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第97話 良い子のお勉強?

「お兄さん! せっかく帰ってきたんだからさっそく勉強しよう!」


 エロ本を読むことを勉強と呼ぶ奴を初めて見たんだが。まぁそれだけ熱心に二人の関係を考えているんだとポジティブに捉えておこう。

 俺が思考をバグらせていると、田中のおっさんが肩を組んでヒソヒソと話しかけてきた。

 どうせロクでもないこと言うんだろ?


「これから例の本を見て仲良くお勉強だろ?」


「そうみたいだな。それがどうした?」


「なんか……」


 なんだよ。


「エロイな!」


 ぶっ飛ばすぞコノヤロー。


「あははは! 仲のいいのはいいことじゃねーか! あ、でも孕ませるなよ?」


 コイツ、撃ち殺していいか?


「冗談だよ! 懐に手を入れるのはやめてくれ」


 だったらゲスイことばっかり言ってんじゃねーよ。俺はこれから先の事を考えるともう胃が痛いんだからよ。


「そんな顔すんなって。あんな可愛くて若い子と堂々とエロ談義できるんだから、役得だと思っとけって」


 そんな風に思えたら苦労しねーよ。

 他人事だと思って適当な事言いやがって。


「お兄さん! いつまで話し込んでるの! 早くしてってば!」


 待ちきれないとばかりに俺の手を握り、無理矢理引っ張っていく学。

 それを見て唄う田中のおっさん。


「ドナドナドーナードーナー」


 その歌やめろ。

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