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【アンソロジスタ・アソート】魔法の卒業試験で国宝の内部魔力を調整して各地を巡る話  作者: うぶいずむ
みちしるべ 2

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⚫️


 パタン。


 ドアを閉める乾いた音が、学長室に響く。


 閉め切った厚いカーテンに光は遮られ、真昼といえども薄暗い。


 教え子の出発を見送ったヨハナは、お気に入りの椅子に深く腰掛けた。




(これで良い。これで……良いんじゃ……)




 旅の前途を祈るが、不安要素もあった。


(バスティ、無事に送り届けておくれ)




 左手の爪に何気無く視線を落とし、ヤタガルド王国での出来事として昨日受けた、ルイーナからの報告を思い返している。


(魔法遺具との魔力干渉。手応えは及第点、といったところか……)




 机に置かれた土産物のオレンジジュースを見つめながら、悪魔と呼んでいたモノに思いを巡らせる。


(人語を解する魔物、か)


 キィ……


 背もたれを深く倒し天井を見上げると、最後の純魔法使いは、ポツリと呟く。




「まだ許しちゃくれないんだね……フランツィ……」




 魔力爆発ヴォルダーノ。


 生き残りの老婆は、そっと目を閉じた——


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