…。

 

   ヒザカックーン!

 

 ギャ―――! 

 

 「よろける位なら座れ」

 二兄(にあに)がよろけた俺をムリムリ殿下の横に椅子を置いて座らせる。

 乱暴!

 てか、仕掛けたのは兄貴だろ! またもやヒザカックン!

 というか二兄(にあに)、ヒザカックンのタイミング良すぎ。


 恨みがましく二兄(にあに)を睨むが眼が合うとナニモシラナイヨと、目を逸らされた。

 悪質!

 

 「横、黙って座る」

 顔を前に向けたまま、横眼で俺を睨む殿下。

 

 「真顔怖いです」10歳の可愛い盛りの子供なのに…

 殿下にハシビロコンドロール(ハシビロコウ似の魔鳥)降臨。

 

 殿下にダメ出しされました。

 しょぼん。

 

 「申し訳ありません殿下」

 一兄(いちあに)が頭を下げる。

 あぁあ~~~後継に頭を下げさせてしまったぁ!

 二兄(にあに)のせいで!

 オレノセイジャナイヨ?

 

 そんなやりとりで見逃したが、いつのまにか宰相の手元に操作盤のような水晶板が幾重にも重なり、明滅していた。

 操作盤増えてます。


 凄い気になるんすけど? 操作するごとに光が指の動きに沿って点滅する。


 え、ナニ? ソレ?

 

 そんな魔法とか魔道具あったか? イキナリ、ロストテクノロジー?

 ちょっと興奮。

 

 情報の擦り合わせはは国王陛下の国葬について

 現在から王継承者の継承が終わるまでの暫定王権を誰が持つか。

 もう決まったような事項の確認。


 と。


 最重要事項 誰を次期国王に推すか

       アンデット化必須の国王陛下の処遇。

 

 悪だくみにも準備が必要。

 

 それより今、気になる操作盤、ソワソワ。

 

 …あれパソコン?…透明光学キーボード?

 

 「あれはタイプライターか?文字を打つと議事録になるのか?」

 殿下が隣の一兄(いちあに)に聞いた。

 殿下も気になりますよね?

 

 この世界、パソコンは流石にないがタイプライターは最近開発され、文官達の注目を集めている 因みに東の辺境伯産(笑) 流石殿下、最新機器を知ってらっしゃる。

 権力を得たら王宮執務室に揃えてください。

 

 「いえ 音声が残ります、それを書記が書き起こして記録にします。」

 ボイスレコーダー? あるの?


 「あれはただの操作盤です」

 うぉおおい! (ただ)のって言った! SF設定なの? に! 

 あの操作盤でこの会議場のコントロールが出来る?

 この会場、指令室かい! 

 なら襲撃されたら何処かからわらわらとゴーレム兵が出てくる?

 レリーフがパカっと開いて巨大ロボットの操縦室に行けるとか…。

 

 ごぽっと俺の頭に拳骨が落ちた。

 そのままグリグリするのは二兄(にあに)だ。

 痛い痛い、兄貴痛いよ!

 

 「失われた前時代の技術だそうです 地下宮殿で唯一サルベージ出来た()()()()を会議場で使っています」

 

 うわー本当にロストテクノロジー、妙な興奮状態になってる俺に意味わからないとアイン殿下と一兄(いちあに)は冷たかった…。

 二兄(にあに)がこそっと聞いてきた。

 「うんちハイか?」

 俺は猫かにゃん?!

 

 一兄(いちあに)の向こう側にアイルと並んで座っているトビアス君は口をぱっかり開けて宰相の操作する操作盤を見ていた。

  分かるやつがいた! 一緒に盛り上がろうぜぇ!

 

 と、考えていたら、ぐりぐりからアイアンクロー…で締め上げられる。

 あにすんだよーー! 二兄(にあに)ィ。

 

 「此処は東のミネルバ家、西のノイエクラッセ王家、南のシュヴェールトヴァール家、北のノルデン家だけが使える会議場です」。

 

 一兄(いちあに)、詳しいな…ここの知識はやはり後継として教育の中にはいっているのだろうか。

 「ここは地下迷宮の一部か」

 「正確には王宮の最下層、遺跡の最上部、地下迷宮との関連、繋がっている部分はないと考えられていましたが、殿下の迷宮が繋がっているという話が正しいなら一考の余地はあります」

 

 後継教育には入っていなかったんですね、巨大地下迷宮。

 

 この城がある湖の対岸にある大迷宮と地下で王宮が繋がっているなら王都の半分は入る巨大地下迷宮。

 一考の余地どころじゃない、大掛かりな調査が必要だろう。

 学者に調査員、護衛の者もいる…。

 国葬前なのに問題がボコボコ湧いて出るよ。

 

 アタマイタイ。

 

 アイアンクローされた頭を撫でながら、ちらりとアイン殿下を見る。

 今は普通…にみえる。

 

 そして、俺と同じ眼線で兄上達も()を見ていたのは気が付かなかった。

 

 要人警護担当ではない騎士がアイン殿下の手元に追加の資料を差し出す。

 今読むには分厚過ぎる資料。

 アイン殿下には持ち上げる事も出来ない。

 

 いつの間にか良く見る二兄(にあに)の秘書の様な役割をしている騎士が追加の資料の配布やお茶の用意をしていた。

 ドコカラヤッテキタ?

 

 すいっと、殿下が手の甲で卓上の玉璽を俺の方に寄せる。

 「会議中、玉璽の管理と私の助手をするよう、玉璽無くしたら極刑」

 (こわ)


 殿下が俺を見ながらくいっと顎で南の辺境伯を指す。

 ツヴァイ殿下が騎士に手伝わせて鈍器な資料を読んでいたが、殿下と眼が合うと小さく手を振ってきた。

 もちろんアイン殿下も目立たないようふり返す。

 

 あぁ 推しが尊い!

 

 「ツヴァイにも助手がついている、ミネルバ卿は私の助手で」

 「了承しました」 軽く頭を下げる。

 さーせん、気を使わせてしまいました?

 

 玉璽をポーチに仕舞うフリをしてかくしポケットに入れる。

 ポーチは見せかけ、襲われて奪われる前提で持っている。

 俺も個人的に隠しポケットに収納魔法がついているものを財布代わりに使っている。

 ポーチは支給品だが、隠しポケットは個人認証付き。

 ポーチに武器、食糧。

 隠しに財布、重要書類…な感じ。

 

 これが終わったらアイン殿下にも個人認証付き、収納魔法付きのポケットとポーチ持たせてよう。

 そしてツヴァイ殿下のお土産をしこたま入れよう。

 

 「…と、いうことでこれが現在決まっている国葬の式次第になります」

 俺らがボケツッコミを華麗? に披露している間に会議の最初の口上、国王崩御の様子、国葬の式次第を元老院、貴族院でもめていること と、話しは進んでいる。

 「各国の弔問客もそろそろ集まり出している。弔問外交も行われる」

 

 宰相は確認するように一拍止める。

 「日時については現在発表された通りで行う…」

 

 と、そこでアイルが挙手。

 進行役の宰相がちらりとアイルを見てため息。

 「先王陛下にお聞きします」

 

 書類を見ていたニコラス陛下が顔を上げる。

 横のオペル公爵は面白そうににやりと笑うとニコラス陛下は苦虫を噛み潰したように顔を顰める。

 「答えられるものは答えよう」

 無礼講すか。

 

 アイルがにやりと嗤う。

 「国葬の式次第が順当に進行できるなら、国王陛下の御遺体、実験に使って良いですか?」

 

 直球! ドーン!!


 「どうせアンデットになるなら、生成過程とか色々実験してみたいにゃん」

 

 破壊力高出力!


 「国葬にはトビアス君作成のゴーレムを使えば問題ないにゃん」


 猫侍女を見る。

 動いていても普通に猫人に見える、ゴーレムには見えない 動かないなら大丈夫か…?

 これだけの精度なら問題ないかも……。


 「ご紹介に預かりました東領総合大学一年のトビアス ベルトラムです」

 

 いきなり立ち上がって礼をするトビアス君。

 目が座ってるよ? トビアス君?


「教会でいきなり立ち上がって踊り出しても、今までの国王陛下の数々の悪業を謝罪してもバレない位高性能なゴーレムを提供させて頂きます」


 一瞬にしてニコラス陛下とオペル公爵、宰相にハシビロコンドロールが降臨した。

 

 トビアス君、言い方。


見た目が16歳未成年、中身が昭和のオッさん。

トビアス君:ヤメテ泣く

見た目が7歳天使、中身がホストクラブの会計士

ツヴァイ殿下:つぶあんで名前登録しないで…。

見た目暴食のバーサーカー、中身タダの脳筋。

ミネルバ卿:いゃあ褒められても困るなぁ(笑)

褒めてないから!

次回、国王陛下、教会で裸踊りの夢を見るか

二兄:その前にカチコミだな

何処へ?!

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