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第8話 何が欲しいんだ?

「そのおじいちゃんの遺志をついでロボットを増やしているのか?」


 それにしてもこんなに作る必要があるのかという疑問は残るが。


「ううん。ロボットたちには街を作らせて、管理させるため。わたしはいずれ、この街に人間を呼び戻したいんだ」


 この腐った世の中で、こいつが言うほど簡単に人が戻ってくるのかは疑問だ。

 まともな人間は食い物にされるかウィルスでやられて、残っているのは人を人とも思わない腐った人間ばかり。

 俺が懐にデザートイーグルを忍ばせているのもそのためだ。

 ワナビは話を続ける。


「私が小さい頃はまだ友達もたくさんいたんだ。みんなといっぱい遊んで、わたしの発明品をたくさん見てもらって。笑われることも多くていつの間にかあだ名が「ワナビ(Wanna be)」になっちゃったけど」


 そう言ってニヘラと笑うワナビ。あまりいい意味でつけられたあだ名とは思えないのだが。


「意味はちゃんとわかってるよ。でもね、みんながつけてくれたあだ名だから。今はもういない、大切な友達が……」


「もう一度友達が欲しいのか?」


 人を集めたがるということはそういうことだろう。

 それが上手くいくかは別として、コイツの願いは理解できる。


「なってやるよ」


「え?」


「友達。俺でよければなってやるって言ってんだ」


 さすがにいくつも年の違う少女を相手に友達というのも恥ずかしく、横を向いたままの俺。

 だけど視界の端に移るのは満面の笑顔だった。

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