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第90話 まだいるの?

「ちょちょ、ちょっと待て! 何の本をインストールする気だ!?」


 奇跡的に『まだ』マシな本を見つけることが出来たというのに、まだこの魔窟を探索する気か?

 最初に見つけた本の事を考えるとロクなものが出てくる気がしない。


「やっぱり文字だけでイメージするのは難しいから、写真や図解で説明してあるのが欲しいじゃない」


 うん、普通の勉学なら言ってることはすごく正しい。

 でもな、今回はただのエロ本って言うんだよ?


「ち、ちなみにどんなのがあるんだ?」


「えと、これは四十八手とか書いてあるね。お祖父ちゃんが相撲好きだったからこれなら分かるかなって」


 うん、ジャンル違い!

 お祖父さんとのキレイな思い出が汚されないよう、その本は選ばないことをお勧めする。


「却下。他には?」


「えー。じゃぁこれは? 『実録・1000人斬り』だって。すごく詳しそう」


 ただのビッチだよ! お願い、俺の彼女はそんなものに染まらないで!?


「却下ぁ! もう、こうなったら俺が選ぶから、端末寄こせ!」


 ワナビに任せておいても斜め上の者しか出てこないので、俺が自分で無害そうな物を厳選することにした。

 なんだよ、無害なエロ本って……。


 それにしてもワナビさんや。

 操作方法を教えてくれているからなのは分かるけど、一生懸命エロ本を物色しているのを後ろからガン見されているのは複雑な気分になるんだが。

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