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第95話 羞恥心とは?

「そういうのはわざとやるもんじゃないの!」


「そうなの? わざと押し付けて赤くなる反応を楽しむみたいに書いてあったけど」


 あの出版社、跡形もなく消し飛ばしたい……。


「そんな悪女みたいな仕草より、偶然当たってしまってることに後から気づいて、真っ赤になって気まずくなるシチュエーションの方が俺は好きなんだよ!」


 ……?


 って俺は何をどさくさに紛れて自分の性癖を大声で語ってるんだ。

 学を守るとか言いながら余計な情報を自分で与えてるじゃねーか。


「なるほど。人には好みってものがあるもんね。お兄さんが好きなのはそういう系統か」


 ほら、系統とか言い出しちゃったよ。いったいどんな性癖を持っていると思われているのか気になるが、それを確認するのも恐ろしいからやめておく。


「お兄さんて恥ずかしがり屋さんな女の子が好きなの?」


 もう分析してきやがった。

 明確な間違いではないだけに、どう返答すればいいのやら……。


「私には足りないところだなぁ。さすがに裸を見られたら恥ずかしいけど、それ以外のことでは分からないことだらけだしなぁ」


 おや、自分の事も分析しだしたぞ。これはいい機会かもしれん。


「あのな。羞恥心ってのはだんだん芽生えていくものだ。裸が恥ずかしいなら、裸でする行為もそうなるだろ? そうすると自分だけはなくて他の人のを見ても恥ずかしいという気持ちが生まれてくるわけだ」


「なるほど! お兄さんはそうやって恥ずかしがってる私を見ることに喜びを感じるんだね! 頑張るよ!」


 合ってるけどなんか違う……。

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