第92話 たまたまだぞ?
「なるほど。お兄さんはこういうのが好きなのね」
「違うからね!?」
変態チックな書籍ばかりが並ぶ中、比較的まともなのを選んだらそうなっただけだ!
決して俺の性癖暴露大会をしたわけじゃない。
趣味が混じってないとは言わないが……。
「なんか見た目が幼い子が多いよね」
それは言っちゃダメだよ、お嬢さん。
学を意識して選んだら自然とそうなっただけで、俺は決して幼児愛好者なんかじゃないからね?
「わたしもツインテールにしてランドセル背負った方がいい?」
違うんだよぉ!
でも機会があったら……って俺は何を考えてるんだ……。
いかん、死にたくなってきた……。
「あれ? 落ち込んじゃった。大丈夫だよ! お兄さんがちょっとくらい変な趣味を持っててもわたしは引いたりしないから!」
もう変な趣味認定しちゃってんじゃん。
学に幼児チックな恰好をさせようなんて欠片も考えてないからね?
……似合いそうだけど。
「たまたま学が見ても問題ないのを選んだら、そういう系統に偏っただけだ。他意はない」
「そっかそっか」
彼氏がエロ本を選別したというのに妙にご機嫌な学。
なにがそんなにお気に召したのかな?
「むふふ」
なんだ? 急に変な笑い方して。
「みんなどことなく私っぽいよね。そっか、お兄さんはそんなに私が好きなのね」
そ、そんなことは……。でも……。
言われるまで意識はしてなかったが、確かに学に似た雰囲気の子を選んだような気がする。
学が読まない時は貸してもらおうかな……。




