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第98話 これなんていうプレイ?

「ほら、お兄さんも座って!」


 学が自分の隣の席をポンポンと叩きながら俺に着席を促してくるんだが……。

 本気か?


「本当に二人でそれを見るのか?」


「そうだけど? その方が質問するのも簡単でいいでしょ?」


 あっけらかんとした顔で言ってるけど、本気で恥ずかしいとは思わないんだろうか?

 でもこれも学の勉強のためだ。俺も煩悩を抑えて教えてやる義務があるな、うん。

 決して興味があるからとかではないぞ? 誤解すんな。


「お兄さんどこ見てるの?」


「もう一人の俺と語り合ってただけだ。気にするな」


 俺が脳内会議をしている間に学はすっかり準備を整えていて、端末にはデカデカと表紙が映し出されていた。

 ちゃんと服は着てるし、女性が一人で映ってるだけなのにどうしてこんなにエロく感じてしまうんだろうか。

 これがそういう本だからという先入観で脳内補正されているのか?


 なんてちょっと小難しい事でも考えていないとこの先の展開を想像してもうリタイアしそうだ。


 そんな俺の葛藤など露知らず、次々とページをめくっていく学。そこに一切の躊躇は感じられず、逆に男前さを感じてしまう。

 なんだか既に顔を赤くしてる俺の反応の方が乙女みたいじゃねーか。


「ねぇ、お兄さん」


 来た。

 もうその呼び方の後にはロクな質問が来ないことを俺は経験則で学んでいる。


「どうしてこの女の人は一気に脱がないで一枚ずつなの? テンポ悪くない?」


 ほらな。

 エロ本にテンポなんて求めるやつ、聞いたことねーぞ。

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