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パルヴェンス王国での魔法遺具調整を終えてから数日後、2人は辺境の宿に滞在していた。
「明日には入国できるわね……ごめんね、予定より遅くなっちゃった」
「期日が区切られてるわけじゃないんだ。無理しないで、良い状態で臨めるのがいちばんだよ」
「ありがと……その分、着いたらバリバリやるわよ〜」
(やっぱり、まだ本調子じゃなさそうだな……)
空元気は明らかだった。
リノを国葬で送ってから、とりとめのない会話でどうにか繋いできたが、ルイーナは時折頭痛を訴え、休みながらの進行となっていた。
「次は……変な国、なんだっけ?」
「こらっ、言い方っ! 国民全員が左利き、って法律らしいよ」
「なんだか、窮屈そうなところね〜」
夜明けに目指すのは、ウルテンジーア王国——




