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第9話 覚える気ないだろ?

「ありがとう、おじさん!」


 おじ……。


「俺はまだおじさんなんて歳じゃない」


「そうなの? いくつ?」


「十九だ」


 ワナビが目を見開く。おい、失礼だろ。


「わたしと四つしか違わない……。うそ、もっと老け……大人びて見えてた」


 言い直すな。余計みじめになるから。


「まぁずっと髭も剃ってないしな。たまにサバイバルナイフでカットしてる程度だ。もし剃刀があるなら借りたいんだが」


「あ! おじいちゃんが使ってたやつならあるよ! 研がないと少し錆びちゃってるかもしれないけど」


 そう言って引き出しを漁って取り出したのは、外にいたロボットが新品に見えるほど茶色く変色した剃刀だった。


「少し?」


「あははは……。それよりおじ……お兄さんの名前はなんて言うの? いつまでもお兄さんって呼ぶのもね」


 どうせおじさんって呼びそうになるからだろ。それくらい分かるぞ。


「如月優斗。ゆうとでいい」


「そっか、ゆうとだね。わかったよ! お兄さん!」


 今お兄さんって呼ぶのもねって言わなかったか?


「お兄さんじゃなくて気軽にゆうとって呼び捨てにしてくれていいんだぞ」


「うん分かった! お兄さん!」


 こいつアホなのか?


「なんか難しい名前だし、やっぱりお兄さんの方が呼びやすいや!」


 嘘つけ。どこが難しいんだ。絶対覚える気がないだけだろ。

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